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最終話ですが・・・自覚はなしです

今まで読んでくれてありがとうございます、この話で最終回になります。


ではどうぞ、

俺は電車に乗ろうとする前に後ろから宿敵から言葉をかけられたのである。これが最後の会話になるだろと思い後ろに振り返った。



「アーリマン、とうとうお別れだな。とても長い付き合いであったな・・これからも頑張って生きてくれよ。それとお前に対してこれを渡してくれとある者に頼まれていてな、これを渡すよ」



そうして渡されたのは手紙と小さな箱を俺に渡された、そして手紙は俺にあてた手紙で差出人はお義父さんからであった。俺はすぐにその手紙を開けて読み始めた。



将希へ



これを読んでいるということはもうすでに俺様とクシダナはこの世からいなくなっているだろう。だからこれが最後の言葉を思ってみてくれ、お前は本当にいつも誰よりも努力をする素晴らしい力を持っている。けれどたまには人に頼るということを覚えてくれ。



一人ではいずれか限界が来る時が必ず来る、こんな書いている俺様もそんな時が来た、その時は素直に己が信頼できるものに頼ることだ。他人に頼ることは恥ずかしいことではない、そしてそうされたらお前もその人を助けてやれそうすれば自然と強くなれる。



本当はいろいろと書きたいことがあるが俺様は生憎なことに文字書くことが嫌いでな、だからな短く後は書くぞ・・・箱にはお前のプレゼントが入っている、これが俺様とクシダナからの最後の贈り物だ。絶対にそれを貰うことだ、中身は楽しみしておけ。



そして最後に・・・幸せなれ・・・そして誰もから信仰されるような神になるのだぞ。



お前の義理の父、須佐之男命より



それを見て俺は涙が流していた、こんなに愛されていたなんて本当に最後の最後で良い人たちに出会たと思い涙をしていたら宿敵から箱の中身でも確認してみろと言われたので俺は箱を開けてみるとそこにはネックレスみたいなものが入っておりそしてそれには光り輝いている勾玉がついていた。



そこにまた手紙みたいなものがあってそこには二人しか認められていないけど卒業おめでとう、しっかりと立派な神様になってくださいね。



恐らくお義母さんが書いたであろう手紙が入っていた、二人しか認められていないけど俺は神様学園を卒業という形になったのだなと思い俺はその勾玉が付いているネックレス見たな物を身に着けた。



そうしたら宿敵はなかなか似合っているではないかと言ってくれたので少し照れ臭かったが嬉しかった。俺は二人に認められた以上それに見合う神様になって見せると改めてそう誓っていた。



するとそろそろ電車が動き出そうとしていたので俺は電車に乗った、そして電車の中から宿敵に向かって



「宿敵、ありがとう。お前と死んでいった二人のために俺は違う世界で頑張るから、お前も頑張れよ。お前は最高の宿敵だーー」



すると松永紅龍は笑って俺の言葉を返してきた、当たり前のことを話すな、お前も頑張れよと言われたのである。その時に電車の扉が閉まり電車が動き出したのであった。



俺は窓を開けて宿敵の姿が見えなくなるまで手を振っていた、宿敵も俺に対して手を振ってくれていた。そうして次第に宿敵の姿が小さくなりついには見えなくなった。俺はそれからは電車の中で座って静かに次の駅に止まろうか、それともまた次の駅にしようかと悩んでいたがでもどんな世界に行こうが俺のやることは決まっていた。



それはお義父さんと呼べる、須佐之男命。お義母さんと呼べる、クシダナヒメの二人に恥じない神になり二人の名前をほかの世界でも知れ渡ろう。俺はそう考えながら疲れた体を休めることにしたのだった。






一方、桃花は将希が完全にこの世界からいなくなったことに完全に慌てていてすぐに将希を連れ戻しなさいと紅龍に言っていたが



「無理無理、どんな世界に向かったのかもわからないのに探し出せるわけないでしょう。それに今のお前さんでは将希に振り向いても貰えないだろうし・・・だからお前さんも修行をするといい、神様としての修行はもちろん、精神的にも修行してそして心を改めてくれたのならば将希も話をしてくれるだろうし無理そうならばわしが頭を下げるから・・だから今、お前さんがやることは将希を探すことではない、修行をすることだ」




それを聞いた桃花は何よ偉そうにしてこれだから爺は困ると言っていたがそれを聞いた紅龍はこれぐらいの自尊心がないといけないからなと言って笑っていた。それからは桃花は一旦、将希を探すことを諦めて修行をすることにした。



確かに今のままでは将希を見つけても捕まえることなんて不可能に近いから見つけてもあんまり意味がないと考え、それならばこの爺から修業をつけてもらって強くなってから探しても問題はない。それに神様はかなり長い時間を生きる種族であり全然問題はなかった。



こうして桃花はこの紅龍のもとで修業をすることになったのだがその修行の辛さに桃花が投げ出していたのは言うまでもない。そしていつも桃花が修行で逃げ出しそうになると紅龍は将希の話を出して何とか繋ぎとめていた。



「まったく、宿敵はこれぐらいの修行など毎日していたぞ。わしの若いことなどこれよりもはるかに厳しい修行をしていたのにこれだから今の若いものは」



桃花はお前みたいな化け物と私と同じにしないでほしいと思いながらも桃花もいつか将希に会いたいと思いがあったので修行をやめずに続けていた。その後、桃花はまた別の物語はあるがそれは別の話。






遥か遠い世界で戦い、疫病、飢饉で世界がボロボロになっている世界がありました。その世界には秩序などなく乱れていた。しかし、ある日に羽が生えている男がまずは疫病を治してそして世界に飢饉から救い、そして世界を平和にさせたのであった。




人々はその男を英雄もしくは神様と崇めていた、そんな平和の日々が続いてある日、それは大雨が降っているある日にその男は旅に出ると言い出したのである。人々はそれだけはやめてくれませんかとお願いしたが男は次のようなことを言うのであった。



「お前たちの気持ちは大変わかるし嬉しいけど・・・ほかの世界にも君たちみたいに助けてほしいと心の底から願っている人たちが大勢いる。そんな人たちも救いたいのだ、だから申し訳ない。けどもう俺が居なくても君たちだけでこの世界を栄えさせることができる。もう君たちは俺の手助けがなくても生きていける」



男はとても優しそうな声でそう言ったので人々も静かに道を開けたのである、それを見て男は人々にありがとうと言って旅立とうとしていた。ある小さい少女が別れの挨拶をしていた。その男は笑顔に本当に良かったなと言って少女と最後の会話をしていた。



そして別れる前に男はその幼い少女に対して男が身に着けている者と似ているネックレスみたいなものを少女にあげたのだった。



「お嬢ちゃん、君はとても賢い子だ。きっと将来は良い女性になる、俺はなそんな君みたいな子供たちの未来を救えて本当に良かったと思っている。ではいつまでも元気に暮らしていくだよ」



そう話して飛び立つ前に少女は最後に男に対してお礼を言うのだった。そこにはお別れの寂しさで涙を流しているがそれ以上に今までお礼を言いたいという気持ちが強く笑顔で世界を救いそして少女の未来を救ってくれた男の名前を言うのだった。



「ありがとう、将希おじちゃん。トウナは絶対・・・絶対におじさんのことは忘れないから」



それを聞いた将希はそうか、では俺も君みたいな元気がいい子がいると覚えておくよと笑顔にそう返すと将希は羽を広げて空に飛び出した。




宿敵よ、お義父さんにお義母さん。少しづつであるけど確実に立派な神様に向かって歩いています。今はまだまだ未熟なところがありますがいつかは宿敵や二人みたいに誇れる神様になって見せます。



ですからどうか見守ってください、これからの俺の人生をそして救ってきた者たちの未来をどうか明るいみたいになるように願っていてください。そしていつかあの世に行った時には話しきれないほどの会話のネタでも持っていきますから楽しみにして待っていてください。



そうして俺はこの世界から飛び立ちまた新しい世界で救いを待っている者たちのところに向かうために空に飛びだった、そして向かった先では雨雲が無くなりその先にはとても綺麗としか言えない青空が広がっていた。




俺はそんな青空が明るい未来の様に見えて自然と笑みが出てきて、それに向かって翼を広げて飛び出していくのだった。

本当にここまで読んでくれてありがとうございます、いろいろと問題が残っているかもしれませんが個人的には満足しております。


そしてここまで続けられたのは読者様たちが評価をしてくれたおかげです。改めてありがとうございました。



また、どこかで会いましょう・・・ではさようなら。

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