桃花、倒れる・・・違和感はなしです
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それから数日後には薩摩の国に到着をしていた。そこは最後に残っている国だけに栄えていた、これもみんなが昔から国を繁栄するように努力した結果と九州では安全な場所はここぐらいしかないから自然と人口が増えていた。
そのせいで食料の確保がこの国だけでは難しくなり外の国も食料を調達などしてなんとか持ちこたえていた。それでもあの物の怪みたいな者たちに対して危険ではないかと思っていたが。
この薩摩の国ではむしろ志願兵が多く、まるで戦闘を楽しんでいるようであった。それを聞いた幸也は思い出したように言い出した。
「確か、薩摩の国は昔から戦闘民族とか呼ばれていてもう戦闘狂集団でどんな時でも戦いに挑むと言われているよ。天下人となった秀吉にその後は幕府に更に当時最強国家と言われていたイギリスまで戦いを挑むほどの戦闘狂が集まる国」
桃花はそうなの、そんなに危ない国なのここはもう歩いているだけでなんか絡まれそうになりそうだと感じていた。でも今はほかの国からきている人がいるから禁止をしているらしいと言っていたけどいなかったら実際に絡まれるの、喧嘩が発生する国なのここはと思いながら歩くのだった。
そうしているうちに薩摩の本拠地である城に到着して中に入るのであった、中では殿様らしき人が出迎えてくれた。その人はとても若そうであるがしっかりとしている男性でだった。
「ようこそ、我が城へ歓迎をするよ。君たちもよくここまでこれたね。周りは物の怪ばかりで普通の人ならば生き残れないはずなのにすごいではないか」
「申し訳ありませんが薩摩の方言とか使っていないのですがもしかしてほかの国の人なのですか」
「いいや、私もこの薩摩で生まれて薩摩で育ったけど最近はほかの国の人も多いからこうしてわかってもらうために出来る限りこうして話しているだけだよ」
そう言いながら優しく言葉をかけてくれて安心したので桃花たちは自己紹介をするのであった。
「自己紹介を遅れました、私は山城桃花と言います。一応、神様学園の生徒です」
「はいはい、次は私で、私は織田花林と言います、お兄さん。それと私も一応、神様学園の生徒です」
「では最後に俺で、俺は真田幸也と言います。ほかの二人に比べると頼りにならないかもしれませんが力になれたら幸いです。俺も神様学園の生徒です」
「うんうん、三人とも元気があっていいことだ・・・でも勘違いしてほしくはないけど私はもう五十近くになるおっさんだよ、はっはっはっは」
それを聞いた桃花は驚きを隠せずにえーと声をあげて驚いていた。こんなに若そうに見えるのにもう五十手前の年齢なのと驚いて見ていたら
「そうだ、私の自己紹介を遅れたね。私は島津貴久と言う、よろしく」
それを聞いた瞬間、桃花はまた激しい頭痛に襲われたのである。その痛みでまた地面に座り込むほど痛みが出ていた。それを見た幸也に花林はすぐに大丈夫ですかと心配してくれて貴久はすぐに抱えている医者を呼んで対応をしてくれることになった。
しばらくして現れたのは女性のエルフであったので幸也と花林は驚いて見ていた、まさかこのような場所で目的であるエルフに出会えるとは夢にも思っていなかったからである。
そのエルフはすぐに桃花の治療をしようと魔法を発動をさせたが一向に良くなることはなかった。エルフはどうしてだと思い原因となりそうなことを探し始めていた。
「そこの二人、この子に関して何か病気持ちとか聞いているかしら。もしわかることがあればすぐに教えてほしい」
二人はそんなのないですよと思っていたがそう言えばこの九州に入ってから体調が優れなくなってきていたと説明をしたがそれでも解決策は見つからずエルフも困り果てていたがここで貴久が部屋に入ってきて
「どうだ、彼女の容体は何か原因が分かったのか。もしかして物の怪に何かされたという物であるか」
「それが申し訳ありません、島津殿。何も今のところ手がかりはなくて、ですがここまでやる以上普通の物の怪がやったというのには説明ができません。おそらくそれ以上の者が関与している可能性が高いです」
そんな会話の最中だった、桃花がさらに痛みが増したのか。苦しくて涙を出しながら必死に痛みを耐えていた。エルフはこれを見てまさかと思いある行動を出したのである。それらの動きを終えるとみんなに言うのであった。
「もしかして彼女もそうですが何か呪いでも受けていますか、先ほど呪いを解こうとしたのですが私一人ではどうしようもないほどの大きな呪いが彼女にあります。そして後ろの二人も同じような呪いが感じられています。これほど大きな呪いをどこで受けたのですが」
二人はそんな呪いなんて受けた覚えがないとエルフに対してそう返答をするとエルフはまるでわかったような感じになりこの場にいるみんなに伝えた。
「よろしいですか、後ろに二人に貴久殿。これから彼女にかけられた呪いを説明いたします」
「急にどうして名字でなくなったのだ、別に今まで通りにしま・・」
「それ以上は言わないでください。貴久殿、これからそのわけを説明をします。彼女にかけられた呪いはそれは忘却の呪い・・・すなわち記憶を消す呪い、それも特定の人物を関する記憶を。彼女とそこの二人にかけられています」
エルフは真剣にそう説明をしていたが幸也と花林はそれでもではどうして二人は無事で桃花さんだけが苦しんでいるのかと聞いてみると
「それはおそらく、その人に対する思いの差でございましょう。あなたたちはそこまで言うほど仲が深いというわけではないからそんな痛みなどはこないですが彼女はおそらく自分と同じぐらいに大切な存在だったのでしょう。魂は必死にそのことを思い出そうとしていますが呪いがそれを邪魔をしてそれが痛みとなって出て来ているのです。本当ならば諦めて収まるはずなのですが彼女の執念はそれ以上に行き体が限界を迎えつつあります。下手にすると彼女は死んでしまいます」
それを聞いた幸也は慌てながらエルフに対してどうすればいいのですかと聞くのであった。
「ならどうすればいいのですか、どうすれば桃花さんは助かるのですか。教えてください、エルフさん、方法はあるのですが」
「・・・方法は二つあります、一つはそれらに関することをもう二度と彼女に見せないこと。そうすれば彼女の痛みが自然とおさまってまた痛みが起きることはないでしょう。そして二つ目は少し危険な賭けになりますが呪いを解除して記憶を呼び起こすことですが・・・」
なぜ危ないと言うと下手にすれば呪いの痛みのせいで亡くなる可能性があると言うのだ。それもその可能性が五割近くあるというので非常に危険な行為であるためにすぐには決められなかった。
それでもエルフはこの場にいると悪化する可能性が非常に高いと判断してエルフが住んでいる里に移動することにしたのだった。そのような準備をしながら気になった幸也と花林は聞いてみると。
エルフさんの予測ではおそらく島津と言う言葉に反応したのであろうと推測した。エルフの考えでは本当に仲がいい親友もしくは彼氏さんとかそれぐらい彼女にとって大切な人の苗字だったのではないかと思ったのである。だから島津の本拠地ではその言葉を何回も聞くことがあるだろうだから危険と感じて移動をするのだった。
そうかと思い移動の作業を進めていたが幸也と花林はここで待っていてほしいとエルフに言われたのであった。二人は一緒について行きたいとお願いしたが今回の儀式は危ないことになる可能性が高いから君たちを巻き込むわけにはいかない上にここにいる戦力が少しの間だけでもいなくなるのでその穴埋めをしてほしいとお願いされたので二人はしぶしぶ承諾をするのだった。
そうして次の日は桃花をエルフの里まで転移結界で一瞬でエルフの里に向かうのだった。そうして帰ってきたエルフの横にいる桃花を見て何をしに帰ってきたのかがすぐに理解してほかのエルフたちも協力して儀式の準備を始めるのだった。
桃花は余りの痛みで気を失っていた。しかし、同時に夢を見ていた。それは知らない人が私に対して別れを言ってくる夢で別に知らない人だからどうでもいいはずなのにとても良くはないとどこからかそう感情がこみあげてきて桃花は必死に止めようとして走って止めようとしても届かずに消えてゆき、その悲しい感情で泣き出した。その瞬間、桃花は目を覚ますのであった。
桃花はそうか、昨日私は痛みで気を失ってしまったのかと思いながらここはどこであろうと思いながら辺りを見渡しているのだった。