表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/85

偽りではないものですが・・・自覚はないです

ブックマークの登録、評価をお願いします、出来れば感想もくれると嬉しいです。

俺たちはかつてに宿敵の松永紅龍によって最大の危機を逃げ切れることにできたが三人とも満身創痍と言っていいほど傷ついていた。俺もしばらくは戦いができないような状況だった。



しかし、もしちゃんとした治療を受ければ一日で治すことができるのだがもうそんな場所はなくあれほど賑わっていた町も静かになっていた。下手に音を立てるとすぐにバレそうなぐらいに静かな場所になっていた。



この場所は夜でもそれなりに賑わっているのに今はそんな光景はどこもなくただ静かな町がそこにはあった。俺たちはオロチに見つからないように隠れながら休んでいた。今の状況で見つかればどうすることもできない。



だから俺たちは必死に隠れながら休んで体力を回復に専念していた。



「師匠、先生。二人は大丈夫ですか、俺はなんとか生きていますが戦いするのは無理そうです。しばらくはここで休んで体力を回復することにいたしましょう」



「そうだな、次の戦いに備えて休むことにしようか」



そう言いながら俺たちは何も話さずに休んでいた、俺は二人にどんな言葉をかけていいかわからなかった。俺は自分で手を下したわけではないがもともとの原因は俺にあるのだからきっと二人は俺を恨んでいるだろうと思い怖くて話しかけられなかった。



すると向こうから俺に対して話しかけてきたのだった、俺はびっくりとして二人に視線を合わせた。何言われてもいい様に覚悟を決めていた。



そうして言われた言葉は俺にとって意外なものであった。



「将希・・・辛かったよな。お前が大切にしていた彼女がまさか八岐大蛇だったんて悲しくて俺様は何も言いたくはないがこれだけ言わせてくれ、生きることを諦めるな。生きていれば必ず光は見えてくる。必ず本当の伴侶が出会いが来るはずだ」



師匠である、須佐之男命は涙を流しながらそう俺に言ってくれたどうして師匠が泣いているのと思っていると今度はクシダナヒメ先生が



「そんなに無理しないで本当に辛いのはあなただって言うことは夫に私も知っております。ですけど生きることを希望を捨てないでください。あなたは本当は良い子だということは分かっております。だから感情を殺さないで、泣きたいときは泣いて良いのだから」



そう言いながらクシダナヒメは俺に対して抱きしめてきて俺はその優しさで抑えていた感情がどんどん出て来てクシダナヒメの胸を借りて静かに泣いていた。俺はすべてが偽りではなかった嬉しさにこんな俺でも受け入れてくれた二人もいてうれし泣き、そして裏切られていた悲しい思いが出て来て泣いていた。



しばらくすると俺は疲れてきてそのまま寝てしまったのである。それを見ていた二人は



「やはり、この子は普通の家庭に育っていればいい子に育ったのに時代がこの子を残酷に変えてしまっただけなのよね。あなた、この子に出来ることは何かないかしらこれは先を生きてきた者たちの大切な宿命だと思っているの、あなたはどう思っているの」



「そうだな、俺様もそう考えている。こいつの過去を見たことがあるが悲惨すぎて何も言えなかった。俺様の人生が誰だけ恵まれていたか改めてそう感じるほどに悲惨で残酷な人生を送ってきた。だから俺様もこいつに何か与えたいと思っている・・・これは非常用の場合のみだがこのようなことを考えているのだがどうだ」



それを見たクシダナヒメは一瞬難しい顔をしたがそうね、最終手段としては悪くないと言ってきたがそれは出来る限りはしたくない方法だった。でもいざと言う時が来ればやる価値はあると考えていた。



そうして二人も次の時に備えるべく休みには入ったのだった。そのころ戦いを終えて何とか生き残った最後の一頭は桃花であった。桃花以外の人格者はすべて松永紅龍に倒されたが何とか桃花は生き残り勝利をおさめたが本人もかなりの傷を負ってすぐには追撃は不可能だった。



「くそ、ここであの爺が邪魔をしてくるとは。もう少しで将希は私の物になったのに・・でも考えようではこれはこれでうれしいかもね。ほかの人格者たちはみんな死んでしまった。それはつまり私に力が集中するということ、ほかの者たちが集めた力がすべて私の力となる。これで今度こそ将希は私の物になる・・・嬉しすぎて笑いが出てきそう」




桃花は戦いの後で動けなくなっていたが横に転がりながら笑みをしていた。それはもうすぐほしいものが手に入るような顔をしていた。そして復讐を果たしたい相手もまだ生き残っている、来れも同時にできるなんて嬉しい限りだと考えていた。



「後は将希を私の思いのままにするための行動を移せばいいのね。ほかのみんなが死んでくれたおかげで能力はすべて持っている洗脳もできるけど出来れば心から好きになってほしいからね、もう私がいないと生きていけないぐらいに依存をさせたい。そうして二人で静かな場所でゆっくりと楽しく暮らしを・・・フッフッフッフッフッフッフ」



桃花は笑ってはいたがその目には何も映らないほどの暗い闇をかけていた。これからのことが楽しすぎてもう笑みを出さずにはいられなかった。こちらが負けるはずがない、もう負ける要因がないのだから桃花はすでに勝っている気分になっていた。



「将希は桃花のもの、それは昔から決まっていたことなの・・・そう、昔からアーリマンの時からあなたは私の物になると決まってこと。誰にも邪魔はさせはしない、邪魔をしてくるのならば何者だろうが倒すだけだ・・・ソウタオスダケダ、マサキヲウバオウトスルモノタチハスベテワタシガコロシテヤル、フッフッフッフ」



もしほかの者がこの場にいれば誰もが恐怖を感じて逃げ出すだろうがもうそのような人は残っておらず桃花はただ笑っていた。すべてがうまくいっていることに喜びを感じていた。



そうしてその日は何もこれ以上起きることはなかった。将希たちはまずは体力を回復するために食料などを探して歩きだしていた。そうしてとあるスーパーに入った。ここはいろんな商品がありそれに日持ちがするものが多く電気がなくても食料に水は問題はなかった。



「それにしても将希がこんな場所を知っているとは流石地元出身だというだけに理解をしているな」



「別にそうではありませんよ、ここは俺が神様学園に来る前に働いていた場所ですから知ってるだけですよ。本当ならばお金とか支払いをしないといけないのですがもう人が滅びたからにはもう必要はないことですがね」



俺はついこの前まで活気があったこの場所でも今は俺を含めた三人しかいないという寂しさを感じていた。ここでいろんなことを教えてもらったなと思いつつ食料などを集めて食事にした。



俺は栄養バランスも考えて野菜をとれる青汁とかも持ってきていたがまず師匠どんだけカップラーメンを食べるつもりなのですか。軽く百個ぐらいあるのですかと思い質問した。



「安心しろ、流石の俺様もすべて食べるつもりはない。せいぜいこの半分ぐらいしか食べないわすべて食べるとかはするつもりは最初からない」



「いやいや、十分と可笑しいのですが五十個をすべて食べるとか。可笑しい上に絶対に腹に良くないことですからやめてください。そしてクシダナヒメ先生はお菓子ばかりで他はないですよ。女子が可笑しが好きなのは知っておりますが朝から食べるものではありませんから」



そう、夫に負けじとクシダナヒメ先生はお菓子で対抗をしていた。二人ともかなりバランスが悪いですよ。本当に将来に何か悪い病気になっても知らないですよと思いながら見ていると師匠が俺の朝ごはんのメニューを見て話した。



「何々、将希の朝の食事は白米に缶詰の煮魚、きゅうりの漬物、みそ汁・・・普通だな」



「本当に普通過ぎて逆に新鮮に感じますね、将希君」



「いやいやいや、二人が可笑しいだけですからなんですか片方はカップラーメンが大量食いでもう片方はお菓子の大量食いっておかしいですからお菓子だけに・・ね」



それを言った瞬間、二人がなぜか凍るように固まった。あれ?俺は凍るような魔法を発動した覚えはないのだが二人とも固まってしまった。しばらくすると動き始めてそうかと笑ってくれたが何か変なことを言ったのかなと思った。



そうして三人で食事をとって体力を回復させていた。やはりバランスが良い食事が一番だ、そしてクシダナヒメ先生に伝えたい。お菓子はお菓子でも俺の推しは和菓子ということを洋菓子よりも和菓子が美味しいと伝えたい。



いや、クシダナヒメ先生は飽きているだけかもしれないけど俺はやはり和菓子のほうが好きだ。これに関して今度、語りたいものだ。さて、体力が回復し始めたから今度は八岐大蛇に対しての作戦を考えないといけないなと思いながら俺たちは作戦会議を開くころにしたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ