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出発
今日から新しい街での楽しい生活が始まるはずだった
俺はアルフィン、歳は15
森の奥にある村でこれまで過ごしてきたが、15歳になり成人したため親元を離れ、自分の力だけで生きていくことを決めた。
この村には俺を含め子供は5人、大人は住んでいる人達を足しても50人になるか、ならないかぐらいの数だ。
なのでもちろん恋愛などしたことがない、可愛いと思った人はいないことはないが基本みんなもう、この村から出ていき何処か別の場所で暮らしている。
まぁ俺もそうなるのだが。
俺はこの村からも比較的近く、治安も良く、魔物もあまり出てこない、いわゆる始まりの街に住む事になっている
出発まであと3日あるため近所の人や、数少ない同世代の友人、そして両親、とそれまでの時間過ごした
3日後
「それじゃあ半年に一度は顔見せに来るから」
「もっと多くても良いのよ、いつでも帰ってきてね」
「行くなアルフィン まだパパとやり残した事が沢山あるじゃないか、な!な!」
「…行ってきます」
俺は馬車で始まりの街 サンプテンルースへと向かった