この素晴らしいポエムを朗読します・2
間違えずに3度言えたら、何か物凄く面倒臭くて可愛さゼロの生物が強制的に召喚されて破棄不可な主従契約されそうな予感がする名前
あれから数日後
「オイッス!黒ちゃん、あれ、ノート提出、今日だっけ?」
「イマちゃんおはよ…オイッス!とか言いながら、どこ触ろうとしてんの!」
「朝の挨拶と思って…ぐはあっ!ギブ ギブ!アカンて!ばくはつする!」
「誰が爆発させるんよ!後始末が大変でしょ!特に血脂と脳漿が……」
「ゴメン!時々しかしないから!」
「バ○ス!」
『強敵』と書いて『トモダチ』と読むような花さんの友人・イマちゃんは、ヤマト高校入学式後のクラス分けで混雑する中、いきなり花さんの胸を鷲掴み「胸板厚いね!鍛えてるの?」と笑顔で言った剛の者である。
間髪入れずにイマちゃんの鳩尾に捻りを加えた正拳突きを叩き込んだのは、花さん本人である。
どちらも手加減していたので、内臓にも心にも傷はなく、「「まぁ、若さ故の過ちって事で…仕方ないよね(苦笑)」」と、軽~く流したのだが、運悪く全てを目撃してしまった者たちにしたら、「「「「この二人、恐ろしい子…!」」」」と、入学早々、頭の中が真っ白になりかけたのである。
◇◆◇◆◇◆◇
「……で、これがこの前 言ってたゴミ子1号のノート…たぶん…」
「なんで不確かなのよ?名前 書いてないの?」
「いや~、ゴミ子1号の名前なんて聞いてないもん。一応『わたしが かんがえた せかいいちのヒロイン』っぽい変な名前は、ここに書いてあるけど」
「なにそれ!?どれどれ…」
「変なって…カナブンとか?」
「「ナナコ、それは変やない、虫や!」」
ツッコミ入れつつ、花さんが指差す名前を、途中参加のナナコと確認するイマちゃん。
「ね、変な名前でしょ?」
「……へ、変て……コレ…ぐっ、コレを『変』で済ます黒ちゃんって……んぐっ…」
「……ぐっふっ……ぷっミラク、くる…あっははははっ!!ダメ!腹痛い!あははははっ!!」
「ぷくっ…ふひひひっ!ヒュー…ヒュー…」
「……っ!!………っ!!」
笑い過ぎて笑い声が声になってない友人二人を温かい目で見つつ、改めてノートに書かれた名前?を確認する花さん。
「こんな変な名前の女子、居るのかなぁ…
『クルリン☆ミラクルラブリースイート・ラッキースター・キューティクリームプリン8世プリンセス姫』さんって」
イマちゃん:ヤマト高校2年6組・初対面の花さんに興味があっただけで恋愛対象ではない・冒頭では花さんに『押すとトイレと仲良くなるツボ』を押されていた・凄い福耳
ナナコ:ヤマト高校2年7組・天然ボケ担当・ゴキブリよりナメクジが滅びれば良いと願っている