亜空間ですが・・・自覚はなしです
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俺と桃花の戦いが始まり周りのものや地形は変化するほどの激闘を繰り広げていた、一進一退が続いていた。そしてお互いに決め手が未だに出せずにいた。俺も一応、決め手と言えるものを持っているがこれには時間がかかる上に成功するかわからない状態であったために使うことをためらっていた。
成功すればいいが失敗すれば負けるのは必然的な状況にあったために決め手を出していなかった、それは向こうも同じだろう。向こうも決め手と言えるものを持っているが俺と同じく成功するかわからないもしくはよほどのリスクを負うことになる、その二択であった。
前者ならば別に気にする必要はあんまりないがもし後者だとしたらそれはとても危険である、向こうが負けそうになったらためらいもなく使ってくるだろうからそれを使われる前に戦いを終わらせる必要があった。しかし、そんなうまい話は存在するわけはなく戦いは続いていた。
しばらくするとここで勝負に出たのか桃花が俺に対して笑いながら言ってきたのである。
「将希、この技だけは使いたくなかったのだけどしょうがないわね。私もただでは済まないけどこれであなたも確実に私の物にできるわ」
やばい、校舎のほうであったか。そうなると発動される前に勝負を決めるしかないと思い俺は急いで桃花のところに突撃をした。一撃で桃花を倒す勢いで向かって行ったが先に桃花の技が覇藤堂をしてしまったのである。
「将希・・・三億年間、誰もいない場所で暮らしなさい・・・終えるころには人の寂しさで可笑しくなっているから・・・ソノトキハワタシガメンドウヲミテアゲルカラネ」
そう言って俺は暗い亜空間に飲み込まれて行き、そうして気が付くとそこは大地があり水はあるが誰もいない自然が広がっている場所でここはまさか、ウロボロスの技を使ったのかと思い俺は急いで逃げ出そうとしたがどうにもできずに本当にこの場所で三億年間、暮らしていかないといけないのか。
もしここから出られたとしても本当に俺に戦う意思が残っているとは考えられない。そうなると桃花の思いのままになるがどうすればいいのだと思い込んでみたがどうすることもできずに今は修行をして強くなってから対策を考えようと思い修行を始めるのだった。
その翌日にこの亜空間には誰にも入れないはずなのに誰かがいたのである、姿はマントと仮面をしているせいで分からなかったがそのわからない人物からいきなり勝負を挑まれたのである。俺は良い修行になると思いそれを受け入れて勝負をしてみたが結果は何とも言えないほどの惨敗で俺が手足も出ないほどの強さで俺はその人のもとで修業をすれば桃花に勝てるのはもちろんのことこの亜空間から脱出できるかもしれないと思い俺はその人に修行をお願いしたら向こうは
「そうだな、もともと弟子などはするつもりはなかったのだがな・・・わかった、手を出すがいい」
そうして言われたとおりに俺は手を出してみたらその仮面の者は俺に対してある呪いでもかけたのか、紋章が浮かみあがっていた。そしてその紋章を出ている間は修行をしていること休むことは基本的に疲れて動けなくなったときのみ。それを守ってから三年後にまたここに来ると約束をしてやろうと言われたので俺はなるほどこれは試験みたいな物かと感じていた。
どうせ、ここにいて出来るのは修行のみだから俺はそれを受け入れて仮面の男はその場から消え去った。俺はそれから修行の日々を始めた、まず一日目は体力づくりをしていた。二日目には魔法の修行をして三日目は模擬戦闘みたいに修行をしようと考えていた。後はそれの繰り返しで行こうと思っていた。
俺の精神がどこまで持つかはわからないけど強くなって少しでも桃花に対抗をしてみせると思いながら修行をしていた。それは良いのだがなんと仮面の男が三日目の最後にいきなり姿を現したのである。
おいおい、三年後だと言っていたくせに三日後に姿を現してどうするのですかと思っていた。いや、早く来てくれたことに関してはとても嬉しかったことですけどそれでも簡単すぎませんかと考えていたがここで仮面の男がいきなりとんでもない発言をしたのだった。
「いやーおめでとう。まさか、2億9999万9999年360日という期間の修行を終えたことをほめてあげる」
うん、俺はまだここに来てから四日間しかたっていませんけどと言うとすると仮面の男はここでとんでもないこと事実を話してくれたのである。
「やはり聞いていたね、この前に君に呪いをかけて紋章みたいに出ていたでしょう。あれはね、鳥頭の呪いと言うの。それを受けた者は受けた日から三日間しか記憶を維持できなくて三日間を過ぎると呪いを受ける前の記憶に戻るというわけなの、だから君には初日合わせて四日間しか記憶が残っていないはずだよ」
そんな仕組みだったの、あの呪いはそんなに強力な呪いだったの。俺はそうとも知らずに受け入れて良かったのか。それでもいきなりもう三億年近く修行をしていたと言われても実感がないと思っていたら仮面の男が相手になると言ってきたので俺はわずか四日間で勝負とかできるようになっていたら苦労はしないわと思いながら戦ってみると
「すみません、仮面の人。わざとですか、まともに勝負をしてください、俺は本気なのですよ」
「もちろん、四日前と同じ実力を出しているよ。だから君は強くなっているから安心してだから君が秘策として残している技を使ってもいいよ」
俺はそんな話をしていないのにどうして知っているのだと驚きを隠せないでいた。この技は誰にも教えていないはずだから知っているのは自分だけのはずと思っていると仮面の男が
「君が思っていることを素直に当てて見せよう、君は今、こう思っている。どうして自分しか知らない技のはず、そんな仮面の人が知っているわけがない・・・そうでしょう」
考えを鏡みたいに返してきたので俺はどうしてわかるのか、教えよと言うと仮面の男は静かにつけていた仮面を外した。そうして仮面の男の素顔が出てきたのである。その素顔を見て俺は驚きのあまりに声を失ってみていた。
仮面の男は俺とうり二つの顔をしている・・・いや、少し老けているかな。それでも同一人物と言われても可笑しくはないと思っていると
「実は俺はお前の未来の俺なんだ、今からかなり後の俺になるけど・・・人の年齢で言えば今の君は十五歳でしょう、今の俺は三十二歳という所かな。本当に懐かしいと思っているよ」
はい、よりにもよって仮面の男の正体は未来の俺でしたと言う結末ですか。そんなことがあり得るのかと思っていたが向こうの俺も昔にそうされたらしいのでそうなのか、すると未来の俺もするのかと考えていた。
「過去の俺よ、詳しいことを言うと未来が変わってしまうから深くまでは言わないが、これだけは言わせてほしい、どんなことが起きても諦めるな、そして信じられる仲間を信じろ・・・ただそれだけだ」
本当に簡単な説明で終わらせる感じは俺みたいでますます信用していた。でも少なからず余りにも暗い未来ではないとそれだけでもわかっただけでも収穫はあるなと思いながら聞いていた。
俺は最後に未来の俺にお礼を言ったのである、すると別にそんなことはしなくても良いと言われた。それは向こうの俺も昔にそうお礼を言うとしたら言わなくても良いと言われたらしい。俺はそれを聞いてそうですかと答えた。
未来の俺は亜空間を開き、そこから帰還しようとしていた。未来に帰る前に俺に対して明けない夜はないと言ってくれた。希望を捨てなければ未来はあるということを伝えたかったのかなと思いながら見ていると未来の俺が創り出した亜空間から
「将希さん、まだなのですか。子供たちも待っているからそろそろ帰ってきてもよろしいですか」
「悪い悪い、今すぐに帰るから・・では頑張れよ」
いやいや、何が頑張れよだ。最後の最後でとんでもない未来のネタばらしをしてくれた。あの声は確実に女性の声でしかも子供いる・・・未来では何が起きているというのだ。とんでもなく気になるのではないか。
でもいなくなる最後の表情を見てもとても幸せそうな表情をしているからきっと未来は明るいものなのであろう。俺はそれを分かっただけでも十分だ、これからどんな苦難が来ても負けない、心を折れない・・・そうすれば未来はあるのだから、俺は後一日で元の世界に帰るので最後の修行をしていた。
未来を掴むために・・・明日のためにこの瞬間も俺は修行をするのだった。