表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/16

オリジナルの苦行、頑張ってね・1

今回から委員会活動編。

新人の冒険者ではないので、薬草採取はしません。


よく晴れた日の放課後


ヤマト高校の正門前に、美化委員会のメンバーが集まっている。


外塀周りや校内の植栽は、毎月 専門の業者さんたちが整えているが、正門周辺のゴミ拾いと草むしりは美化委員会の担当である。


美化委員会は毎月 清掃活動をしているが、二ヶ月に1度の当番制という、のんびりペースである。


「じゃあ怪我に注意して、取れるだけやってくれー」

担当教師の掛け声と共に、ゴミ袋と軍手を持った委員たちが、植え込みから飛び出すように生えた草を抜きにかかる。


「黒木ちゃんは相変わらずの重装備だねぇ、今すぐいくさに行けるよぉ」

「今からいくさって…私、体力無いので足軽は無理ですよ」

「そっかぁ、残念~」


おっとり口調の副委員長・船木先輩は合戦が好きな歴女なので、空き缶を拾いながら時々「…この首の数なら、お館様も喜ぶはず…」等と呟いていてもスルーされている。


そんな船木先輩から『重装備』と言われた花さんは、頭と首にタオル・軍手に草刈り鎌を装備中。

ちなみに、タオルと軍手は私物、草刈り鎌は学校の備品である。



 ◇◆◇◆◇◆◇


1時間後


「忘れてた……黒木よぉ……お前、コレで『あ、もう終了時間ですか?』はないやろ……」

「え?でも、今日は1時間で取れるだけ…ですよね?」

「ふふっ、黒木ちゃんに 本気出せる道具チェーンソーとか 時短できる道具(火炎放射器)とか持たせてみたいわぁ」

「「持たないから!!」」


除去された草でパンパンになった、ポリバケツ用ゴミ袋が3個、不思議そうに首を傾げる花さんの横に鎮座している…


担当教師は、うっかり忘れていたのだ。

『草むしりの日、黒木に大きい袋を渡してはならぬ。渡したら、渡したぶんだけ刈ってくる。業者の如く』


「うん、まぁ、取ってくれたんだから助かるし仕方ない…片付けたら、ゴミの引き取り時間まで休憩しててくれ」

「「「「はーい」」」」


委員たちがそれぞれ手分けして後片付けをしていると、

「あーーーっ!!!えみぃの大事なスイーツが全部無くなってるーーーっ!!!盗られたーーーっ!!!」



【モンスターが現れた!!モンスターは叫び声を上げている!!】

クロキ ハナ Lv:???

装備武器:草刈り鎌・???

使用可能魔法:???

使用可能アイテム:???



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 草刈り好きだわ〜!気分がスッキリするのです!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ