陽光茜、違いますから私は山城桃花です・・・でも茜と言われています
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休憩も終えた桃花たちは再び歩き出していると先ほどの戦いで遠くにいた妖怪たちがこちらに向かってくる様子が感じられた桃花は二人に先に急ぐように言って自分は最後尾で敵を待ち受けながら走り出した。
それでもこのままだと多くの妖怪たちに囲まわれると思った桃花はここで敵の足止めをするというのであった。もちろん二人は危ないから一緒に逃げようと言ったがここで桃花が笑顔で
「大丈夫、絶対に戻るから安心して。この言葉に嘘をつくつもりはないからさ・・・さあ、早く」
二人は無事に戻ってきてくださいと言って走り出したのだった、これでまずは一安心かな。後は追撃をしてくる者たちを撃退すれば万事解決、相手は軽く千体以上いるだろう。なぜかこの刀を持ってから不思議といろいろとできて向かってきている敵の数も何となくわかるのである。
本当にすごい武器なんだなと思っていると敵が来たのであった、妖怪であり河童や天狗、さらに鬼なども確認出来て私はどこの百鬼夜行を相手にするのであろうか。でも今ならば行けると感じてた。
そうして私を見つけるとすぐに我先にと私に向かってきたのである、相手から見れば私はただの小娘に見えるだろうけど私をそう簡単になめてもらっては困ると思いながら私は戦いを始めたのであった。
戦いはこの刀の力のおかげでこちらが攻撃が当たらないように戦いができていたので被害は敵のみと言った状況になっていると敵の中から大将らしきものが出てきたので私はそこの者、名を名乗りなさいと言うと出てきた大将らしい者がこちらを見て驚いた顔をしたのである。
「あ・・あなた・・あなた様は間違いない、あなた様は陽光茜様の生まれ変わりなのですね。その見た目にその日輪刀を持っても何も当たり前のようにしている。皆の者、陽光茜様の前だぞ頭を下げろ」
そう大将らしきものが言うとここにいる妖怪すべてが私に対して敵対行動をやめて頭を下げ始めたのである。私は何がどうなっているのか分からなかったがこれはこれで助かったと思いとりあえず相手の話を聞くことにしたのである。
「とりあえず、説明するけど私の名前は山城桃花と言うのだけどそれだけは覚えてほしいけど・・」
「もちろん承知でございます、それにしても陽光茜様がまたこうして復活したのはもう直にアーリマン様の時代が訪れるのですね。我々はどれだけの月日を待っていたことか、一同はみんな祝福しますぞ」
何か私の知らないところで話が進んでわからないから私はとりあえずこの大将らしきものから情報を得ることにした。そうして私はいろんな情報を得ることに成功したのだった。
どうやら私は陽光茜の生まれ変わりだと思っているらしい、その理由として見た目が非常に似ている点とこの刀はそもそもその人の所有物なのである。そしてこの刀が持ているのはその人の血筋かもしくはその人の生まれ変わりだけだというのであった。
なるほどそれならば間違えられてもしょうがないけどそれよりも私はアーリマンとの関係を聞いてみると信じられないことを言ってきた。どうもその前世、陽光茜はアーリマンの妻だったらしくかなりの寵愛を受けていたとか。
あの、とても嫌なんですけどよりにもよって前世ではあのアーリマンの妻なの、絶対に嫌なんですけどでもここで断ったら危ないのは承知だから出来る限り話を合わせていこうと思いながら聞いていた。
「それで私はこれから玉置神社に向かおうとしているのだけど向かっても良いかな」
「それはわかりましたがそれはなぜでしょうか、茜様」
うわー、完全にもうアーリマンの妻扱いですか。でもここで下手なことを言えないけど少しだけでも敵が減ってもらうように先ほどのことを話そうと考え、話したのである。
「それは私も神様となってその夫を支えていけたら良いかなと思ってきたのだけど・・・途中で実は土蜘蛛と言うやつに襲撃されて怪我とかもしたのだけど」
それを聞いた瞬間、敵の大将らしきものが顔を真っ青にしながらこちらに対して何回も頭を下げながら謝ってきたのである。ここまでくると流石に何か思うところがあったがとりあえずこれで土蜘蛛を何とかしてくれそうで良かったと思っていると敵の大将らしい者が部下たちに対して怒りの表情を表しながら
「茜様に無礼を働いた、土蜘蛛を見つけ次第殺せー。茜様に無礼を働くことはアーリマン様に無礼を働くことと一緒ぞ。亡きがらも無くすほどに始末してこい。もちろん一秒でも早くな」
それを聞いた部下たちは一斉に動き出して各地に飛び散った、想像以上にうまくいきすぎて逆に怖いほどだけどこれで土蜘蛛は何とかなるでしょうと思いながら大将を見ていると
「それでは茜様、武運を祈っております。そして世界がアーリマン様と茜様の物になることを心の底から祈っておりますぞ」
そう言いながら大将らしきものは自分も土蜘蛛を探して殺してきますと言って去っていった。これでとりあえず危機からは脱出できたがでも新しい疑問が生まれてしまった。
それは陽光茜と言う存在である、そしてこの人物は私の前世の可能性もあり得るために知っておく必要ができた。それにアーリマンの妻ならばきっとそのアーリマンの弱点も書かれてあるはずと思い私は玉置神社について強くなった後にそれらを調べようと思いながら神社に向かって歩き出したのであった。
そうしてついに玉置神社に到着した私を雲花と桜狐の二人は待っていてくれていた。二人ともとても心配をしてくれていたみたいでうれし泣きをしながら抱きしめて来てくれた。
でも私は二人に抱きしめられてやった合法に胸を触れると思いながら喜んでいると神社の中から声が聞こえてきたのである。
「そうか、そなたがここまでたどり着いたのには理由があるのだろう入るがいい」
そう言われたので私たちはとりあえず玉置神社の中に入るのであった、とりあえず三人でお邪魔しますと言いながら入っていくと中で笑いながら出迎えてくれる者がいたのである。
その者を見た時から私はこの人はとてもすごい力を持っている女神様だと確信した、それは神力の力とかオーラとかそんなものではない・・・余りにも美しすぎるその美貌に最高のスタイル、そして声までも綺麗でまさに完ぺきと言うべき存在で私がまず思ったことはどうすればあの女神を襲えるのだろうと思っていると
「・・・ってそなたは茜ではないか。もしかして蘇ったのか、これ、こちらに来てくれないか。可愛いい義理の妹と話をしたいからほかの二人は少し客間で休憩していて、おそらく今日は二人の話で終わると思うから明日、詳しい話を聞かせてね。相談に乗ってあげるから」
ってここでも茜呼ばわりですか、それに私のことを義理の妹とか言っていませんでした。もしかしてこの人、天照大御神たちと比べ物にならない神力にこの見た目・・・もしかしてあの神様ではないかと思い聞いてみるのだった。
「あの・・・もしかしてあなた様はアフラ・マズダーでしょうか」
「当り前よ、それよりも茜ちゃん。久しぶりに一緒に夜を過ごさないかしら、本当に可愛いからいくら襲っても飽きないのよ」
・・・え、もしかしてアフラ・マズダー様は百合だったのですか。それはそれで嬉しいですけど待って私はそれ以上に話したいことがあるからそれどころではないと思い話をしようとすると
「もう、茜ちゃんは真面目なんだからもう少しだけゆっくりとしなさいよ、大丈夫。義お姉ちゃんが助けてあげるから今日はだからゆっくりとね」
そうやって抱きしめられてその体から余りにもいい匂いで私は完全に百合モードになってそれもそうだねと思いながらアフラ・マズダーの寝室に向かい、私たちはいろいろとやり始めたのであった。
一方、そのころ桜狐たちは
少しばかり心配そうにしながら客間でゆっくりとしている桜狐と雲花がいて話し合っていた。
「それにしてもあの柱は信用できるのですか、桜狐さん」
「そうじゃな、余は知っているがあの柱はアフラ・マズダーと言ってなあのアーリマンの姉に当たる柱で基本的に善であり誰もが認める光の神様であるがただ唯一の欠点が・・・そのとんでもないほどの女好きで特に美人は目がないのじゃ。現に昔は良く余も襲われそうになっていたのじゃ。それで一番の被害者と思えば、アーリマンの正室と言うべき陽光茜じゃな。奴のせいでその茜と言う人物も女に興味を持つようになってしまったからなのじゃ」
「そ、そうなのですか・・・そういえば桃花さんのことを茜と言っていましたがそれはどうしてですか、桜狐さん」
「恐らくじゃが桃花は茜に非常に似ている見た目でもあり・・・さらにあの刀は茜の形見ともいえる物で茜本人もしくはその血筋以外は使えないと言われている物であるのじゃ。けれどじゃアーリマンと茜の間に子供がいない以上、血筋と言う考えは薄い、そうなると桃花はもしかして・・・茜の生まれ変わりじゃないと考えているのじゃ」
二人はそう話をしながら疲れた体を客間でゆっくりと癒すのであった。