桃花と将希ですが・・・自覚は・・・
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師匠である須佐之男命と先生であるクシダナヒメと俺の三人で今後の作戦を考えていた。
「師匠、先生これからどうしますか・・・っていつまで食べているのですか。二人とも食に対する執念がすごいですよ、確かにこの世界の食べ物はおいしいものがたくさんありますから気持ちはわかりますけど」
「なら良いじゃないか、俺様達もできる限り食べておきたいからな。この先、食べられる状況が来るかわからないのだからな」
「そうよ、食べられるうちに食べておくことも大切なことよ。だから将希君も食べておきなさい、食べるものはこんなにあるのだから」
もう食べて作戦会議をする気がない二人を見て俺はこれで良いのだろうと思っていると師匠である須佐之男命は俺の不安を感じ取ったのか言葉を出してきてくれた。
「将希、相手は大勢ではないのだ。どんなに作戦を立てても意味はない、だから言おう・・どんな相手にも負けない心持つことだ、以上」
「いやいや、それは作戦でも何でもないですから。もう少しぐらい作戦を考えませんか」
「将希君は考えすぎよ。そして焦らない、時にはそのようにしないと逆に災いを招くことになることもあるのだから。心配しないで私と夫はあなたと共に頑張るから」
まあ、そんなこともありなのかなと思いながら聞いているのだった。せっかくだから俺も持ってきていた和菓子を食べて心を落ち着かせていた。次の一戦を勝つために脳内で何回も想像をしていた。
しかし、どれも決まり手がなくて押され始めている。想像しかできなくて心配になっていた、それでも俺は一人ではないという思いが少しだけ安心していた。
どうか、何事もなく戦いに勝利をしたいところだ。俺一人ではこの世界の復興は無理だから二人の手を借りて出来るかどうかとなっていた。だから俺たちは誰一人死亡はしないで桃花たち・・八岐大蛇を討伐をしないといけない。
非常に難しいところであるがこれをしないとこの世界の未来はない。次の戦いは負けられないのである、俺は本当にどうしたら勝てるのかと思いながら休むのだった。その後は休みを終えた後は地形などの偵察のために外に出るのであった。
そのころ桃花は・・・
「将希~♪どこにいるの出て来てほしいな、私と一緒に新しい世界を創りましょう。私たちを否定しない世界を」
余りにも楽しそうにしながら将希を探している桃花がいた、その姿は普通の人から見れば狂気を感じるのだった。それでも桃花は将希を探しながら新しい世界の警戒を話しながら歩いていた。
見つかりもしたらどうなるのだろうかそれは誰にも分らない事であった。しかし、将希のみがどうなるのかは想像は出来ていた。それが二人の幸せなのかは誰にも分らない。けれど少なくても桃花は幸せと感じるだろう、その幸せがもうすぐに手に入るために笑顔が溢れていた。
狂気を感じる笑みをしていた、そうして桃花は将希を探していると将希の匂いを感じてその先にすぐに走り出していくとそこには何か探しているのか、周りを見ていた将希を見つけたのである。
桃花は余りにも喜びで声をあげそうになったがその声を必死に殺していた。今ここで声をあげてしまうと将希が逃げてしまうから声を出さずに静かに桃花は将希の背後に迫ることにしたのだった。
将希に気づかれずに静かに静かにと迫りそうして背中から将希を抱きしめるようにしながら将希の耳元で
「つ・か・ま・え・た、将希、とても寂しかっただよ。でももうニガサナイカラ、アンシンシテネ」
それを聞いた将希は慌てながら必死に逃げようとしたが桃花はものすごい力で将希を拘束していた。その光景を見て桃花は笑みを浮かべていた。それは獲物を捕まえた蛇のように喜びをしていた。
「将希、そんなに私と遊びたいの。私はどちらかと言うと夜の遊びをしたいな、今は体力を回復してほしいな」
「ふざけるな、お前は俺を騙してこんなことを引き起こして怒ってないと思っているのか」
「・・・私はね別にこの世界を滅ぼすつもりは最初はなかっただよ、私と将希の間を邪魔をする者がいなければ誰一人殺すつもりはなかっただよ。けれどね、この世界は私と将希を邪魔をするものが多いの、だから滅ぼしたの。でも将希が復興したいというのならば私はしても良いよ、でもみんなに私と将希を否定しないと植え付けるけどね。そうすれば誰もが私たちを認めてくれる。素晴らしい世界に変わるのよ」
俺はどうしてこんなになってしまったのか。いつからこのように彼女が変わってしまったのかと頭の中でそう考えながら整理していると桃花は将希に対して話をした。
「そうだ、私が陽光茜の生まれ変わりなのは知っているよね・・・・でもその間に八岐大蛇となっていることは知っていましたか・・・将希」
俺はそれは・・・まさか、最初から、オロチの本当の人格を持っているのは、本体なのはと思いながら聞いていた。すると桃花は笑みをしながら俺に対して
「そうよ、あの後死んだ後に私の魂はどこかに吸い込まれて次に意識を取り戻したのはあなたが新しい邪神を創り終えた光景だったの。私はとても嬉しかったわ、こんなに早くも再開できるなんて夢にも思っていなかったものですもの。余りにもうれしくて声を出してしまったわ・・でもあなたは気づいてくれなかった。私が陽光茜の生まれ変わりだということにあなたの目は冷たく道具如きがと目をしていた」
それは否定しない、その時の俺は間違いなくそのような目で見ていた。これは偽りもない事実だがどうして茜がオロチになったのだ。どうして当時の俺はそれに気づいてあげなかったのかと思っていた。
「私は許せなかった、将希をこのようにした者たちを世界をひどく憎んだ。その時の将希は滅びを望んでいただから私は惜しみもなく協力した。将希がそうしたいと思っているから、そうして戦いは続き、将希は死んだ。私は目の前に動くすべてが憎くなってきた。だからどんなものだろうとも食い殺してきた。それが私の怒りを抑える唯一の手段になっていたから」
そうか、俺はあんなに優しかった彼女をここまで変えてしまったのはほかでもない己自身であったのだ。今回のこともすべて元をたどれば俺のせいだ俺は自分を攻めていた。優しかった彼女をここまで残酷に変えてしまった俺に対して怒りを感じてそして責任を感じていた。
それを見たのか桃花は笑顔をしながら俺の耳元でつぶやくように話した。
「だから、将希。もうこれ以上抵抗しないでほしいな、私は将希のことが大好きだから傷をつけたくないだ。あなたのお願いも聞いてあげるからお願いをしても良いかな」
俺は彼女に責任を取ると同時にこの世界を救うためにある提案を桃花にしてみたのだった。
「お願いがある、この世界の復興に師匠と先生たちの無事を保証をしてくれ。そうすれば俺はお前のものになろう。どこもいかないしお前を否定もしないから」
それを聞いた桃花はまるでついについに手に入れたという表情をしていた。獲物が抵抗しなくなったように桃花は喜んでいた。
「もちろんよ、あの二人が生かすことはかなり嫌なことだけどそれであなたが手に入るのならば安い代償よ。分かったわ、それでは契約成立ね。これで逃げたら承知しないから」
俺はもう逃げる気はなかった、これ以上二人を苦しめるわけにもいかない。そして世界のためにも桃花の思い通りにならないといけないと思っていたからだって桃花をこんな風にさせてしまったのはほかでもない俺のせいだから。
すると桃花は俺に対して万が一のことも考えて逃げないように桃花は姿を変えて八岐大蛇の姿となり俺を丸呑みをするらしい。俺は桃花の約束があるので抵抗はしなくすんなりと飲み込まれた。
中はものすごい消化液であっという間に体は溶かされたが魂だけは綺麗に残り逃がさないように体内で入れられた。もう何も見えない状態になりどこにいるのかもわからなかった。だが、もう良いのだこれで世界に最後まで信じてくれた師匠と先生を救えるのだから、俺はそんな考えをしながら深い眠りについた。
遂に遂に手に入れた将希を手に入れた、もう逃げれることはない。私の物になった。こんなにうれしい日はない、後は世界を創りなおすだけだ。気にあることはあの二人が生かすという条件だがでも将希のお願いを聞かないと妻とは言えないよね。
二人にはちゃんと説明してあげないと後は世界を私たちが否定されない世界を創るだけ、なんてすばらしいことなのでしょうか。思っているだけでもこんなに心が躍るのに今から現実になることになるなんて心が躍るどころの話ではなくなってしまいますね。
本当にうれしすぎて笑い声が抑えきれない、そう思い遂に笑い声を出していた。欲しいものはすべてそろってもう夢まであと一歩までになっていた。桃花は最後の仕上げと二人に報告するために行動を始めるのだった。