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この素晴らしいポエムを朗読します・5

前回の解説

『青翔』:ヤマト高校 文芸部の季刊誌

星マーク・ハートマーク:そのまま「星」「ハート」と読むのが嫌だった

誤字:ありのままのポエムの原文なのよ~(驚愕)

うっかり自分のラブポエムを投げつけていたことに気付かなかったばかりか、仕返しで笑い者にするはずだった花さんに、クラスメイトたちの前で暴露朗読されてしまった竹林は、真っ白に燃え尽きたように放心状態であった。


迷惑コンビの片割れ・堀田は、竹林を慰める方法も思い付かず呆然としていたが、とにかく何か悪口でも言ってスッキリしようと考えたのか、昼休みになると同時に花さんの居る4組に突撃していった。


  ◆◇◆◇◆◇◆


バターーンっ!!!

「黒木ぃっ!!アンタ、アタシらに「ああ、ちょうどいいとこに来たわ」」


教室のドアが外れるかというような勢いで入ってきた怒り顔の堀田に、のんびり応える花さん。


「これ、さっきの『ドッキリ演出』の時に引っ付けてきちゃったみたいだから、早く返さなきゃって思ってたのよ。とっても大事な物でしょ?」


花さんはクリアファイルの中から数枚の紙片を取り出す。


「へ!?そんなモノ渡してないわよ!」

「え~?でも大事な物でしょ?うっかり捨てたら大変よ?」

「要らないわよ!捨てるかどうするか好きにしたらいいじゃない!」


……誰も気付かないほどの一瞬、ニヤリと笑った花さん……


「じゃあ、適切な対応をしてもらえる担当者様にお渡ししまーす。はい、お願いします綿貫先生!」

「おっ!?俺か?ん~何だこれ……ゴラァ!!!堀田ァァッ!!!何やらかしてんだお前ぇぇっ!!!」

「はひぃっ!?!?」

「黒木ぃ…説明あるよなぁ…?」


スゴい!『はひぃっ!?!?』って返事する人 初めて見た!と、斜め上なことでワクワクしつつも、ビビりまくる周囲からは平常心に見える花さんでしたが、迷惑コンビの低レベルなサプライズを簡単に説明する。


「…お前も竹林もそんなことやってる場合と違うだろう…特に堀田、俺の授業ちゃんと聞いてたら28点にするほうが難しいぞ?それに、名古屋の『ご』は子供の『子』じゃない…」


堀田の乱入のせいで、まだ4組に残っていた、怒り爆発気味だった綿貫先生だったが、だんだん情けない声になっていく。


「堀田、このまま職員室な。隣で竹林も拾っていくから」

「………………」


鼻から魂が抜けかけてるような表情でフラフラしたまま、綿貫先生に連れられていく堀田…


何が起こってたのか訳の解らない4組の生徒たちの中、

「焼きそばパンが売り切れる!」と、ダッシュで学食に向かう花さんだった。

綿貫先生:社会科担当・マッチョ・ワンダーフォーゲル部の顧問・竹林と堀田が返却したテストを千切り捨てたことに怒る


焼きそばパン:ヤマト高校 学食名物の1つ・1日30個限定販売・絶妙の美味しさ

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