一対邪神三柱ですが・・・自覚はないです
俺は余りにも不利ではあるが戦いを続けていた、何とか避けながら反撃をしつつ好機をうかがっていた。今の俺にはこれ以上のダメージは許されないのである。もしこれ以上食らったら自然とスピードは落ちる、だから避けて避けて反撃していた。
「本当にハエみたいにすばしっこいね・・・でもそろそろ慣れてきたかな。ほれ、そろそろ何とかしないとお主の勝ち目はないぞ」
そうガタノゾーアが言ってきていたがその通りで相手が少しずつではあるがこちらの行動に慣れて来ておりこのままではこちらが負けるのは時間の問題であった。
それで逆転勝利するために俺は避けながら古代魔法の準備を始めていた。もちろん相手はそれに気づくだろが気づかれても防ぎれない攻撃をすれば良いだけだと考えていた。この技はあんまりうまくは出来ない技ではあるがそれでもこれしか打開策はないと思い準備をしていた。
相手はもちろんそれらを阻止しようと動き始めていたがわずかに俺のほうが早く、発動をできたのであった。
「汝らに光あれ、今すべてを破壊せん、ブリューナクー」
そう言って発動したブリューナクは多くの光輝く刃が出て来てまずは近づいてきていた、邪神たちに向かって攻撃をしていたが俺はすぐにそのブリューナクを十文字槍に向かって集まり始めていた。
邪神たちは何が起きているのかが理解は出来てはいなかった。それもそのはずだ、昔の古代魔法には武器と魔法の融合などほとんどの者ができていなかったからな。それらをなんとか実現することに成功した。もし生きて・・・あの言葉が嘘であれば・・学園に帰ってみんなに自慢ができるなと思っていた。
「ば、馬鹿なそんなことができるはずがない。お前は何者なのだ」
「だから最初から言っているだろう、俺は島津将希、島津家の末裔で薩摩隼人の魂を持っている、只の男だ」
そう言い俺は十文字槍とブリューナクを融合させた攻撃を繰り出していた。それらの攻撃に流石の邪神たちも完全に防ぎきれない状況であった。やはりこの攻撃はかなり強力らしいな、でもそれだけこちらの負担も大きいけどそれだけ見合ったものはあるなと感じて波状攻撃を続けていた。
こちらの動きが止まった瞬間、俺の敗北は決まるから攻撃の手は止めないままでただひたすらに攻撃を続けていた。そうしていくうちについに邪神の一柱、ガタノゾーアが大きく体制を崩せたので俺はさらなる追い打ちをしようと動き出したら桃花が勝手に動き出して俺の前に出てきたのですぐに攻撃をやめたがそれが命取りとなった。
その隙にほかの邪神たちが俺の背後から攻撃をしてきて俺はその勢いで吹き飛ばされて遠くまで飛んでしまった。俺はしまった、こんなところで痛恨のミスをしてしまった。何とかしようと思い起き上がろうとしていたが先ほどの攻撃がかなり効いたのか体が言うことを聞いてくれなかった。
このままではみんなを救えない、希望が失う・・・もし、あのガタノゾーアが言っていることが本当ならば俺はここで倒れるような奴ではないだろう・・・だから起き上がれ、このままだと何もかも失う、それだけはそれだけは絶対に阻止をしなければならない。
俺は体中がものすごく痛かったがそれでも何とか起き上がって戦おうとしたがすでに先ほどの攻撃で持っていおる十文字槍が壊れていて使い物にならなくなっていた。それでも俺の武器はこれしかないのですでに壊れた槍で構えようとしたらどこからか剣もしくは刀みたいなものが急に目の前に現れてまるで俺に抜いてほしいような感じを出していた。
その剣もしくは刀みたいなものに吸い寄せられるように手を伸ばして抜いたのであった。その武器はまるで羽のように軽く持ちやすい。これ以上に相性に合う武器はないだろうと思わせるぐらいに軽かった。
ほかの邪神たちは慌てた表情でこちらに対して攻撃をしてきたが俺は先ほどに受けたはずダメージが残っているにもかかわらず避けることができた。それは己自身でも不思議でしょうがなかった。
俺は変な感じであったがこの武器をもって普通の攻撃をしたはずなのにかなりのダメージを与えたのである。そして何より変化したのは邪神たちのあの怯えようであった、まるでこの武器自体に恐れを抱いているように感じられたが今はそんなことはどうでもいい、この武器さえあれば勝てると感じられたのでそのまま攻撃を再開した。
そうして戦いながらであるがこの武器を持ってあることに気が付いたのである。それはこの武器で攻撃をするたびにこちらの体力が回復するという物であった。もうこれはチート以外の何物でもないと思いながらも相手も化け物ならば構わないよなと思い使っていた。
そうすると邪神の一柱、ヒュドラが怯えながらその場から逃げ出したのである、ほかの邪神が止めようとしたがそれも聞かずにそのまま逃げ出したのであった。俺は数が減ったから好機だと思うばかりに攻撃を速め始めていた。
先ほど受けたダメージはほとんど癒えて体力はほぼ万全な状態になっており動きは完全よりもうまく動けていた。まるで己の体ではないように動きを出していた。
そうしてついにあの邪神、ガタノゾーアを大きく体を削って俺は最後に息の根を止めたのである。俺が本当に、本当に邪神の一柱を倒せた。信じられない事であるがでもこれで後はそこにいる柱を倒せば勝てる。それにガタノゾーアを倒せたおかげでみんなは解放されたのかその場に倒れこんでいたが今はこの残りの邪神を倒すことが先だと思い戦いを再開していた。
俺は勢いに任せて攻撃をしてあとすこしと言う所で相手が咆哮をしながら
「くそー、このままでは死なんぞ。お前の大切な者たちと道ずれにさせてやる。たとえ意識が戻っても心を完全に崩壊をさせてやるからな覚悟しておくがいい」
そう言いながらウロボロスは倒れていった、そうして死んだ死骸から黒い霧が出て来てそれが桃花のほうに入り込んでいった。俺はこれを知っている、そうウロボロスから出た黒い霧に包まれたものは誰もない空間で百年以上一人で暮らさなければならないという物である。
普通の者ならばもう精神崩壊は免れないものでありたとえ意識が取り戻しても植物人間みたいになって何も動かなくなるらしい。俺はどうすればいいと思いながら慌てていると持っている武器が輝きだしてその光がどんどん強くなってきて俺ですらその光の飲まれて、その輝きに目を開けられないような状況になり俺は目をつぶって光が弱周りようやく目が開けられる状態になり開けてみるとそこは先ほどとは全く違う場所に移動をしていた。
すみません、ここはどこですかと思いながら周りを見てみてもそこには広い草原で言葉で表すならばお花畑でありとてもきれいな場所ではあったがそれ以外は特に何もない場所であった。
俺はここはどこであるのであろうかと見渡してみると一人の人影を見つけたのである、それに近づいてみるとそれは泣いていた桃花であった。なぜこのような所にいる
すぐにそれに気が付くと急いで桃花のそばに行き、桃花に対して声をかけたのである。
「桃花、無事なのか。どうして泣いているのだ、教えてくれ」
そう言うと桃花はこちらの方を見て泣きながら俺に向かって飛びつきながら
「将希・・・・将希、会いたかったよーー」
そう言うと彼女はうれし泣きをしながら俺に抱き着いてきた。すみませんがあの胸が当たっているのですがと思いながらも俺は桃花の話を詳しく聞くのであった。その話はやはり神話の通りであったかと思うのだった。