仲がいい人と放課後を楽しく過ごしているが・・・自覚はなしです
それからは数日間は桃花と二人で過ごす時間がほとんどであった。始めて異性でできた友達にとても喜んでいた。それでも放課後はまた須佐之男命に修行をしてもらっていた、今回は運がよく勝てたけど次はそうはいかない。
俺はまだまだ弱いから今だに辛い修行をしてもらっていた。今はここまでに強くならならなければならないと言うわけではないのでその点は気軽に修行をしていた。
そんな日々を一週間が過ぎた時には雷桜が完ぺきに使いこなせていると正式ではないが須佐之男命から評価をもらっていた。本当にうれしかった、ここでようやく戦える最低限の土台に立てた気分だった。
もちろんこれで満足するわけではなく今は雷属性の上級、雷舞桜を練習しているがやはり上級と言うだけにとても習得が難しいがそれは知っていること。むしろ今まで落ちこぼれの俺がこんなに習得が早いのは須佐之男命の修行のおかげであって自分の才能ではない。
だからこれからは自分の根性が試される、ここで逃げたら人生の負け犬になると思いながら修行をしていた。須佐之男命からも良い心構えだと評価されてやる気は充分であった。
だが、師匠から時には休むことも大切だと言われたので久しぶりに今日は放課後もゆっくりしていると
「おや、将希。今日はどうしたのかしら、いつもみたいに修行をしなくていいの」
「桃花か、今日は師匠から休むように言われて修行ができないんだよ。まあ、師匠が言うこともわかるし時にはこのような時間を過ごすこともいいかもなと考えていたところだ」
「そうなんだ・・・ならこれからどこかに一緒に行かない? 私もたまには将希と一緒に放課後の時間を過ごしたいけどいつも将希は修行していなくなるから誘えなくて」
マジか、まさかの桃花から誘われるなんて夢にも思っていなかった。俺は喜んで承諾した、ついでに女の子から誘われるのは生まれて初めてですからどうすればいいのだろうか。そうだ、せっかくだから親友でも呼んだら面白いかなと考えていると
「今日も修行に行ったかと思ったよ」
「とんでもない、待っていたんだよ」
俺は現れた親友が言った言葉をネタで返したら向こうもそれに乗ってくれて俺もそのあとの行動を始めて親友は倒れて俺は更にネタの続きをして終えると
「それで倒せたと思っていたお前の姿はお笑いだったぜ、はっはっはっはっは」
「とよっち、このままだとこれで時間が無くなりそうになるからやめないか、それに今日は桃花もいるだ」
「それもそうだな、お前と桃花さんは早くどこかに行きたいと顔に書いているからな。確かにそろそろ移動を始めたほうが良いな」
桃花と俺はそれを聞いてお互いに少し赤くなったがすぐに反論したが大親友はそれは肯定しているのと同じだよと言ってきたので
「そうだよ、だからどうしたと言うだよ」
「・・・将希、良かった。こんな可愛くて仲良くできそうな人でね」
俺は親友の言葉に返す言葉がなく真っ赤にしていたら親友から思い出したように言われたのである。
「そういえばこの前に一緒に外食する約束していたのだが忘れていないか」
「・・・も、もちろん忘れていないぜ」
「その表情からみて忘れていたな、お前と何十年以上の付き合いだと思っているだ。もう少しだけまともな嘘をついてこい。でもしょうがないなこんなかわいい子が相手ならば無理もないと言うものだ」
親友が言葉で俺を倒そうとしてくると思って俺は攻撃でもして記憶を無くさせてやると思っていると親友が
「だから今から食べに行かないか、もちろんお前のおごりだがそれは別にいいだろう」
俺はそれならば問題はないと言い俺たちは近くにある外食店に向かうことにした。でも俺と親友は普段から外食店を使う機会がないからが行ったらどうしようと思っていると桃花がそれなりに使っているらしいので俺はそれを聞いて一安心した。
そうしてなかなか学園でも人気がある、外食店について俺たちはすんなりに入って何を注文しようかと考えながら話し合いを始めていた。
「でもお前がそこまで強くなっているとは夢にも思わなかったよ。自分も強くなるとは予想してはいたがそこまでこの短期間で強くなれるのか」
「そうだな、師匠の修行に耐えることができれば普通に強くなれるけど二人とも付き合ってみないか。二人なら俺以上に強くなれるはずだから」
「「お断りをさせていただく(もらうわ)」」
「そうか、でも気が変わったらいつでも俺に声をかけてくれよ。師匠にお願いしてみるから、俺も一人で修業をするよりもほかの人と修行していたほうが楽しいからな」
二人とも須佐之男命の修行の辛さは上の学年から聞いたことがあり普通の人ならば二日ぐらいで精神が強くても四日が限界なほどつらい修行でありそれを一週間以上できるのは人をやめているとしか考えられないと言われている。
でも親友だけは昔から友の置かれていた状況を知っておりそれと比べると耐えることができたのかなと思っていた。
そうして三人で話をしていると食事が届き、揃ったところで三人で
「「「ではいただきます」」」
そうして食べながらこの後のことを考えていた、そうして決まったのはゲームセンターでも行かないかと言うことであり三人とも行きたいと言う意思があったのですぐに決まって食事を終えたら三人ともゲームセンターに向かった。
そこでまず向かったのはクレーンゲームであった、これはある意味ゲーセンの代表的なもので先に誰がとれるかを勝負することにした。
「私、意外とクレーンゲーム得意だよ、二人とも大丈夫なの」
「自分は大丈夫じゃないが将希はこいつはこう見えてかなりうまい実力を持っているからな。だぶん一番最初は将希じゃないかな」
「そうか、それは昔の話だろ。今ではあんまりやっていないからすぐに落とせるかわからないよ。三人でクレーンゲームでもするからには何かをしたいな」
「なら勝負しましょう、このぬいぐるみをどれぐらいで落とせるか」
そう桃花が良いだし三人とも勝負に乗って開始した、まず最初は桃花がやり始めて回数はなんと十八回で落とせたのであった。確かに言うだけにあってうまいなと思っていると次は親友がやり始めて次は二十五回で落とした。
そうして俺の番が回ってきてついに始まった、久しぶりにやるから腕がなまっていると思うから心配だがそうして始めて数回で一気にぬいぐるみを移動してそうして十三回で落としたのであった。
それを見ていた二人はうまいと言ってきたのでなんか楽しくなってきたので周りにあるクレーンゲームをやり始めていろんな商品を落としていると店員からすみませんが半分ぐらい返してくれませんかと言ってきたのでどうしてですか聞いたら
「それは・・・このままだとお客様が出入り禁止になってしまうますがよろしいでしょうか」
俺は笑いながらそんな脅しでは俺に通じませんよと言うばかりに笑っていたがここで親友からツッコミが来ていたのであった。
「将希、言っていることとやっている行動が合っていないだけど」
本当のことを言うと土下座をしていた、その後、俺はとても恐ろしい脅しが来たのですぐにほとんどの商品を店員に返して謝ったのであった。そうして残ったのは最初に取ったぬいぐるみのみであったがまあ、これはこれで三人とおそろいだから良いかなと思いそうしてゲーセンを後にするのであった。
「二人ともなんかごめん・・・俺のせいでいろいろと面倒なことになって」
「別にいいよ、自分は昔からそんなことは慣れているからな」
「まあ、こんなこともいつかは大切な思い出になると思うから私は良いよ」
そんな感じで二人とも許してくれて俺は安堵してそのまま桃花と別れて俺と親友は学園の寮に戻り明日に備えるべく休みをするのであった。
「それと今日はすまなかったな、本当は桃花と二人でゆっくりしたかったのに」
「とよっち、それは言うなーーーと言うよりわかっているなら余計に言うな」
「悪い悪い、今度は邪魔にしないから・・・でも将希、悪いがこれから先、あの子のことを守ってやれよ。どうやら本当に自分のせいで面倒ごとになってしまったかもしれない」
そう親友に言われたが自分は特になぜそうなるのかが分からなかったのでその時は特に気にしないでいたが数日後、親友が言っていた意味が分かるのであった。