幽霊ですが・・・自覚はなし
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俺はいつ通りに暮らしをしているある日に幽霊らしきものを見つけてしまった。いや前から霊感があるからありえない話ではないだけどでもその幽霊はどこかで見たことがあるような気がしていた。
それにその幽霊は俺を見つけるとついてきたのだった、本当に幽霊がつてくるのは困る。そうなると金縛りにあう可能性が非常に高いから嫌なんだよ。最悪用事がなければ良いけどもし用事があって遅れるようなことがあれば嫌という話ではないからな。
しかもついてきているのが二人もいるから困っている。どうして俺についてくるのか、こうなったら家で幽霊に質問をしてやる、幸いなことに俺は幽霊と話ができるからそれで困っていることがあればそれを解決して素直に成仏をしてもらおう。
俺はそう決めたのでそれの準備に取り掛かっていた、善は急げと言葉もあることだしと思いながらしていた。
そうしてついに深夜で幽霊が来るのを待っているととうとう姿を現したので俺は早速幽霊たちに話をするのだった。
「最近、俺の周りにいる幽霊はあなたたちですよね。正直に言って困っているですよ、何か思い残しがありましたら俺が解決しますから早く成仏などしてくれると大変うれしいのですが」
俺は幽霊に説明をしていると幽霊から意外な言葉を出してきたのだった。
「将希、俺様だ。俺様のことを覚えていないのか、須佐之男命だ。もしかして俺様のことを忘れてしまったのか」
「もしかして将希君は私と夫を覚えていないのかしら・・・私はクシダナヒメ、あなたの先生をしていた者よ」
うん、よりにもよってあなたが可笑しい幽霊が来てしまったらしい。それにこの名前は神話に出てくる人物ではないか、なぜそんな人物たちが俺に用事があるのかわからないが素直に退散してもらおうと思い話をした。
「すみませんが俺にあなたたちみたいな知り合いはいません、それにあなたたちが抱えている問題が俺如きで解決できると思いませんのでどうかお引き取りしてください」
丁寧に話をして返そうとしたが幽霊の二人は帰るつもりはなくただ俺と必死に話をしようとしていた。俺はため息をつきながら仕方がないので話を聞くことにした。
話を聞いてみるとこの世界は創り替えられた世界でその前の世界でこの幽霊とは先生と師匠の関係があったみたいでこの世界は俺とこの二人を殺して張本人である、八岐大蛇のせいでありそれを倒さないと永遠に八岐大蛇に支配されてしまうというものらしいけど今のところそんな危険なことは起きていないから大丈夫だろうと思っていると二人から信じられない言葉を聞くのであった。
「そして八岐大蛇は人に化けていてその人の名前は山城桃花という女性に化けている。あなたと最もかかわりが深い人物なのは知っているけどこの桃花が世界をあなたをすべて支配しようとしているのよ。どうか、もう一度立ち上がってほしいの、将希君。お願いできますか」
それを聞いた俺は別に桃花が世界を支配してくれるならば俺にとっては構わないけど、あんな優しくてかわいい子に支配されるならば俺もそうだけどほかの者たちも喜ぶと思うからそんなに気にしないで良いと思っていた。
もし、万が一に桃花が間違えた道を歩もうとしても俺にみんなで止めれば良いだけだ。二人にそんなことは二人に言われることではないと思い話した。
「やはり、お前たちは桃花に自在に操られているだ。桃花のことを否定しないように脳が魂がそうさせているのだ。本当ならば怒るところも彼女のせいで怒らないようになっている。桃花が余りにもおかしなことをしてもみんなが分かってもらえるようにされているだけだ」
いい加減にしろよ、桃花の悪口を言われて俺はイライラしていた。最愛の桃花をこんなに悪く言われて俺は怒りを感じて二人に怒鳴りつけるように言った。
「いい加減にしろ、俺の最愛の彼女をどこまで馬鹿、悪く言えば気が住むのだ。桃花はなお前たちが思っているような悪いやつではない。とても優しくて確かに少しエロいところはあるけどそれでも間違ったというほどのことはまだしてない。もし本当に八岐大蛇だとしても彼女はもうそんな悪いことをしてないではないか。仮にそうなっても俺が止めて見せるから・・・」
俺はそう言うと二人は落ち込むようにしながら素直にその場から立ち去ろうとしていた。ようやく諦めてくれたかと思いながら見ていると
「わかった、そこまで言うのならばもう俺様たちは何も言わないが・・・もし、一人で止められそうもなかった時には俺様たちを呼ぶがいい。いつでも俺様たちはお前の味方だ」
そう言い残して家から立ち去った、いろいろと桃花に対しては悪くいう人たちだったけど俺のことを心配してくれる辺りを見て悪い人たちではないことは分かった。でも桃花に対しての態度を何とかしてほしいけどな。一応、桃花にもこの話をしてみるかと思いその日はもう休みを明日、桃花に話を聞いて真実なのかを聞くことにした。
翌日に桃花に出会ってこのことを話しをしたら桃花は少しおびえながら俺に対してそれが本当と言ったら将希は私のことを嫌いになる。
そんなわけないじゃないか、桃花が八岐大蛇でも過去がどんなことをしても桃花は桃花だろ。そんなことを気にするような奴ではない、それに改心したヒロインっていうものはかなり可愛いくて人気もあるからな。俺はそんなことはないと言い返すと桃花はとても嬉しそうにしながら俺を抱きしめてきた。
うん、胸が胸が当たっていますよ。理性をいきなり無くしそうになりましたけどとりあえず何とか理性を保つことに成功して俺は桃花といつ戻りに暮らしを始めていた。
そのころ、桃花はいろいろと考え事をしていた。それはあの幽霊としてこの世界に存在している二人に関してのことだった。
あの二人は完全に死んでいなかったのね、この私としたことが何というミスをしてしまったのだ。でも将希が二人の話を聞かないで私を信じてくれたことは素直にうれしかった。もう将希は私の物、誰のものでもない私の物。
けれどそれを無くそうとする二人を探して今度こそ、完全に殺してやる。もう将希に近づく前に始末をしないとでも将希との時間を無くしたくない、私はどうしたら良いのか。そうもしながら一緒に歩いていた。
そして教室に入って対策を考えていた、どうしたら将希と私の時間を無くさずあの二人を始末できるのかと考えていたらそこに豊喜が来たのである。
「とよっち、どうした。何か悪いことでも起きたのか、いつも慌てているときはそんな顔をするからな」
「良く分かったな・・・そうではない。実は悪い夢を見てなその夢が生々しいから教えようと思ってな。実はその夢で自分たちは何者かに殺されてしまう夢を見てな。もしかすると正夢という可能性もあるからな教えようと思ったわけだ」
何、豊喜も完全に出来ていないの。以外にしぶといわね、でも下手にして豊喜を傷つけてしまったら将希に嫌われてしまうから嫌だな。本当に良い方法はないかなと考えるのだった。
それを見ていた、将希は桃花の様子を見ていつもと違う感覚を感じていたのであの二人が言っていたことを思い出していた。本当にあの二人に助けを求めることがあるかもしれない、そんなことを考えながら俺は桃花を見つけているのだった。
そう、桃花が創り出した世界は完全ではなかった、小さな傷が次第に次第に大きくなろうとしていた。それが吉と出るのか凶と出るのかはそれはまだ誰も知る由もなかったのである。運命の時は刻一刻と迫ってこようとしていた。