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新たな仲間・・・ですが自覚はなしです

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将希たちは転移結界を作りそのまま将希が生まれた世界に飛んだのであった。着いた時には深夜であろう人が少なかったが将希は久しぶりに見た光景を見て



「やっぱり、素直に現代は良いところだよな。こんな便利が多い場所なんて異世界も合わせても少ないだろうだからな」



「それは良いのじゃが、将希は行く当てがあるのじゃ。行く当てがないと余たちはどこかに野宿するしかないのじゃよ」



「安心しろ、この場所は俺が生まれ育った場所であり大体の場所は理解をしているだから野宿する必要はないから安心してくれ」



それを聞いてとりあえずそうかと一安心したと思っていた次の瞬間、



「ようやく追いついたぞ、将希・・いや、アーリマン。まさか、こんな世界に逃げてくることは思わなかったぞ」




そう言って現れたのは天照大御神、須佐之男命、ツクヨミの三柱であった。ここまで追ってくるのかよと思いながらもここでの戦闘はまずいと考えていた将希は桜狐を引き連れて逃げようとした。



こんな場所で戦ったらどんな被害になるか分かった者ではないと思い戦わずに逃げようとしていたが三柱はそのあたりはお構いなしで攻撃をしようとしていた。おいおい、ここで攻撃をすればいろんな家が壊れるだろうと思っていた。



お前らはそれでも神様かよ、しかもあんたらが信仰している国だろうがと思っていたらどこからか声が聞こえてきたのである。



「おやおや、そこにいるのは元祖、最古の引きこもりさんである天照大御神に親も殺してしまったことがあるツクヨミさんにそして母思いが強すぎる須佐之男命さんではありませんか。何かものすごく物騒なことをしようとしていますがどうしたのですかな」



そう言って現れたのは一人の男であり俺はその男をどこかで出会ったような気がしていたがそれよりも桜狐のほうが思い出したように出だした。



「あ奴は確か人中の蝮とか呼ばれていた男ではなかったではないか。どうしてこんな男がいるのじゃ」



「うん、そこの狐のお嬢さんは私のことを知っているのか。いやいや、私も有名になって良いですな。それにしても状況から見てもしかして引きこもりに親殺し、母思いの三柱さんはもしかしてこの二人を殺そうとして下界に降りてきたのかな。それだったらやめてくださいよ、こんな性格が良さそうな者を殺してどうするつもりなのですか。これ以上あなたたちの悪名が増えないうちに戻ることを薦め致します」



意外と挑発的に言葉を言うなこの蝮と言う男は、それに相手があの三柱とわかっていてこのようにしてくるから余計に質が悪いと思いながら俺は見ていると案の定、三柱たちは笑いながらも目は笑っておらずに怒りを出していた。




まあ、そうですよねと思いながら見ていると蝮と呼ばれている男はやれやれだと言って戦いの構えをしていた。相手は三柱で人であるあの男では勝負になるはずがなかった。しかし、次の瞬間、急に現れた刀を取り出した。



その刀は一見みると何も変わりもない刀だが俺は何か違うような力を感じる刀であった。三柱ともやはり襲い掛かってきたがわずか一瞬でその三柱とも斬りつけて倒してしまったのである。これには俺もそうだし桜狐もびっくりとした表情をしていた。そして蝮と言われている男は三柱に対して



「おい、引きこもり、親殺し、母思いの柱たち、かえってアフラ・マズダーに対して伝えてこい。この二人を殺したいのであれば私から始末することだと伝えるがいい。まあ、私を倒すのであれば過去の英雄たちをすべて集めて殺しに来ることだな。できるとは思いませんがね」




明らかな挑発行為と言うかこの男はアフラ・マズダー、姉のことを知っている以上俺のことも知っているのではないかと思っていたが蝮と呼ばれている男はこちらを見て笑顔にしてまるであなたの味方ですよと言わんばかりにしてくれた。



三柱たちは流石にこのままでは勝てないと思ったのか素直に引き上げたのである、それを見届けた男はこちらに向かってきて



「君たちも災難だったね、こんな場所まで逃げてきたのにでも危ない目に遭わなくて良かったよ。私は吉田雅也、どこにもいる只の社会人であり今だに中二病を発症しているおかしな男だ。あだ名として性格の悪さから蝮と呼ばれて人中の悪党、だから人中の蝮と呼ばれている者だ、よろしくアーリマンさんに・・・もしかして君はこっくりちゃんではないかな」



この男は俺だけではなく桜狐のことも知っているのかと思っていた。この男、吉田雅也は想像以上に我々のことを知ってる。その上でなぜ助けてくれたのかと思い聞いてみようとしたら



「今日はもう遅いから家に帰るけど・・・君たちも一緒に来るか。狭い場所であるが部屋で寝れるだけ今はありがたいだろうだから構わないか」



俺はそれは願ってもない話である、ただそうすると余計にどうしてここまでしてくれるのか。もしかすると罠の可能性もなくもないが、俺はこの男のことを一応信用してみようと思いついて行くのであった。



そうしてついた場所はどこにでもある普通のアパートであり、罠らしきものは確認できずに可能性が低くなったと思い安心して入ったのである。中は意外に、物がきれいになった。そして先ほどまでゲームをしていた形跡が残っていた。



「どうぞ、狭いかもしれないけどゆっくりしてくれ。それと今日は本当に遅いからすぐにできるカップラーメンでも良いか。味はみそしかないけど、構わないか」



俺は別に毒が入っていなけれな大丈夫だからと言って俺と桜狐はその場に座り込んで休んでいた。本当に一安心できた。とりあえず俺は桜狐にあの男を知っているのかと聞いてみるとどうやら少しだけであるが知っているらしいので聞いてみた。



「余もそこまでは詳しくないのじゃが余が知っている限りじゃとあの男は昔、アフラ・マズダーの軍師を務めていた男じゃ。何か理由もあってやめたのじゃろうがかなりの有望な奴だったと言われていた。それに余も昔にあの男と対峙していたが余を殺せるはずなのに見逃してくれたとかあって良くわからない男なのじゃ」



なるほど聞いて限りではそこまでの悪党ではなさそうでよかったがそれにしても姉さんの軍師を務めていた男がどうしてこんな辺境の世界に暮らしているのだろうが普通ならば神々が暮らしている世界で貴族でもなっていても可笑しくはないはずだと考えていると



「はいはい、お待たせした。それと先ほどまで何を話していたのさ、二人でもしかしてこっくりちゃんはついに好きだったアーリマンについに告白することができたのかな」



それを聞いた桜狐は顔を真っ赤にして慌てていた。そう言えば俺も前世では小さい小狐みたいなやつにいつも大好きと言われていたけど・・・もしかしてその小狐ちゃんが桜狐なのと思いながら俺は質問をするのだった。



「ちょっと待って今更かもしれないけどもしかして前世でいつも俺に対して構ってほしくて俺の周りにいた小狐ちゃんってもしかして・・・桜狐、お前だったのか」



それを聞いた桜狐は真っ赤になりながらも頭を縦に振るのだった。それを見た俺はマジかあの小さかった小狐ちゃんが成長してこんな姿になっていたのか。余りにも変わりすぎてびっくりした。



っていうかこの雅也という人物はどこまで知っているのかを聞こうと思い聞いてみた。まあ、敵ではないから大丈夫だろうと思いながら



「そうだな、説明をすると長くなるからざっくりと伝えると昔からいろんな出来事があるときに飛ばされて見ていました。そこでいろんな武器や戦いを学び強くなり現代に帰ってきました。でもこの世界でそれを使う機会はほとんどないから普通に暮らしているだけです。本当に金運でも上がる魔法があればいつも使っていると思うだけどね」



男はとても悲しい顔をしながらそう言っていた。これ以上何かがあるかもしれないと思い俺は深くまでは聞くことはそうしてこの場所で当分の間はお世話になることになった。



一か月ぐらいの付き合いになるがそれでも本当にこの男には感謝している。何かお礼をしたいと言い出したら男が



「なら、こっくりちゃん・・・いや、今は桜狐ちゃんと言うべきかな。そのこの思いをどうか受け止めてほしいかな。お前は知らないかもしれないけどあの子、お前以外の男性とは一切、深い関係にならず誰とも関わってこなかった。それはお前のことが好きなのであろう。だからあの子に向き合ってくれ。それが私に対するお礼になりますから」



男はそう言うと明日も早いから寝ますねと言って己の布団の中に入り込んだのであった。そして俺たちの現代での暮らしが始まったのである。




第三章はこれで終わります、次は四章になります。五章までありますが五章は非常に短い予定なので事実上、次がラスト章になります。


第四章、新たな神話期

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