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転生・・・ですが自覚はあります

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危ない、このままでは向こうの二人もそうだけど俺のほうもかなり危ない。命の危険こそはないもののそれ以外は何も保証されない、どうすればいいと考えていると桃花は二人に襲い掛かった。



須佐之男命とクシダナヒメは何とか応戦をしていたが実力差は歴然としていた、このままでは最悪の展開になるだろうと誰の目にも明らかになっていた。俺は桃花に攻撃する方法は桃花に直接に攻撃をする方法はと考えていると俺はこれならば通用するかもしれないと思い行動を始めた。



そのころ桃花は須佐之男命とクシダナヒメの二人に対して止めを刺すために襲い掛かっていた、この二人以外に私の邪魔をするものはないと思っている時だった、上から雷を宿った瓦礫が落ちてきたのである、桃花は避けたが少し瓦礫に当たり怪我をしていた。誰がと思い後ろに振り返るとそこには満身創痍になりながらも魔法を発動した将希の姿があった。



桃花はどうして私に攻撃は出来ないはずなのに攻撃をすることができたのかと言うと将希は少し笑いながら桃花に説明をした。



「簡単な話だ、お前に直接攻撃をするのではなくて瓦礫に対して攻撃をしてそれをお前に当てるようにしただけだ。瓦礫自体は意思がないからお前の特権も効かないだろう」



これを聞いた桃花は流石将希ねと思いながらも自分に攻撃をしてきたことを許せないで顔に出ていた。その表情はとても冷たく冷徹な顔をしていたが将希はそれを見てやはりなと口をこぼすと



「桃花、この瞬間にお前の本性が分かった。見た目や表の性格は素晴らしいとみんなに言われているが実はその裏では腹黒い人物でその黒さは歴代の悪党たちに劣らないほどだ。俺の目は節穴だった、こんな女性だと気づくのが遅すぎた。この俺の・・・」



「黙れ、黙れ、黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ、私の将希はそんなことを言わない。私を否定することは絶対にしない。あなたは将希に化けている、ただの悪人に決まっている。本当の将希はどこにいるのよ。私を肯定してくれる将希はどこに隠したのよ」



ふん、あの桃花があんなに慌てているわ。こうなれば俺の命は亡くなるのは覚悟のうえで最期の最後まで桃花に思いを言ってやろうと思い口から血を出し始めてが俺は桃花に堂々と話した。



「もう一回、言ってやる。お前が良いやつだと思っていた俺の目が節穴だった。こんな悪党な女性だということを気づけなかった己が憎い、悔しい。生まれ変わるのならば今度はお前みたいな女性とは絶対に付き合わない」



それを聞いたら桃花はただ黙れと叫びながら俺の右腕を斬り落とした、痛みのあまりにまた叫んだがそれでも桃花に攻撃をしてやる、心に一生消えない傷を負わせてやると思い言葉をつづけた。



「嫌いだ、お前のことが、平気な顔で人を傷つけるお前が。表では良い人を演じて裏では腹黒いことをするお前が、俺やみんなを騙し操っているお前が・・・大嫌いだー」



俺の言葉を止めようと桃花は残っている、腕や足などを斬り落としていたがどうせ俺の命は消えるのだ、なら弱者として最後のあがきをしてもらうと思いながら腕や足を斬り落とされた状態になりながらも俺は桃花に対して



「だからさようならだ、桃花。生まれ変わってもお前とは絶対に仲良くなろうとは思わない」



それを聞いた瞬間、桃花は俺の首を刎ねたのであった、首を刎ねられた瞬間は死んでいないと言われているけどそれは本当だったのだなと思いながら俺の意識が無くなりそうになった時に急に後ろにいた須佐之男命とクシダナヒメが幽霊になっているのですぐに俺の場所に向かいそこで二人が輝きだして俺の意識は遠くなっていた。




次に気づくとそこは白い空間の中にいた、俺は腕も足もないのか動けなかった。視線も横を見れないぐらいに固まっていた。そんな時に目の前に須佐之男命とクシダナヒメの二人が姿を現したのである。



俺はこの時になって今までのことを思い出していた、まず最初にしたことはこの二人に対する謝罪をしたのだった。



「師匠に先生、役に立てなくて本当にすみませんでした。謝っても許される行為ではないと思っていますがどうか謝らせてください」




それを見ていた師匠と先生は俺に対して優しい目と言葉を出しながら俺に伝えてきた。



「将希君、私はあなたに対することで何一つ怒ってはいません。むしろ、私たちを助けるためにあなたは人身御供になったのにそれを無駄にしてしまってこちらこそごめんね。そして私たちがあなたにできるこれが最後のことよ」



俺はそれは何ですかと聞くと師匠は真剣な表情で俺に対して伝えてくるのだった。



「それはな、お前を別の種族にして転生をさせることだ。これをすれば俺様とクシダナヒメの魂は完全に消えることになるがならば一人でも助かるためにこの魂を使いたいだけだ、だから将希にやってもらうことはただ一つだ。暴れまわっている八岐大蛇を倒してこい、そしてお前は必ず幸せになれ」




「あなた、それでは二つではないですか・・・でも私からもそうしてほしいかな、将希君は大変なことだけど出来るかな」



俺はそれよりも二人の魂が完全に消滅することが嫌で泣きながら断っていたがここで師匠から



「男だろうがそんなことで泣くな、それに俺様にクシダナヒメはどちらにせよ助からないだから遠慮などするな・・・俺様の弟子でありもう一人の息子と言えるお前だけは生きてほしいだ」



「そうよ、将希君は私たちにとってもう一人の息子みたいな存在なのだから是非とも生きてほしいわ。将希君には辛いかもしれないけど、親という生き物はそんなものなのよ。あなたもそんなことが分かる日が来てほしい」



それでも二人がいなくなるのは嫌だから断ろうとしたら二人がまるで俺を抱きしめるようにしながら



「すまないな、将希。お前に対して多くのことを教えられなくて、こんな俺様を許してくれ。将希よ」



そう言いながら師匠が泣いていた、俺は師匠が泣いているところを初めて目にしていた、いつもどんな怪我でも泣かなかった師匠が初めて俺の前で泣いていた。隣にいるクシダナヒメも



「将希君、こんな我儘だけど今だけは息子として見ても良いかな・・・だから生きてそして私たちの分まで幸せになってほしい・・・私からのお願いよ」



俺はその人の温かさを触れて泣き出しながらも甘えるように二人のことをお義父さん、お義母さんと呼ぶのだった。二人は新しい名前を与えてくれた。アーリマンではなく本当の新しい名前をくれたのであった。そうしながら視界が白くなって二人は光となって消えていった。その光が俺に入り込んで体が光りだしていた。



その光は余りにも眩しすぎて俺も目が開けられない状態になっていたが次第に目を開けてみるとそこには唖然としている桃花の姿が目に入っていた。



体も斬られていたはずの手足が完全に治っていた、おまけに背中には羽みたいな物がついていた。羽の色は黒くそしてこの姿、そして俺は桃花に対して




「桃花、俺は師匠と先生・・・いや、お義父さんとお義母さんの力でこの世に舞い戻ってきたぞ。今度は俺一人の命ではない、命を繋いでくれたあの二人の魂を宿っているぞ」



桃花はどうして、あなたはアーリマンでしょうと言ってきたので俺はその名前は捨てたので桃花に対して堂々と名乗りを上げるのであった。



「桃花よ、その名前は昔の名前だ。今の俺の名前は八咫烏、須佐之男命とクシダナヒメの義理の息子だ。俺が二人に変わって成敗してくれる。参るぞ、八岐大蛇。二人の仇、そしてみんなの仇を取らせてもらうぞ」



俺はそう言いながら桃花に向かって突撃をしていた。桃花はこれを反撃する構えをしたので俺はこれに対してお義父さんが使っていたあの技を出して戦いの合図を出したのである。



「食らうがいい、これはお義父さんの技・・・雷切・燕返しー」



桃花の攻撃を避けて避けることができない斬撃をして桃花にダメージを与えたのであった。ここで桃花は初めてまともな攻撃を受けてひるんだんである。俺はこれを見て



「桃花、お前も本気でこい。全力で相手にしてやる、思い残すことがないようにな」



それを聞いた桃花はそんなことを言う偽物であるお前が私に勝てると思うなよと言いながら全力の斬撃をしてきた。こうして俺と桃花の最後の勝負が幕を開けたのである。



この勝負の行く末は今だ、誰も知る由はなかったのであった。

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