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修行中ですが・・・自覚はないです

こうして須佐之男命と修行の日々が始まったその修行の辛さに苦労はしたがそれでも日々強くなっている感じはしていた。もちろん学園生活に響かないように最後は体力を回復してもらっていた。ただ、普通なら精神面が大変辛くなって逃げると言うのだが安心してください。



俺は前世ではかなりのブラック企業に勤めていました。かなり長い労働で本当に長いと15時間以上働いておりました上、それなりに辛さには慣れていました。本当に悲しくなってきますよね、あんな労働がまさかこんなところで役に立つとは夢にも思っていませんでした。



まあ、それを含めてもかなりつらいところですが負けていろいろと台無しになるよりかはマシかなと思いただひたすらに修行をしていました。



毎日、素振りは千回以上、ランニングは体力が尽きるまで走ってようやく終えたと思うと滝つぼでお坊さんみたいな修行もし更に魔法の出し方などいろいろとやり続けた。ついでに途中で倒れたら練習量を追加されて地獄のようであった。



このように地獄のような修行をしていくうちに初めて何とわずか三日で初級魔法の雷気を習得することに成功しました。



本当に成果が出てくるとやる気満々になって更に辛い修行も耐えるようになってゆきそうしていくうちに時間は過ぎて六日目には



「さあ、将希。今までの修行の成果を見せてみろ、俺様に対して全力でぶつけてこい」



「はい、師匠。それでは全力で行きます・・・・これが今の全力です、師匠ー。雷桜ーーー」



そう唱えると初級魔法とは比べ物にならないほどの雷が須佐之男命に向かって流れていた。だが須佐之男命はこともあろうことか素手でその雷桜を受け止めてしまいにはその雷桜を打ち消してしまったのであった。


俺はやはりだめかと思いショックに落ち込んでいたが須佐之男命から帰ってきた言葉は意外なものであった。



「よくやった、これで完全に雷桜も習得成功したな。威力はまだまだ改善の余地はあるが十分、雷桜を習得したと言ってもいいだろう。ただしそれでもお前はまだ普通になったわけではない、これからも昇進しないとすぐにダメになる。良いかこの言葉を忘れたら承知しないからな」



俺はもらった言葉がうれしくて須佐之男命にありがとうございましたと感謝の言葉を言ったのである。そうしてここまで育ててくれた師匠に



「ところで師匠、雷桜が習得したと判断でしたらあの技も出してもいいのでしょうか。師匠の判断が欲しいのですがよろしいでしょうか」



「そうだな、一概に大丈夫だとは言えないがまだ少しばかり時間がある。ここで修業をしてそれを見てから考えようではないか。ではまた始めるぞ、修行を」



俺は元気よく返事を返してすぐに修行に戻るのであった。こうして地獄の修行を終えた俺は翌日の試合に向けて休憩をしていた。



確かに一週間前とは比べ物にならないほど強くはなったがこれで本当に勝てるのであろうか。確かに個人的にはうれしい結果ではあるが逆に考えればここまで修行してようやく中級だとも言えなくもない。



それにほかの人と違って俺は一つの属性しかもっていない、彼女は少なからず一つではないだろうしいろんな手で戦ってくるに違いない。そんな彼女に俺の魔法が通じるのか、考えれば考えるほど不安がよぎってきたので俺は考えるのをやめてすぐに寝ることにした。



負けた時は更に師匠に修行してもらえれば良いだけだ、少なからず昔に比べて強くなった。彼女にも少しだけ見直してもらえるかもしれない。それだけでも成果はあると言える、さあ寝るかと思いそのまま睡眠をしたのであった。




「あなた、お疲れ様。私の教え子はどうでしたか」



「そうだな、なかなか根性があるやつで鍛えがいがあって楽しめたぞ・・・まあ、あの将希の成長の早さには驚かされたがな。俺は一週間で初級魔法を習得させるつもりがまさか、三日で習得し更には中級魔法まで覚えるとはな」



須佐之男命は笑いながらそうクシダナヒメに説明していた。それを聞いたクシダナヒメは呆れた顔で須佐之男命に対して



「まったく、あなた。中級魔法を覚えるのは一年の最後でしょう・・・なのに入学してすぐに習得させてどうするのですか。しかもあの子は神力を鍛える修行をさせていたのですよ。今の同級生と比べて桁違いと言っていいほどに違います。あの子の神力は卒業控えた者たちと同じぐらいですよ」



「そうだよな、俺様も途中で逃げ出すだろうと思っていたのだがまさか、最後まで残るとはすごいやつだな。もしかして初めてじゃないか、俺様の修行に最後まで残っていたのは」



クシダナヒメはため息をつきながら



「そうですよ、あなたの修業がつらいから今まで最長が四日だったのに見事更新されましたよ。どうしてくれるのですか、もう私が教えられることがほとんどないですよ」



須佐之男命は大丈夫だろうと思っていた。神様は強さも大切だがほかのことも重要である。それは国を治めるための内政力に敵と戦うための軍略力など必要でありそれを教えたらいいじゃないかと思っていたがここでクシダナヒメがとんでもないことを口にするのであった。



「あの子、内政力、軍略力ともかなり高い能力を持っているわ。どれぐらいあると言われたら下手な下級神様よりもすでにこの時点で持っているわ・・・入学してまだ間もないのに・・・」



もしかして俺様はとんでもない化け物を創り出してしまったのかと思っていたがまあ、それぐらいあればここの未来も明るいでだろうと思い気にしないでいた。



後に須佐之男命まで驚く成長を見せるのだがそれはまだ先のことである。




そうして迎えた運命の日、俺はいつもよりも重い足をあげて学園に向かっていた。それもそうである、修行用の重りをつけているから当たり前なのだがそれ以上に気持ち的に緊張感がすごすぎて本気でずる休みをしたいと思ったぐらいであるがここで意外な人物に声をかけられたのであった。



「おはよう・・・とりあえず逃げないで来たことは褒めてあげる」



「それはそれはどうもありがとうございます。しかし、俺は修行して少しだけ強くなった、一週間前の俺と思うなよ」



そう高らかに宣言したが当の本人はすでに学園に歩き出しており無視をしていた。俺は人の話は最後まで聞けよと思いながら学園に向かって走り出した。



そうしているうちに大親友とも出会い、俺に対して



「どうしたの、もしかして先ほどの美少女ともう仲良くなったのか」



「違う違う、あの子と今日、試合の約束しているだ。負けたら勝ったやつの言うことを聞くと言うものでかなり危ない賭けだが俺はこの日のために修行をしていた。勝算は・・・三対七かな」



「そうなのかよ、でもお前はかなり修行していただろ。頑張っていけば勝てるってこんな時のお前が負けたことは見たことがないからな。だから頑張ってこい、そうすれば少しはお前に対してみる目が変わってくると言うものだ」



「とよっち、ありがとう。俺、絶対に勝って戻ってくるからな。その時はどこかでも食べに行こうぜ」



「良いな、ならば負けるなよ。できることならば戦うその子も連れて来いよ・・・お前の好みに近い女性なんだからさ」



そう言い終えると親友も走り出した、とよっち、どこで俺の好みの女性を知ったんだ・・・あ、昔エロゲーの貸し借りしていたわ。そうじゃない、こんな人が多いところでそんなことをばらすな、聞いている人はいないかもしれないけど言うなーとよっち。



俺はそんな思いを出しながら走り出していた。その時には朝、歩き出した時よりも気持ち的に軽くなっていた。こうして今日も変わりない様に学園の門をくぐるのであった。

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