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彼女を助けるのですが・・・自覚はないです

俺はいつも通りに学園生活を暮らしているとある日に彼女が少し落ち込んでいる表情をしながら屋上で座り込んでいるのを発見して俺は何か悩み事でも起きたのかなと思い桃花に話しかけた。



「桃花、最近どうした。何か元気がないように見えるが何か嫌なことでもあったのか」



「うんうん、別に大したことじゃないから気にしないでそれにしても将希は今日もここで昼休みするのたまにはほかのところにも言ったほうが良いじゃない」



そう言って元気そうに返してきてはいるがこれは空元気なのはすぐにわかる。そうしてこの学園でまず考えられるのはいじめであるが俺はどうして彼女がいじめの対象になっているのかが分からなかった。



だが、いじめに遭っているのは間違いないだろうがその場の目撃とかしない限り直接な手助けは出来ない。昔、親友がいじめに遭っている話を聞いてすぐにそいつらのところに向かって数人をかなりの怪我をさせたことがある。



この虐めは本当にあったとはいえやり返しが過ぎると相手の親が来たがそこでも俺はもめ事を起こしたが最後はこちらの親がヤクザの家系だったおかげで向こうは素直に退いてくれたがそれからは基本的に学校で浮いていたな。



そんなことは今はどうでもいい俺と仲がいい彼女がいじめに遭っているのだ。絶対に許さない、犯人を探し出してボコボコにしてやるたとえ相手が何人だろうとも関係ない。全員、仕返しをしてやると決意をして俺はその日から過酷な修行をさらに厳しくしてくださいと師匠に必死に頼んだ。



そうして師匠の須佐之男命は俺の目を見てすぐに真剣な表情になり話し始めた。



「・・・将希、今までないぐらいの決意が高いな。何が起きているかは特に俺様からは言うつもりはないが・・・これからする修行は俺様でも音を上げるほどだ。お前だと死ぬ覚悟でもない限りはやめたほうが良い」



「いいえ、お願いします。俺はどうしても強くならなければならないのです、今度の戦いは前とは比べ物にならないほど大切な勝負なのです。そんな勝負で負けるのなら死んだほうがマシです。だからその修行をさせてください、お願いいたします」



俺は師匠に頭を下げてお願いをした、そうしてその決意に須佐之男命は答えてあげたのであった。



「ならばもう何も言わん・・・将希、こい今からすぐにでもやり始めるぞ」



そう言われて俺はすぐに師匠の後に続いて歩き出した。向かった先はここよりも辛い環境でありこの場にいるだけでも辛い場所であったがここで普段通りの修行をしろと言ってきた。この場所は地獄に近い環境で重力が数倍で酸素も少なく生きていくには厳しすぎる環境であったがだからこそここで修業をするのだと言われた。



確かにここならばいつもよりも修行になる、辛くても仲がいい人を助けるのならば安い代償だと思うばかりに俺はその地獄に近い環境で修業を始めるのであった。



もちろんそんな環境のために大けがをすることもあったがそれでも俺はやめることだけはしなかった。いじめで苦しんでいた親友の姿を思い出し、そして今の桃花の姿も思い出しては立ち上がって修行をしていた。




その光景を見ていた須佐之男命はその決意の高さに大変驚くばかりであった、なぜなら俺様でも二日ぐらいで逃げ出すぐらいなのだがあいつは逃げ出す行動すらとっていない。



それだけ今回は絶対に負けられない勝負なのであろうと感じていた。その熱意の強さは後に自分の妻になったクシダナヒメを救うために命を懸けて戦ったヤマタノオロチを討伐したことを思い出すほどであり、それと同じぐらいの決意だと感じていた。



だからこそここを選んだ、この環境で耐えて修行すれば普段よりもはるかに早い成長をしてあいつの期待に応えるだけの力が備えることが可能だから、須佐之男命はただその場で将希の修行を見守っていた。



そうもしながら修行をしながら学園の時間では桃花をいじめている奴を探し回っていた。そうして着実に相手が絞り出してきたのであった。相手は十人ぐらいのメンバーでそのうち女性が七名で男性が三名のグループで虐めを始めたのは彼女が周りと仲がいい人が少ないのと俺の親友と仲良くしているところを見て嫉妬をしたのが理由らしい。



ふざけるな、そんな程度の理由で虐めを始めたのか。それで彼女はどれだけ傷ついていると思っているだ、絶対に許してはいけない。それでも俺はこの目で見たわけではないから実行までには移せなかったがそんなある日にある先生から話を聞くことになった。



「それは本当ですか、彼女がいじめの現場を見たと言うのは。教えてください、クシダナヒメ先生」



そうして聞かされたのは桃花が複数人で虐められているところを目撃してその場はクシダナヒメ先生が止めたから良かったけどその前にもやられたであろう傷跡が残っておりすぐにほかの人にも教えましょうと言ったら



「先生、うれしいですが。下手にしてこんな私と仲良くしてくれた人たちに迷惑をかけたくないのです。どうかこのことを大きな騒ぎにしないでください」



そうお願いされた先生はこの場は素直に彼女の言葉を尊重して何も言わなかったがこのままでは危ないと思い夫である須佐之男命に相談しようと来たら俺もいたと言うわけであった。



俺はその話を聞いてすぐにクシダナヒメ先生に対して、彼女をいじめていたのはこいつら達ではなかったですかと聞いてみたら先生は間違いなくこの子たちよと言ったので俺はもう証拠はそろったならば後は彼女を虐めたことを後悔させに行くだけだと思いすぐにその場から向かおうとしたら



「ダメよ、そんなことをしたらあなたが危ないわ。相手は今期の中でも優秀な人たちですから、ここは先生たちに任せて」



そうして先生は俺が向かおうとするのを止めてきたがここでそれを見ていた師匠が



「そうか、お前が必死に修行する理由はこれだったのか・・・ならば何も言わん。将希、好きにするがいい」



「あなた、そんなのはあんまりじゃない。この子が返り討ちに合うだけよ、それに向こうの先生も黙っていないわ。きっとその先生も加担するわ、だから将希君、待ってほしいの」



「・・・クシダナ、男はな時にはどんなに相手が強くても戦わないといけない時が来るものだ。こいつはなそれに打ち勝つためにこんな地獄に近い場所で俺様の修行をずっと耐えてきたのだ。それをさせないのは男にとって死ねと言っていることだ、だから将希、向かっても構わないが一つだけ約束しろ」



そう言って師匠の顔は真剣そのものであった、そうして出てきた言葉は立派な声で俺に対して



「この問題がきっかけにもめ事になったら俺様が責任を取る。だから絶対にそいつらすべてをぶちのめしてこい、負けたら承知しないぞ。わかったらさっさと行くがいい」



「はい、師匠。絶対に勝って彼女を救い、相手をぶちのめしてきます」



そう言って俺は走って彼女のもとに向かった、そう今までの修行をしてきた俺ならば負けることはない。絶対に勝って桃花を救って見せると決意をして走る速度を上げるのであった。



それを見ていた須佐之男命とクシダナヒメは将希の後姿を見ながら



「はぁ~、絶対に問題になるに決まっているじゃないですか。始まってまだ一か月ぐらいしかたっていないのですよ。困ったもんですよ」



「そういう割にはいつもみたいにしつこく止めなかったじゃないか、クシダナも本当は行ってほしかったのだろう」



「そうですね、私も一人の女性から見れば今の彼女を救えるのは彼しかいませんから。でもあの子、昔のあなたに結構似ていますね。だからかなきっと彼女も助けを求めていると思うですよね」



そう二人で話し合っていた・・・そうして場面変わって学園で



屋上で桃花が複数人で取り囲まわれていた、桃花は体中に傷がついており満族にも動けない状態であった。そんな囲んでいる中の一人が



「本当に嫌な女だな、その性格のくせにあの今期、最強の徳島君と仲がいいですって・・・許せるわけないじゃない。早く別れないと死ぬかもしれないよ」



桃花はただひたすらに友として見れくれている人たちを守りたい一心であった、こんな者たちに仲のいい二人が邪魔をされてたまるかと言う思いであった。



しかし、取り囲んでいた一人がその表情に目が気に入らないんだよと持っていた武器を振り下ろした・・・しかし、その武器が彼女に届くことはなかった。



彼女を守るように割り込んできた男がいた、周りの者たちはいつの間にと驚いていたが男は



「お前たち、大事な友をこんな風にまでさせてくれたな・・・半殺しされる覚悟ぐらいはできているだろうなー」



「お前は何者だ、名を名乗れ」


だが男はお前らに名乗る名前などないと言った、そうして後ろを振り返り彼女に対して



「桃花、遅くなってごめん。お前を助けに来たぜ」



それを聞いた桃花は泣きながらもうれしそうに男に対して



「将希・・・ありがとう」



「お礼はこいつらをぶちのめしてからにしてくれ・・・さて、周りにいるお前ら覚悟は出来たな・・・行くぞ」



そうして将希VS十人グループの戦いが幕を開けたのであった。

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