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アーリマンの過去ですが・・・残酷です

評価をしてくれた読者様、本当に感謝します。これからもよろしくお願いします。


これからもブックマークの登録に評価をお願いします、感想もくれると嬉しいです。

翌朝、体力も無事に回復していつも通りの元気になっていた桜狐と雲花は改めて修行してくれるようにお願いしにあいさつしに来ていた。寝室についてみるとそこは完全な百合の世界になっていた。二人はその光景に真っ赤になりながら手で顔を隠していた。



いくら何でもこの百合レベルはやばいと感じていたら起きてきたアフラ・マズダーがとても笑顔そうにしながら



「おはよう、二人とも調子が良くなって良かったね。二人ともそんなに真っ赤にして本当に可愛いだから・・・本当に食べちゃいたいぐらいに可愛いわ」



二人ともいろんな意味で危機を感じてその場から逃げ出したのであった、間違いなくその場に残れば完全な百合の世界に連れていかれると思い必死に逃げ出した。



それを見ていたアフラ・マズダーはとても笑顔そうにではまた今度にするわねと言っていたがもちろんのこと二人に届いているはずがなかったのである。届いていた場合はおそらくホラー映画以上に恐怖を感じるだろうが。



そんな朝の出来事もあったが朝食のころにはいつも通りのアフラ・マズダーに戻っていて二人とも一安心していたがここで真っ赤にしながら座っている桃花がいたので聞いてみると



「本当に昨夜は凄かった、あれが百合の女神とも呼ばれているアフラ・マズダーなのね。できれば私もあんな風になりたいな。テクニックも私よりもはるかに上で一夜、一緒に寝たら百合に全く興味がない子でも翌日には完全な百合になってしまうほどの実力者だわ」



二人とも桃花さんがそんな思うほどこのアフラ・マズダーと言う女神はテクニックがありやばいのそれが二人にとって百合と言えばこの人だと桃花の存在が真っ先に上がるだけにあってその言葉の重さを感じていた。



もし自分たちがあのアフラ・マズダーと一夜、一緒に寝たら今までの自分が消えてしまいそうで怖かった。だって桃花が話しながら顔が惚れてしまったような顔になっていた、今度は桃花さんにも更なる警戒がする必要があるなと感じながら食事をするのだった。




食事後は今度こそアフラ・マズダーと修行をしてもらおうとしたときに初めて真剣な表情になりながら桃花たちに話しかけたのであった。



「真剣に聞くからまともに答えてください、あなたたちはどうしてこんな危ない場所まで来たのか。修行をしてどうするつもりなのか」



桃花は今までのことをすべて話したのであった、好きな人が殺されたことそしてアーリマンがこちらに攻めてこようとしていることだから守るために力が欲しいと思いここに来たことをすべて話したのである。



それを何も言わずに聞いてアフラ・マズダーはそうですかと言って向こうも話を始めた。



「そうですか・・・あの子が、でもアーリマンと呼ばれている人は本当にせめて滅ぼすつもりはあるのかしら。もし本気で攻めるつもりならば初めて襲撃されたときに滅ぼされても可笑しくないかしら」




それを聞いた桃花はそれは分かっていますがおそらく私たちを敵として見ていないだから余裕で殺せるから見逃したもしくは私が陽光茜さんの生まれ変わりかもしれないからと言ってみたがどれも違うと言ってアフラ・マズダーは桃花に対してとんでもないことを言うのであった。



「そもそも茜ちゃん・・・いや、今は桃花さんと言ったほうがよろしいかしら。あなたの大切な人、島津将希は生きています」



それを聞いた瞬間、桃花はアフラ・マズダーを掴んで慌てながら必死に問いただしてみたら答えは変わらず生きていると言われてその場に座り込みながらも嬉しくて涙が出ていた。



将希が生きている、それだけで暗くなっていた桃花が一気に元気になりその後は詳しいことを言ってくれるように願いをしてみるとここでアフラ・マズダーは本当に聞きたいのと真剣な声で言われたが桃花も真剣な表情で聞きたいですと答えるとアフラ・マズダーはとある魔法を発動をさせたのである。



その魔法は記憶に関する魔法でここでアフラ・マズダーの記憶を見せてくるというので三人とも見るのであった。始まりは幼いころのアフラ・マズダーが親たちに愛されている場面でその隅っこに一人の男の子がとても泣きそうにしながら見ている記憶が流れた。



アフラ・マズダーが教えてくれたがこれがあのアーリマンの幼いころの姿であり今とはまるで別人と言っても信じるぐらいでその男の子は自分も親に甘えようとして近づくと親たちはまるでごみを見るような眼でその子を遠くに追いやったのである。



まだ、三歳ぐらいの子供に対してこのような行動をしたのであった、これを見た桃花たちは怒りの表情になりそうだった。いくら何でもひどすぎると思いどうしてこんな状況にと聞こうとしてアフラ・マズダーのほうを見てみると涙を流しながら目を閉じていた。



それを見た三人はおそらく本人も思い出したくない記憶なのであろう、それを見せてまで教えたいことがあるのだろうとアフラ・マズダーの思いが伝わり何も言わずにただ見ることにした。



次の場面では二人が修行をしている場面が見えて相変わらず親たちはアフラ・マズダーばかり可愛がってもう一人の子には何も見てあげてくれなかった。心配になった記憶の中のアフラ・マズダーは実の弟に対して大丈夫、アーリマンもすごいからと言ったが



「うんうん、僕はまだまだ強くならないとお姉ちゃんみたいに優秀ではないからお姉ちゃんよりも、誰よりも修行を重ねて強くなればお父さんやお母さんにも見てくれると僕はそう思っているから僕はまだここで修業をするよ」



そう言いながら朝から始まった修行を終えて己が自分から追加した修行をしておりもうすでに夜になっているのにそれでもやめることはせずに修行をしていた。



桃花はその光景を見てこれは初めて見た気がしないでいた、これほどものすごい量の修行をしている存在は桃花の身近に存在していた、将希に重ねって見えていた。



認めてもらいたいと思いも同じでこれを見ていると桃花にとっても赤の他人には思えなくなっていた。その次は成長して歳も青年時代に入ろうとしているだろう、この年になっても親はアフラ・マズダーのみしか見ておらずアーリマンには一切の愛情を注いでいなかった。



このころになってくるとアーリマンは親に反抗するようになっていた、見ている三人からすれば当たり前のことだ。むしろ、しない方がおかしいと意見が一致していた。だが、矛先はアフラ・マズダーにも向いていた。



姉さんがいるせいで俺はこんな風になったんだと言って姉に対しても反抗するようになっていたがアフラ・マズダーはそれでも自分のせいで弟がこんな風になってしまったという負い目を感じていて何も反抗しなかった。これも力がなかった自分のせい、弟は何も悪くないと思い何をされても反抗の一つもしなかった。



それがことを起きる原因で親とアーリマンが対立を何回も繰り返していくうちについに家出をしてしまったのである。私は気になって弟であるアーリマンを探し始めて数年後、ついに見つけるとそこには今まで見たこともない笑顔な表情で暮らしていた弟に彼女であろう人物と森の奥でひっそりと暮らしていた。



そう、弟であるアーリマンが初めて心の底から許した人物、陽光茜であった。その姿は本当に桃花と姉妹とも前世の姿とも言われてもしょうがないほど似ていた。桜狐と雲花はそれを見て驚いていた、桃花さんにそっくりな人が記憶の中に出て来て驚きを隠せないでいた。



桃花もこれならば今までの扱いをされてもしょうがないと思っていた、この時のアーリマンは本当にとても良さそうな青年で平和に暮らしているだけでそんな邪神みたいなことは一切していなかった。



だが、次の映像で先ほどの平和な映像から変わって先ほど平和であった森が燃やされて茜とアーリマンが敵に包囲されていたのである。そしてアーリマンは自らの身柄を好きにしていいからその代わりに茜を逃がしてほしいと頭を下げてお願いしてきたのである。



周りはアーリマンを殺すことが目的みたいで逃がそうとして道を開けてアーリマンは静かに目を閉じて茜に対して行ってくれ、そして生きてくれと言って後は何も言わずに己の最期を待っていた。



そうして攻撃をされる音が聞こえてこれで終わりかと思って待っていてもダメージはなく目を開けてみるとアーリマンを守ろうとして盾になって深手を負った茜の姿が目に映りその場でアーリマンは



「あ、茜ーーー」



すぐに茜のもとに向かい、アーリマンは泣きながら茜に対してどうしてだ、どうしてなんだ、俺はお前を助けるために死のうとしたんだぞ。お前には生きてほしいから、俺のことを忘れて新しい人生を送ってほしいからなのにどうしてだと泣きながらそう叫んでいると今にも死にそうな茜が必死に笑顔になりながら



「わ・・私もそう思っているから・・・好きな人に生きてほしいから・・・だから助けたかったの・・・助かって良かった」



そう言っている彼女は傷口が余りにもひどくもう助からないのは明白であったがそれでもアーリマンは必死に助けようと回復魔法を唱えて治していた。余りからどんなに攻撃をされても今は茜のほうが先だばかりに無視をしていた。



でも茜は己が死ぬことを理解していたので最後の力を振り絞ってアーリマンに対して



「・・・アーリマン・・・あなたのことが・・・大好き・・・だから・・・生き・・・て・・・幸・・・せ・・・に・・・なっ・・・・・て」



そう言ってアーリマンに掴んでいた手が落ちて彼女、茜の息が切れたのである。アーリマンは目を開けてくれと必死に言いながら彼女を起こそうとしたが何も返事は来ずにその場でアーリマンはひどい絶望をしながら泣き叫んだ。



この世界でただ唯一愛して理解をしてくれた者を失った、闇が広がっていた俺の人生を照らしてくれた光が消えた。その悔しさに血の涙を流しては叫んでいた。どんな今まで傷よりも痛く、そして治ることがないだろう傷を受けたのである。



それを見ているだけでもその辛さが伝わり三人とも涙を流していた、その中でも桃花はもう床に涙が流れるほど流していた。前世が陽光茜だけになってこの光景を見て余りにも悲しんでいるアーリマンに同情でもしているのだ。



そしてアーリマンは泣き止みとその顔を周りの者たちに見せていたが茜を殺した者に対して悲しみと怒りでその姿は変わり果てて、それは桃花がこの前に学園で見たことあるアーリマンの姿になっておりそうして周りの者たちに対して



「殺す・・・殺す・・殺す、殺す、殺す、殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す、この世のすべてを全員を何もかも殺してやるーーーーー」



再び血の涙を流しながら周りの者たちを虐殺して逝きそれを終えると狂ったように笑いだしたアーリマンの姿が映りこんでいたのである。それはこの世をすべて憎む、すべてを否定する・・・そして力の限り破壊、虐殺を尽くす絶対的な悪の神、アーリマンの誕生であった。

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