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決着ですが・・自覚は・・

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それからお互いに勝負の決めてがなく小競り合いが続いていた、小競り合いと言ってもそれは俺と宿敵から見てそう見えるだけでおそらく実際はものすごい勝負になっているだろう。その証拠に周りの地形が完全に変わり果てていた。



桃花も被害が受けないように遠くに逃げていた、それほどお互い力が強い証拠なのであろう。俺はそう思いながら戦いをしていた。先に奥の手を出すのはあんまり戦いにおいて良くはないことだからどうしても先に宿敵に出してほしいところであるがそう簡単には出してくれないだろう。



お互いに戦いが止まりにらみ合いをしていた、隙を見せたら俺もそうだが向こうもそうするつもりなのであろうと思いながら待っているとここで宿敵から提案が出されてきたのであった。



「アーリマン、このまま戦いを続ければいつに戦いが終わるかわからないからこの辺で一本勝負をしないか。お互いに出せる全力を正面から放ってそれで押し切った者が勝ちと言うのはどうだ」



なるほどそれならばこちらも全力で奥の手も出せるし何より負けてもすっきりした負け方だから俺は構わないと伝えて向こうはその準備に取り掛かり始めた。これを見て俺もその準備を始めるのだった。



次の一手で勝負が決まると思いながら全力をため込んで奥義の準備をしていた。そしてついにお互いが出せる状態になりお互いにいつでも来いと言って奥義を発動させるのだった。



「行くぜ、アーリマン。時を渡る桜よ、儚く散って空高くまで舞い上がれ、徒桜ー」



「こちらも行くぜ、宿敵。闇に咲き誇る桜よ、今こそ舞乱れ、闇桜ー」



お互いに己が今出せる最強の技を出して勝負をした、というかお前も奥義の名前に桜を入れていたのかよ。何か被ったようで少し悪く思っていたがならばどちらが上か勝負だと思いながら奥義をぶつけていた。



その威力の高さで遠くまで逃げていた桃花がまた吹き飛ばされているところを見えたような気がしていたが今はそれよりも宿敵のほうが大切だったので気にしないで勝負に集中していた。



一進一退でいたがここで宿敵の体力が尽き始めたのか次第に威力が弱くなってきていたので俺は今だと思い残っている力のすべてを出して一気に宿敵に向かって闇桜を放っていた。



宿敵はその威力の高さに押さえつけることができずについに俺は宿敵の徒桜を破りそのまま宿敵を闇桜が飲み込んだのであった。俺はついに勝ったと思いその場で倒れこんだ、今までは宿敵に負け続けていたが最後の最後でついに勝利を得ることができたのであった。



本当にうれしくて泣きそうになりながらも宿敵の様子を見てみると宿敵は満身創痍になりながらも笑顔で宿敵が



「ついに負けてしまったか、今までは勝ってきていたから最後まで勝ちたかっただけどな。でもいい勝負だったぜ、アーリマン」



「こちらこそだ、最高の勝負になった。ありがとな宿敵、今日と日を忘れないで覚えておくぜ。ところで話は変わるが俺はこのまま外の世界に出ても良いだよな」



それを聞いた宿敵はそれはもちろんのことだろうと言って話してくれた、本当にこんなことになるとは昔の俺では想像もできなかっただろうなと思いながら俺はこれからのことを話し始めた。



「俺はこれから異なる世界に向かうだけどどこかそんな世界に向かうことができる場所はあるか、宿敵」



「おい、お前はそれぐらい自分で調べておけよ・・・まったく、最後の最後までわしを困らせてくるわ。もちろんそんな場所はあるが、どんな世界に向かうかはそれはわしにもわからないが構わないか」



「いや、むしろそれは好都合だ。どんな世界かわからないなんてまるで冒険するような感じで楽しみに出来るからな。それに昔の俺も知らない人が多いだろうだからそんな意味でも非常に助かる」



俺はそう言うとそうかと言ってその場所に案内をしてくれるようであった。俺は宿敵の後をついて行った、そこの場所はとても静かな場所で無人の駅があり人もいなければ動物もいない場所でありここはどんな場所なんだと聞くと宿敵は口をあいて話した。



「ここは都市伝説にもなっいるきさらぎ駅という場所だ。この場所はいろんな世界と世界の間に生まれた不安定な世界だがこの世界ならばいろんな世界に向かえることができるからとても便利だから覚えておいたほうが良い」



・・・ってここがあの都市伝説にもなっていた、無人の駅、きさらぎ駅なのか。確かに言われてみればそんな感じがするな、俺は来た電車に乗って行けばいいというのだな。これならば確かにどこに降りていくのか、どんな場所にいるのかと追手が来る心配もないなと思いながら俺は電車を待っていた。




するとここで宿敵が椅子に座りながら俺に対して話を始めて来ていた、それは長年知り合いでもある俺と宿敵の最後の別れになるだろと二人ともそう思っているのだろうな。



「アーリマンよ、わしは世界のためにそしてわしが考えている正義のためにこの命を燃やし尽くしてきた。けれど世界は残酷でどんなに頑張っても世界の崩壊を阻止できなかった。おそらくお前が居なくなって数百年で世界は終焉に向かえることになるだろうと思ってる」



それは本気で言っているのか、宿敵よ。だってこの世界は長い間、お前が一人で守ってきた世界が崩壊するってありえないだろうと思いながら聞いていた。



「アーリマンよ、世界は闇と光、両方の力があって成立するものだ。これからは闇の力が弱くなり光の暴走が始めるのであろう、わしはそんな未来は分かるがそれを止める方法はな悔しい。命を懸けてまで守ってきた世界が終わりを迎えるなんて」



少し大げさだなと感じてはいたがそれが完全に間違いかと言われるとそうも言えなかった。確かに俺が居なくなれば神たちに対抗するものはいなくなりどんな恐怖政治でも従うしか道は無くなるとみていいだろう。



神々ならば大丈夫だろうと思うけど何が起きるかなんて誰にもわかりはしないから宿敵の心配も理解はできていた。けれど俺がこの世界に留まっていれば殺されてしまう可能性が高いのでこの場所に留まるわけにはいかなかった。



本当に宿敵に申し訳ないけど俺はそれでもこの世界から消えてまた別の世界でやり直しをしたいと考えを改めてそう伝えた。宿敵は少し悲しそうな表情をしながらそうだよなと言って椅子に座りながら顔が地面のほうを向いていた。



俺はそれを見て本当に申し訳ないけど俺は、俺は新しい世界でやり直すと決めたのだ。だから宿敵(友)よ、俺のわがままを許してくれ、もし本当にそうなったときにお前が助けを求めてきたら必ず助けると約束をここでしよう。



そうもしているうちについに遠くから電車が来る音が聞こえ始めたのであった、とうとう来たのかと思いながら俺は座っていた椅子から立ち上がって線路に向かって歩き出した。もうすぐで俺が生まれて育った世界とお別れだ・・・そう思うと少し悲しくなっていたが俺はもう戻りはしない。



俺の人生は・・・お義父さんとお義母さんがくれたこの人生を無駄にしないために俺は新たな旅立ちに向かい歩き出したのであった。

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