夫婦VS桃花ですが・・・自覚はないです
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桃花はまずは世界を復興する準備に取り掛かった、己の夢までもう一歩だけになっているだけに笑顔をしながら作業をしていた。邪魔をできるものはこの世にいなくなっており夢は確実に叶えることができると信じていた。
そうして作業を一通りに終えた桃花は今度は須佐之男命とクシダナヒメがいる場所に向かうのだった。桃花にとっては恨みがある相手だが将希との約束でもあるために向かっていた。
そのころ須佐之男命とクシダナヒメは将希の帰りが遅くなっていたので心配になっていた。もしかしてと思い二人は行動を起こそうとしていると後ろから声が聞こえてきたのである。
「須佐之男命とクシダナヒメ、久しぶりと言ったほうが良いかしら。本当はあなたたちは殺したいぐらいだけど理由があって殺せないのが悔しいかな」
「八岐大蛇、お前はあの時に殺したはずだ。どうして生きているのだ、俺様は復活しないようにしたのに」
「あの程度でそんなことを言えましたね。あの程度は別に大してことではないですよ、ですがそれでも私を苦しめる結果になりましたよ。なんせ新しい人格が出て来て私の力が分かれてあなたたちに復讐することが出来なくて困っていましたからね」
二人はどうして生きているのか、そして将希のことを聞こうとした。するとそれを分かっていたように話をした。
「そう言えばどうして憎くてたまらないあなたたちを生かしてあげるのは・・・最愛の将希との約束だからよ」
「そうよ、将希君はどこにいるの。手荒な真似でもしてみなさい、私と夫が黙っていませんよ」
「お前たちと一緒にするな、クズども。私は将希に対してするわけないだろう、そうね気分が良いから教えてあげるわ・・・将希はここよ」
そう言って桃花は己の腹を優しくあて始めた。それはお腹に子供がいる母親の行動にも見えていた。二人は最悪なシナリオが浮かんでいた。もしかしてと思っていると桃花は
「そうよ、将希はここにいるのよ。とても嬉しくてついつい教えてしまったわ、だからね。あなたたちがどうしようともどうすることもできないのよ。素直に私に従いなさい。そうすれば将希との約束を守ってあなたたちをこれ以上の危害を加えないであげるわ。悪い、話ではないでしょう」
確かにこの状況でこのような条件は悪い話でもなかった。いくら須佐之男命とクシダナヒメが戦っても桃花との実力差は圧倒的で戦っても負ける可能性が非常に高いのである。しかし、そんなことを百も承知で須佐之男命は桃花に対して
「そんなことで引き下がる俺様ではないことはお前が一番知っているだろう。俺様は戦うぜ、将希に世界を救うためにまたお前を倒してやるぜ」
「私も戦います、昔の私と思わないでください。何もできない頃の私ではないことはあなたも知っているでしょう」
それを見て桃花は笑いながら言葉を出していた、あなたたちはやはり嫌いだと希望を最後まで捨てないで戦いに挑んでくる姿勢に思いを桃花は嫌っていた。だが、ここで須佐之男命が桃花に対して
「そんな性格ならばお前は将希を止めきれない。絶対にお前の元から離れて行く、そして本当に大切な奴と結ばれるさ・・・なぜならば俺様の弟子にして・・・息子同然と思っている奴だからな」
聞いた桃花は怒りを出してみているだけで怒りが出てくるのに言葉を出してくるとはあなたたちはどこまで偉くなったのかしらと言って攻撃を始めてきた。その攻撃は威力が高く二人とも吹き飛ばされたがすぐに須佐之男命は背後に回り
「食らいやがれ、雷光桜ーー」
須佐之男命から出た雷はかなりの威力が出ていたが桃花の前では静電気ぐらいでありすぐに撃ち消された。そうしてこれが本当の雷光桜だと言って反撃をしてきた。
攻撃にすぐに反応してすぐに防御をしたが威力の高さにあっという間に吹き飛ばされた。血だらけとなりながらも起き上がりそうしながらも須佐之男命はクシダナヒメに何か顔で合図をしていた。
それを見たクシダナヒメはすぐに攻撃の準備を始めた。それに気が付いた桃花はクシダナヒメに対して攻撃しようとしたら
「八岐大蛇、お前の相手はこの俺様だろうがー。よそ見している暇はあるのかよ」
そう言いながら須佐之男命は接近戦を繰り広げた、それでも桃花のほうが有利で次第に押され始めていた。これを見ていた桃花は
「だから言ったのですよ、あなたたちでは私の相手にならないと教えてあげたのに本当に馬鹿ですね。将希が与えてあげたチャンスを無駄にするなんて」
「本当にそう思うのか・・・これがすべて無駄でも言いたいのか、八岐大蛇」
「そうよ、こんな実力差を開いてなお戦いをしようとする。愚か以外に何と言えば良いのかしら百パーセント負ける戦いをするあなたたちを」
それを聞いた須佐之男命は桃花に対して堂々としながら咆哮の様に言葉を出した。
「感情は・・・想いは数字で語れるかよーーー」
二人は鍔迫り合いをしていた、圧倒的な力を持っているはずの桃花が須佐之男命を押し切れず勝負が続いているとここで横からクシダナヒメが
「生命の始まりを告げた大いなる水よ・・・今、我の敵を飲み込め、ジェンネトアクアーー」
そうすると天からありえないぐらいの水が桃花を襲った。だが、桃花はこの程度の水では私を倒すことはできないと言ってその場から離れようとしているとここで須佐之男命が
「おいおい、八岐大蛇。ここからが本番だろうが・・・では行くぜこれが俺様の最強の魔法剣だ。雷切・燕返し」
そうして逃げようとしていた桃花に攻撃が届き、その上に水が雷を全体に届かせた。桃花は想像以上の攻撃を食らい、片腕を負傷しながらも後ろに後退した。
桃花は己と怪我を見てやはり二人は油断できない相手だと思い知ってここで殺すことにした。ここで殺しておかなければ必ず災いを招くことになるとこの戦いで確信したのだった。
だが、二人もこれ以上の技はなくこんな苦労して出した技も成果は片腕を負傷させたぐらいで倒すことはできなかった。二人とも倒すことが出来なくてもかなりのダメージを与えることができると信じていたが想像よりも食らっていないみたいで苦しい顔になり状況は一旦、静かになっていた。
次に動いたほうが負けると確信していた、そのために三人とも攻撃はしないでただ力を貯めていた。だが、そんな時に桃花から黒い影が現れて二人に襲い掛かった。二人とも後退して確認するとそれは丸呑みされた者たちで桃花は式神として召喚したのだった。
「おい、八岐大蛇。俺様とクシダナヒメの二人に敵わないとみて仲間を呼んだのか」
「いいえ、別に仲間を読んだ覚えはないですよ。ただの道具を読んだだけですから・・・あなたたちを必ず苦して殺すための準備のためにね」
二人とも桃花にとってみれば将希以外の者たちは道具でありそれをただ使っていることに怒りを感じていた。なんて女だと思いながら戦いに構えていると今度はなんと須佐之男命の姉である天照大御神を出してきて須佐之男命は姉である天照大御神の攻撃を受け止めて
「おい、姉貴。いつまで寝ているだ。いい加減に起きろ、こんな時こそ神々が表に出るところだろうが」
そんな言葉をかけた瞬間、須佐之男命は天照大御神の後ろにいた桃花に姉である天照大御神と一緒に刀で刺されたのだった。それを見てクシダナヒメは夫である名前を呼んで叫んだ。
「す、須佐之男命ーー」
桃花は須佐之男命は家族を大切にするやつなのは知っているから家族を出せば絶対に攻撃はしないで受け止めるだろうと考えてわざと姉を呼び出して攻撃を受け止めた瞬間、後ろから攻撃して須佐之男命に致命傷を与えたのであった。
これにより致命傷を負った須佐之男命、力を使い果たしそうなクシダナヒメと今だに元気が残っている桃花。桃花は勝負があったなと思い笑いを出し始めていた。戦いは終わりに近づいていた。