表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
79/85

真実ですが・・・自覚はないです

ブックマークの登録、評価をお願いします、出来れば感想もくれると嬉しいです。

俺はいつも通りに桃花のところに向かっていた、別に用事はないけど何となく会いたくなったので向かっているのだった。そして桃花がいる場所につくとそこで何かを話していたので将希は何の話をしているのだろうと興味本位で聞く耳を立てて聞くことにした。



「まったく、須佐之男命とクシダナヒメが幽霊として生き残っているなんて私としたことがとんでもないミスをしてしまったわ。でも今度こそ始末をすれば良いだけだから特に問題はないだけどね、桜狐。あなたの意見を聞きたいだけど」



「そうじゃっな、余もそれが良いと思うのじゃが。一つだけ気を付けてほしいことがあるのじゃ、それはほかの者がその二人に味方をするものが出てくるかもしれないということじゃ。ありえないと言い切れないところもあるのじゃ、だから万全の状態で準備をすることをお勧めするのじゃ」



「なるほどあなたの言う通りね、石橋を叩いて渡るという言葉もあることだし慎重を重ねて行動をしたほうが良いわね。なんせあの二人がいなくなれば私の思いのままになるのだから」




俺はその話を聞いてやばいと感じていた。あの幽霊が言っていた通りに桃花は想像以上に黒い部分を持っていたがそこは俺が何とかすれば良いだけだと思っていると更に桃花が言葉を出した。



「もちろんわかっているかもしれないけどこれを聞いている人はすべて消しなさい。こんな話がもれたら私たちでもただでは済まないからね、桜狐も心しておいてね」



「わかりました、この話を聞いたものにそれを信じる者はすべて排除いたしますね」



あれ、もしかしこれは俺も例外じゃないよね・・・やばい今すぐに離れないと殺されると思い俺はその場から音を殺しながらその場から逃げ出した。



やばい、やばいとても俺が一人で何とかできる相手ではない。そう言えばあの二人が帰る前に俺に手紙を残してくれたんだっけ、それを見て今後の行動を決めようと思い俺は家に帰ることにしたのだった。



そうして誰もいないことを確認すると俺は手紙を読み始めた、その手紙の内容はこのような物であった。



これを読んでいるときは桃花の本性が分かった時だと思う。もし俺様たちのことを信じてくれるならばこの地図に書いてある場所で待っている。どうか良く考えて行動をしてくれるように願っている。



もし、桃花の裏の顔を見てもなお彼女を愛せるというのならばこの手紙は捨てても構わない、けれど少しでも彼女に不信感、恐怖でも感じたのならば来てほしい。それがお前のためでもある、彼女の者として一生共に過ごすか、彼女と戦って己の手で人生を歩んでいくか、しっかりと考えて行動をするように。



こうして手紙の内容は終わっていた、これを見るだけでもこの手紙を書いている人は俺に対して将来のことを心配されているようだった。本当に俺のことを思ってくれている人なんだなと感じたの同時に桃花に対する不信感はもちろん、恐怖を感じていた。



桃花があの二人に関する記憶でも操作して無くさせているとしたらそれは恐怖以外何物でもない、桃花は完全に黒となる・・・でも桃花が好きなのは変わりない、できれば桃花が考え方を変えてくれたらそれが俺にとって一番いい展開になるのだけど現実はそう甘くないのは知っているから俺は変な夢は捨てて現実を見ることにした。



この手紙の通りにもしここで何か行動を起こさないと一生、桃花と人生を共に過ごすことになるだろう、桃花の裏の顔を知る前ならばそれでもかまわないと思っていたがあんな裏の顔を見せられた後では前者みたいに出来る自信がない。



ならばこの手紙の言う通りに行動をしよう、どちらにせよ今の桃花を止める必要がある。そのためには人手が欲しい、どちらにせよ俺はこの二人が待っている場所に向かうべきだろうと考えが決まり俺はすぐに行動を起こしてこの手紙が書かれている場所に向かった。



そこは森奥不覚の廃墟になっている建物であった、やはり幽霊だけにあって廃墟で待っているのね。それとほかの人も来る心配もないから心おきなく話ができるというものだ、そんなことを考えていると幽霊の二人が俺を待っていたように廃墟の外で待っていた。



「いきなり、驚かせないでくださいよ。それと手紙を読んでここに来ました、まだ考えは決まっていませんがどちらにせよ俺は桃花に対抗するためにも人手が欲しいと考えたのでここに来ました」



二人はそれを聞いても今はそれでもかまわないと言って中に案内をしてくれた。そこは廃墟の中では綺麗な方でここならば少し座って話をできるなと思いそこに座り話を始めた。



「いきなりですがあなたたちは本当に俺にとって先生と師匠みたいな立場の人だったのですか。まだ記憶が戻っていないのでそこは確認しておきたいのでどうか答えてくれますか」



そう言うと男の幽霊が話をしてくれたのだった、その男は間違いないと言って真剣な表情で言っていたので間違いないだろう。それにこの人の表情に目は何となく見おぼえがあるような気がしていた。もし本当に師匠とか先生とかの関係ならば覚えていても可笑しくはないと思い嘘ではないと感じていた。



そこでまずは俺たちはどうすれば桃花に対抗するのかを聞いてみた。正直に言って今の桃花はとても強く一人では勝ち目はない上に式神も持っているので更に勝ち目は薄い状況で勝てる方法があるのかと聞いてみるとここで須佐之男命と名乗る男性からある提案を受けたのである。



「もちろん、今のままならば勝てるとは思っていない。それにこの世界は桃花が創り出した世界、基本的に桃花には逆らえないようになっている。もし今のままで桃花と戦っても体が言うことを聞いてくれないだろう。だからお前に提案があるのだ・・・一度、死んで転生をしないか」



それを聞いて俺は固まった・・・なんで死なないといけないのか。それしか道はないのかを必死に聞いてみた、死はとても怖いものであり出来ることならばもう二度と味わいたくないというのが本音であった。だから回避ができるのならば回避してくれるととても嬉しかったが二人から残念ながらこれしか方法がないというのだ。



俺はそれを聞いてここで迷い始めた、まさかここまでの行動をしないといけないなんて聞いていなかったので今一度冷静に考えてから答えを出そうとしていたら後ろから何か聞き覚えがある声が聞こえてきたのである。



「ついに見つけましたよ、須佐之男命とクシダナヒメ・・・そしてどうして将希がここにいるのかな。私はあの二人には近づいてはいけないと教えたよね」



そんなことを言う桃花がいる方向を見てみるとそこには普段の桃花ではなく魔王とかそんな風に気配を感じさせている桃花がいた。



俺はすぐに先制攻撃をしないといけないと感じて攻撃をしようとしたら桃花の目の前で攻撃が止まり体が石になったように動けなくなった。



「もう、将希。今のは流石に少し傷ついたよ、好きな人にする行動ではないよね。ねえねえ、どうしてそんなことをするのかな。答え次第では少し罰を与えないといけないかもね」



そこにはいつもの桃花はいなく恐怖と威圧を出している桃花の姿があった、俺はそれを感じて泣きそうになりながらも俺は先ほどの会話を聞いていたと話した。ここまでくればどう転んでも同じだと思い話したら桃花が笑顔で俺に対して



「そうか、そうなのね。それならば・・・将希には少し辛い罰を与えることにする・・・ネ」



そう言いながら桃花は俺の足を斬り、切断をしたのだった。そこから大量の血が流れていた、俺は必死に回復魔法を発動しようとしても一向に発動しないので泣きながら慌てていた。



「痛いでしょう、将希。でも私の心はもっと痛かっただから少しはその状態にいてよね。この二人を殺し終えて反省をしていたら治してあげるから・・・ダカラハンセイヲシテイテヨネ」



そこに映っているのは紛れもなく俺が知っている桃花ではなく桃花の姿をしている化け物が目の前で大けがをしている俺に対して笑っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ