雅也という人物・・・ですが違和感はないです
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俺たちは特にあれから戦うこともなく平和に過ごしていた。以外にも雅也のことが効いたかもしれないと少しばかり安心していた。すると雅也がどんな時も気を抜いてはいけないよと注意してくれた。
もしかするとキュウに襲い掛かってくることもあるかもしれないと教えてくれた。確かにまともに戦っても勝ち目がないと思って奇襲攻撃をしてくるかもしれないと考えた俺は雅也の言葉通りに注意をしていた。
「でも流石にそこまで警戒しなくても大丈夫だよ、桜狐ちゃんも家ではゆっくりとしているからな。それにしてもまさかあそこまでゲームをするとは夢にも思わなかった。でも楽しそうにしているから問題はないけど将希さんもゆっくりと家でゲームをして休んでいればいいではないですか」
それはそうかもしれないけど雅也さんが毎日のように働いているのに俺たちばかり休んでいるのはそれはやばいと思っていますと伝えると雅也は真面目な顔で答え始めたのである。
「今、この瞬間を休んでおかないと次に休めるのはいつになるのかはわからないよ。もしかしたら当分先になるかもしれないから今のうちに休んでおくことをお勧めするよ。私なんていざとなればいつでも休めるからな。二人はそんなことはできないのは知っているから別に私に構わなくて休むと良い」
本当に甘えを受けてばかりで申し訳ないと思いながらもここは雅也さんの甘えを正直に受け取り俺も桜狐と家でゲームをして休んでみることにした。
「桜狐、そう言えばお前がやっているゲームはすごろくゲームだけど俺と一緒に対戦をしないか。そんなコンピューターと戦うよりも俺でも相手をしたほうが楽しいだろう」
「良いのか、将希。なら一緒にゲームを使用ではないか、余は絶対に将希に負けない自信があるのじゃ」
桜狐は笑顔にそう言いながら待っていた。俺も自然と笑顔になりながら言葉を返すように言った。
「ほう、俺は昔からすごろくゲームを遊びつくした者だぞ。桜狐がどれだけのことをしようが俺は絶対に勝ってみせるぞ」
こうして俺と桜狐の二人ですごろくゲームを始めた、最初のうちは桜狐のほうが有利であったが次第に俺が優勢となり最後の最後で逆転勝利をして終わったのである。以外にも桜狐のうまさで危ないと感じてはいたが何とかギリギリ勝利をすることができた。
「流石じゃ、将希。余は完全に勝ったつもりだったのにこうも負けてしまうとは口惜しいのじゃ」
「まあ、これは時の運も必要だから次やれば今度は桜狐が勝つかもしれないから気にしないでくれ。次は何をしてみるか、どんなゲームでも勝負するぜ」
せっかくだからほかのゲームとかして待っているかと思いながら新たなゲームを探そうとしていたらパソコンを久しぶりにやってみるかと思いパソコンを起動をしたのである。桜狐も興味があるのかそれを見ていた。
本当に昔はこればかりをやっていたから慣れているせいであっという間に準備を終えて何をしようかと思っていると雅也が書いたであろう小説を見つけたので俺たちはどんな作品を書いていたんだと思いそれを開いて読んでみた。
内容はどこにもである小説で主人公はこの現代みたいな世界で死んで気が付いてみると己が知っている作品の世界に転生はしたのは良いがその転生した種族がヒロインたちの敵である鬼で主人公はどうして鬼に転生をしたのだと思いながらも何とかしてヒロインたちと仲良くしている作品であった。
確かに鬼とか転生とかあんまりないよな。それにしても雅也さんは意外な展開を作るのが好きなのかなと途中で話の内容が怪しくなってきて主人公とわずかに心の底から主人公のことを好きなヒロインたちと一緒に現代に逃げてきてそうして待ち伏せをされているところである男性が助けに入って助かるという場面を見てなんだが他人ごとではない気がしていた。
実際に今の状況、この小説は似ているところが多い。そしてこの小説の最後は助けてくれた人が大勢の敵を相手にして主人公たちを逃がして壮絶な最期を遂げて亡くなっている。これを読んでいて是非ともこのような結末にあの人がなってほしくないと思いながら読み終えた。
そしてほかにも作品があったので開いて読んでみると次は壮絶な最期を遂げた人があの世で暮らしている話で短編で呼んでいた。すると生きている人間が迷い込んできてその子を元の現代に帰してあげるという話で表現もなかなかできていてまるで実体験みたいな話だった。
それからもいろんな作品を読み続けて俺たちは最近に書いていた作品を読んでいて俺たちは驚きを隠せないでいた。その小説はまるで俺を主人公にしているような作品でありごくわずかに違いはあるものの八割ぐらいはあっており俺と桜狐は驚きながらもその話を読み続けていた。
そして内容のほとんどが当てはまるものでありそしてこの作品の主人公は俺と同じく現代に逃げてきてそしてある男に助けられたのである。もうここまでくると逆にこれ以上の話を読むことが怖くなってきていたがもしこの話通りならば何か対策が出来るかもしれないと感じながら読もうとしたときに
「疲れた、疲れた。ただいまー、二人とも元気にくつろいでいるかー」
それを聞いたので急いでパソコンを閉じてすぐにゲームに戻って何も見ていないふりをしていた。雅也に何かとバレたら大変なような気がしていたからと思い桜狐にもそう伝えて知らないふりをしてもらった。
「おや、ゲームをしていたようだけど今は疲れて休んでいるのか。せっかく二人がゲームをしながらどんな反応をするのか見ながらゆっくりとしようとしていたのだけどまあ、しょうがないな。俺はパソコンでもつけてやるからゆっくりと過ごしてくれ・・・あれ、もしかしてパソコンを使っていた」
俺は急に雅也から言われたので使っていても怪しまれないような嘘をついたのであった。
「実はゲームで何か裏技とかないかと検索して使っていたんだ。ほかにも持っているゲームで面白そうなものはなんだとかして動画を見ていた」
「なるほどそう言うことか、それならばいつでも使っていいからな。でも俺が書いている小説だけはまだ読まないでくれないか。まだ未完成で人に見せられるものではないからさ」
そう言って俺たちにお願いをしてきたがすでにそれを読んでしまっていたのでバレないように素直にわかりましたと伝えるのだった。これから読まなければ嘘ではないからと思っていた。
しかし、今回であることが分かった。この吉田雅也は何かを知っている、この先に何かが起きることもある程度予想しているのではないか。それをしている上で彼は何をしたいのであろうか。今の小説を見ていて俺の正体は確実にバレていると思っていいだろうし桜狐のことも同じだ。そして置かれている状況に情勢を理解している。
この男の真意がわからない、敵ではないかもしれないが本当に味方であろうか。あの小説の後を読めばそれが分かるかもしれないがそれは難しいことかもしれない。もし本当は敵であり裏切るつもりならばその動揺した顔が出てみたことがバレてすぐに殺されるかもしれない。
仮に敵ではないと想定しても実は第三勢力に属する人物で俺たちを利用しているだけかもしれない。だが、実際は何もわからない。何も知らない、この雅也がしてくれている行動は本当に善意なものなのか、それとも企てるための演技なのかもすべてわからない。
ただ言えることは一つのみ、この男はこの先の未来を知っているただ唯一の人物だけだということが言える。俺たちはどうかこの男が敵ではないように願うばかりだった。
それを見ていた雅也は二人の様子を見てあることを考えていた。それは二人の考えを見えているかのようなことであった。
やっぱり、二人は俺の小説を読んでいたな。あの様子から見てかなり読んで二人が小説みたいな展開をしていて俺に警戒心を出しているな。でも無理もない万が一逆の立場であったならば私もそうするだろうし別に当たり前の行動だ。
それとおそらく今の状況ぐらいを読んでいたのであろう。そうなるとこの先の展開はまだ読まれなくてよかった。この先は更にひどい目に遭うから読んで欲しくはなかっただよな、このひどい状況を私はどこまで変えられるのだろうか。
いや、絶対に変えなければならない。それはわずか七歳で死ぬはずだった私の命を救ってくれたあの人・・・松永紅龍さんに恩を返すために。そうなると私もあの人と同じで最期は大勢を相手に死ぬ運命なのか。それでも紅龍さんの夢を出来る限り、叶えさせてあげたい。
私はそう決意を固めながらこれから来るだろう災難を我が身で受け止める覚悟を決めるのであった。そう、かつて同じく絶対悪と呼ばれていた者を人としての幸せを教えて救ってそして死んでいった松永紅龍と重なるようになっていた。
そう、数億を相手に一人で戦いそして守り抜いた人物と同じ道を今、雅也は歩もうとしていた。そのことに二人が知る由もなかった。
もし松永紅龍と言う人が気になりましたら別のサイトですが人中の蝮で検索すれば出てきますのでどうかよろしくお願いします。