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桃花の日常から旅立ち・・・違和感はなしです

ブックマークにしてくれた人に評価をしてくれた人たちのおかげでなんとか総合評価が100を超えました。


これからもよろしくお願いします、この話から三章に入ります。

私はいつも通りに屋上にただここでゆっくりと過ごしていた、相変わらず違和感の正体は分からず無駄な時間だけが過ぎていた。



もちろん修行とか勉学とかいろいろとしていたが何かが足りないとか何か楽しくないと思いが残ってなかなか心の底から楽しめていなかった。確かにあれからまた強くなってはいたがそれでも邪神、アーリマンには程遠いほど実力差が未だに開いていた。それを見ていた桜狐が外に出て来て



「どうしたのじゃ、桃花。先ほどから何か考えてごとをしているようにも見えるのじゃが、本当にお主は最近は考え事をすることが多くなったのじゃな。少し前まではそのようなことはするような奴ではなかったのにじゃ」



桜狐はそう笑いながら桃花には向かって話したら桃花もいつも心配ばかりかけていてはだめだから何か気持でも切り替えるようなことでも話して返さないといけないと思い言葉を返すのであった。



「そうね、何か最近はすっきりしないことが多くていつも考え事をしていたわ。ここにいてもしょうがないからどこか別の場所にでも向かいましょう」



そう言い桃花は屋上からどこに向かうのも決めていないのに歩き出したのであった。桃花はどこで時間をつぶそうかと考えていると後ろから



「桃花さん、どこに向かうのですか。俺もついて行っても良いですか、何かすることもなくてまた桃花さんにでも修行してもらおうと思って屋上に向かってみると誰もいなくて探していたらこんな場所にいたのですか」



「幸也、いきなり失礼でしょう。桃花さん、こんにちはどうか私たちも一緒に同行してもよろしいでしょうか。幸也がどうしても早く強くなりたいと言って言うことを聞いてくれないのです」



「良いよ、でも私もどこに向かおうか決めていなかったからどこになるのかはわからないけどそれでも良いかしら」



二人はそれでもかまいませんと言って桃花の後ろについて行くのであった。二人もついてくるのならばどこか三人でゆっくりできる場所と考えて図書室に向かっていたのである。



図書室は相変わらず静かで人もそんなに多くはいなくゆっくりと過ごせそうだった。桃花はまず何の本を探そうと思い探していると桜狐から余はどのように書かれているか気になるのじゃと言われたので桜狐、こっくりさんに関する本を探して見つけては読み始めたのであった。



「何々、とても美しい見た目をしておりそれを目にすると完全に魅了されるとか狐に化けると恐怖で動けなくなるとかいろいろと書かれているわね。後のほうは完全にこっくりさんのやり方だね。私たちもこのようにしてあなたを呼び寄せたのね。」



「ふーん、余もすごいじゃろ。そんなこの桜狐を式神をした桃花は本当にすごいのじゃ・・・そう言えば余はこの本を読んでいて気になることができたのじゃ」



その言葉を聞いた、幸也が気になって桜狐に対して質問をしてみたのであった。



「桜狐さん、それはどんな意味なんでしょうか。何かこの本で間違ってあることが書かれてあるのですか。俺はそこまで間違ったことは書かれていないと思うのですが」



幸也は桜狐がとても美人で怒るととても恐怖で動けなくなるので間違いではないはずだよなと不思議そうな顔でそう思いながら桜狐を見ていると



「いいや、そうじゃないのじゃ。余を呼び出すときには少なくても四人は必要なのじゃ・・・でも余の記憶では桃花、幸也、花林の三人しか思い出せないのじゃ。あと一人はどんなものだったじゃと思ったのじゃ」



この言葉を聞いてそれが本当ならばもう一人、この儀式をやった者がいるはずなのだがそれが三人とも思い出せなかったのである。もちろん今までは可笑しいとか不思議だとも思っていなかったのだがこうして桜狐からそう言われてみると最後の一人はどんな人だったのか、思い出せなかった。



桃花ももしかして最近、違和感を感じているのはこれのせいかなと考え始めたが三人ともそれに関する記憶がなくどうやって探そうかと考えているとここで花林があることを思い出すのであった。



「ねぇねぇ、そう言えば前に普段は立ち入り禁止の場所で呼んでいた本の中で記憶を消すことができる邪神がいたような気がするだけど・・・もしかしてその人の関する記憶がみんな無くなったから思い出せないじゃないかな」



これを聞いた桃花は今までの違和感はこれかと思うのであった、けれどその人は己にとってどんな関係でどんな人だったのかは何も思い出せなかった。もしかすると己と親交が深い人物だったかもしれないと思い始めた、桃花はそうなった場合はどうすればいいと花林に問いただしてみたが



「ごめんなさい、私も詳しくは覚えていなくって・・・でも確か、エルフがとか書かれてあった気がするぐらいでほかは何も思いつくことはなくて、本当に役に立てなくてごめんなさい」



桃花は花林に対して別に気にしないでむしろそこまで覚えてくれていたことだけでも本当に助かるからありがとうと花林に笑顔で言い返した。役に立っているから花林はそこまで自分を責めないでほしいと言葉を花林に対して言うのであった。



今の話を聞いて冷静に考え始めていた。エルフ、それがどうしてそのような関係性があるのかと考えていると桜狐が答えてくれたのであった。それはエルフにはそれらを打ち消す特殊な魔法を持っている種族らしくそれらに治してもらえれば記憶が戻るかもしれないと桜狐は考えながらそう桃花に伝えるのだった。



ならばまずはエルフに会える場所がないか探しましょうと言いエルフが今、住んでいる場所を探してみたがどこにもそのような記載は残されておらず、最後の記録ではエルフは七代目月魔族の魔王によって滅ぼされたと書かれてあるのみで今では伝説の種族となってしまっていた。



桃花はせっかくこの違和感を無くすチャンスだったのにとても残念と思って落ち込んでいるとここで桜狐が思い出したかのように話し始めた。



「そうじゃ、余は昔にこのエルフに会っているのじゃ。確か西の方からここまで逃げてきたらしく。理由は魔王のせいで仲間たちが多くやられたと聞いて余は流石に可愛そうだからと言って耳が長い人間みたいな者を救っていたのじゃ、今思えばあれはエルフに違いないのじゃ・・・そうなるとこの日ノ本のどこかにエルフは生き残っておるのじゃ」



「桜狐、それは本当の話なの。それでどこにいるかはわかるかしら、わかるのであれば是非とも教えてほしい」



「余もここでそのように使うとは思いもしなかったから深くまで記憶に刻んでおらなかったのじゃ、こんなことになるとわかっておればもっと詳しく覚えていたかもしれないのにじゃ・・・でも確か、この国で修羅の国に向かうとだけは覚えているのじゃ」



桃花と花林は困った表情を浮かべながらそこはどこなのよと思いながら桜狐に対して返事をしていたがここで幸也が分かっているように話した。



「修羅の国・・・桜狐さんの昔話が本当だとすればならばそう呼ばれていたのは九州地方・・・ここにエルフの隠れ里がある可能性があるというのですね。そうなると探す場所は限られてくる。見つかる可能性が高いかもしれない」



幸也がそう話すと二人はすぐに飛びついてその話は本当と迫ってきたので幸也も反応でそうですそうですと答えたのである。



遂にこれから向かう目標ができたと思いつつどこらへんにいると思うと桃花、幸也、花林、桜狐の四人で話し合いを行われた。それで後日、九州地方に向かう許可を貰うために桃花は学園長の部屋に来ていた。



「学園長、身勝手なことは理解してはいます。ですがどうか、九州地方に向かうことを許していただけないでしょうか。私自身もこの違和感の正体が知りたいのです、違和感の正体を見つけるまでどうか自由に行動をしても良いでしょうか、許可をお願いします」



桃花はそう言いながら土下座をしてお願いをしていた、それを見た天照大御神はそうですね、ならば条件付きですがそれでもよろしいでしょうかと言ってきたので桃花はもちろんですと答えて返ってきた言葉が



「わかりました、あなたの意志はかなり固いのは理解しました。それならばあなたにお願いをします、この九州地方に多くの災いが起きているというのです。それらを見事解決してくれるのでしたら向かうことを許可いたします。桃花さんは以前にも伊予での功績もありますから大丈夫と信じていますから」



桃花はそれを聞いてはいわかりましたと言ってすぐにお礼を言って準備に向かうのであった。その光景を見ていた天照大御神は若いのは良いなと思いながら見ているのだった。



その後、実力の成績もあり授業にある程度参加しなくても良いと許可を貰い、桃花は少しの間のみ学園を休むことにしたのだった。それと真田幸也に織田花林も一緒についてくると言ってきたのである。



学園のほうは大丈夫なのと言ったが大丈夫、大丈夫と言ってきたので桃花もまあ、最悪二人をまた鍛えてあげれば大丈夫だよねと思いながら一緒に九州地方に向かうことになるのであった。


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