いざ、神々の始まりの地へ・・・向かいます
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私はその場に座り込んで冷静に考え事をしていた、どうすれば将希の仇がとれるのか。どうして将希は邪神だったのかといろいろと考え事をしていたがまずはアーリマンを倒さなければならないと思い私はエルフたちにどこか修行が出来そうな場所がないかと聞いたがこの地にはそのような場所はないらしい。
だが、エルフたちからとても良い情報を得られたのである。それは神々の始まりの地、神々が誕生したと言われている場所があるらしい、そこに向かえば今よりも必ず強くなるというのであるがそこは大変危険な場所でもあった。
昔、そこに多くの妖怪たちが攻めてきてその始まりの地を囲むように包囲されたが神々の力でその地に封印されたらしいがそのわけでその場所に向かうためには封印されている地を通らなければならないのである。
それも数えきれないほどの妖怪たちが待ち構えて血に飢えているとか噂をされているらしいが私はその地ならばきっとアーリマンに対抗できる何かがあると考えた私はすぐにその場所の詳しいことを聞き出した。
そこは紀伊半島にあると言われている神聖な神社・・・玉置神社。そこは神々が誕生した地であり神様といえども理由なしでは入ってはいけないと言われている場所であり破れば罰を受けると言われている。
なぜ言われていると疑問形なのかはその場所にだどりついたものは少ないからである、だどりついたものは日本の神様では天照大御神、須佐之男命、ツクヨミの三柱のみで情報もかなり少なく誰を祭っている神社なのか、誰がそこにいるのか。
すべては謎のままである、玉置神社だがそこの神社にだどりついたものは何かがあるらしい。私は今のままでアーリマンと戦って負けるのは分かっているから私はここにすべてをかけてみることにした。
この場所にきっと何かがあると思い私は急いで真田幸也に織田花林のもとに戻り今までの経緯とこれからの行動を説明するために向かい。向かった先では二人は心配そうにして待っていてくれたが私はすぐに話を始めてこれからの行動に二人がどう思っているのかを聞いてみたが
「ほ、本気ですか。桃花さん、あそこは最上級クラスの神様でも危ない場所なんですよ。いくら何でも危険すぎますよ」
「そうですよ、どんな記憶を見たのかはわかりませんが流石に危険すぎます。私たちではさすがに行けない場所ですよ」
二人はとても反対をしていた、それはもちろん気持ちはわかるけど私はそれでもそこにたどり着いて強くなりたいと思っていたので最悪、私一人でも向かうと伝えたらここで後ろから
「桃花さんはそんな危ない場所に一人では危険ですよ・・・この雲花も同行します。私も神聖な神社をこの目で見てみたいですから、是非とも同行をしてもよろしいでしょうか」
私はとても危険で下手にすれば命を落とすかもしれないと言ったがそれ以上に彼女の意思が強く私は同行をお願いするのだった。二人は危険だからこの薩摩の地で一緒に戦って待っていると言ってきたので私は了解をするのだった。
その後は式神たちにもそのようなことを伝えるとここで式神のキリカが怯えながら私に向かってそこだけは行きたくないですからどうかここに留まっていることを許してくれませんかと言ってきたので私は仕方がないと思い了解をした。
ほかの式神たちも同じように無理にはしないで言いと言ったがここで桜狐は堂々としながら
「余は桃花の式神なのじゃ、そちが向かえば余はどこにでも向かうのじゃ。それが地獄の果てでもこの世界の片隅でもじゃ、だから余は桃花と一緒に向かうのじゃ」
それを聞いたほかの式神たちも一緒に向かうと気合を見せてきたので私はここに幸也、花林、キリカの三人を残して伝説とも言われている神社、玉置神社に向かうことにしたのだった。
そうしてお世話になった人たちに感謝をしていったがどれも笑顔で見送ってくれたのだった。エルフさんたちに島津貴久、そして救援をしてくれた鎌田政年とかお礼を言い私は強くなるため、そして大切な場所、将希が必死に守ろうとしたものを守るために私は始まりの地、玉置神社に蒼雷と風火を出して空から飛び出したのである。
近くに向かうまでは蒼雷と風火で乗りながら向かっていた、もちろん近くになれば降りて向かうことにしていた。理由としてこのような大きな竜が空に飛んでいたら格好の獲物になると考えたのである。
もちろん私の力でも倒せる妖怪はいるだろうがもしかするとそれ以上の妖怪が出てくるかもしれないと思っていた。できればそのような妖怪が出てくることがないように祈っていた。
出てくればそれ相応の覚悟をしなければならないと思いながら向かっていた。しばらくしてその地の入り口にだどりついたのであった。もう入り口からだけでもここからはまるで別の世界に入るような雰囲気を漂っている。
不安で怖いがそれでも私たちはその地に足を踏み入れるのであった。この先にどんな化け物が出てこよう来ても私たちは必ずたどり着いて見せる、玉置神社に。
そのころ、とある場所では修行をしている男がいたのである。その男は若い姿をしているもので明らかに神々たちよりも強いと思わせるほどの威力がある魔法を出していた。
「流石に疲れてきたかな・・・今頃桃花は、将希の記憶を取り戻しているのかな。そうなれば向かう先はおそらく・・・玉置神社になるな。自分もそろそろ向かい始めることにしようかな、ここで強くなっただろうし、早く向かって自分も強くならないと」
そう言って男は修行をやめて玉置神社に向かい始めようとしていた。その時に男が言うのだった、
「でもしないと将希が戻ってきたときに面倒ごとになるのは確実だろうだから自分がしっかりとしておかないとな」
そうして男は桃花と同じ場所、玉置神社に向かい始めたのだった。
そのころ、桃花たちも不穏な森の中を歩いていた。辺りはとても薄暗く、視界もとても悪く霧も出ていて非常に危険な状態であったが桃花たちはお互いの背中を守るようにゆっくりと歩いていた。
「のう、桃花。余は流石に疲れたのじゃ、いい加減に休める場所はないのじゃ」
「桜狐、気持ちはわかるけどこの場所にそのような場所がないのは理解しているでしょう。こんな場所で休みでもしていると襲われる危険性が高いから少しでも安全そうな場所まで頑張って歩いてね。それと雲花はこんなに歩いても疲れないのかしら」
「私は疲れるけどそれ以上に慣れているからそんなに思うほど苦ではないけど・・・桃花さんも言っている通りにこの場所は不穏な空気が漂っているのでここで休むのは良くないと思います。桃花さんが言っている通りに危険が少ない場所に出てから休んでも問題はないと思います」
雲花は笑顔でそう言っていたがその反対に桜狐は疲労で疲れが顔に出ていた。基本的に桜狐は外で活発に動くタイプではなく家でゆっくりとするタイプだったので体力には自信がなかったのである。
桜狐もここは危ない場所だということは知っているがそれ以上に休まないと余が倒れてしまうと言ってきたのであった、確かにこの場で倒れてもらっては困ると思い本当に少しだけなら良いかと思いその場で休むことにしたのだった。
そうして休みを始めた一行を遠くから見ている蜘蛛がいることを桃花が発見したのだった。桃花はあんな大きな蜘蛛もいるのかと思いながら見ていると桜狐から
「桃花、先ほどから気を見てどうしたのじゃ、何かがいたのじゃ」
「そうそう、ここに・・・あれ?先ほどまでそれなりに大きな蜘蛛がいたのにな。少しばかり大きいからなんだろうと思っていたのだけど」
それを聞いた桜狐は顔を真っ青にしながら桃花と雲花の二人にこっそりと伝えるのであった。その表情からは恐怖の表情が見られてので二人も真剣に聞くと
「余の勘違いならば良いのじゃが・・・あれはもしかすると土蜘蛛かもしれないのじゃ」
私と雲花はそれはなんであるかと桜狐に聞くのであった、それはとても残酷性が高く更に妖怪の中でもかなりの強い部類に入るもので姿は小さい蜘蛛から大きな蜘蛛まで自由に変えられると伝えられている。
先ほどは獲物を見ていて私たちが止まったから次の行動に移したかもしれないと桜狐はこっそりと教えてくれて私は先ほどの光景をお思い出してすぐにここから離れましょうと言って再び歩き出していた。
しかし、私たちはまだ気づけていなかった。すでに蜘蛛の巣に入ってしまった蝶になっていることに。