突撃、邪神が住む都、アトランティスですが・・・自覚はなしです
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俺はほかの者たちに紛れて向かってみるとそこには見たこともない怪物がいた、間違いないこれがガタノゾーアと見て確信した。俺は不意打ちで一撃を与えようとして静かにバレないように背後に回り始めた。
そうしている間にもガタノゾーアが一人でこの光景を見て笑っていた。それは収穫の多さに笑っているようにも思えたのだが実際は少し違っていた。
「これだけ集まればそろそろ復活するあのお方のためになるな・・・さて、どうやら吾輩の石化にかからなかったネズミがいるようだな。どうしてかはわからないが誉めてやろう。だから皆の者、その者を歓迎してやれ」
そう言うと一斉に俺に向かってきたのである。その目には生気はなくただの人形のように向かってきていた。くそこれでは奇襲は失敗し大ピンチと言う状況であるが俺もここまで来たのだ、そう簡単にやられてたまるか。それに俺はこのガタノゾーアに関する情報ばかりを得たわけではない。
それ以外の情報を手に入れていた、それは古代の魔法である。今では使える者はいないと言われていたが俺は密かかにそれを習得するために修行をしたがこれがびっくりすることに今までの修行で習得した魔法の中でも一番早く習得に成功した。
俺はそれを発動をしたのだった。
「汝らに光あれ、今無双の刃ですべてを破壊せん、ブリューナクー」
そう言うと俺の周りには無数の輝いている刃が出て来てその刃たちはすべて近づいてくる者たちに攻撃をしていた。もちろんこの古代魔法が使えることに流石のガタノゾーアも驚いたのであろう、俺に対して
「まさか、この時代で古代魔法を使えるものが出てくるとは思いもしなかったぞ、小僧名前は何という吾輩はガタノゾーア、偉大なる創生神、アーリマン様の左腕と呼ばれるものである」
「これは自己紹介どうも・・・俺は島津将希、この神差学園に通っている只の生徒だ。ガタノゾーア、いい加減にしないと怪我だけでは済まないぜ。怪我以上にしたいならば来いよ」
俺は強気でそう言っていた、それはこれでまだ秘策があると思わせないとこちらがやばいから強気で行かないと危ないと感じわざと強気で見せていた。それを見ていたガタノゾーアは意外な言葉を口にしたのだった。
「ほう・・・お主、まさかと思うが・・・・・でないか。吾輩と共にこれから向かおうではないか」
俺は信じられない言葉を聞いたがそれを無視してすぐに攻撃を再開した、とりあえずこちらの魔法に対応できるのはあのガタノゾーアのみでそれならば数を減らして一対一の勝負に持ち越せばいいと思いひたすらに攻撃をしていた。それを見ていたガタノゾーアはもういいと周りの者たちを止めさせたのである。
俺は何をするつもりなのかと思い構えていると思わぬ言葉を口にした。相手には余裕の表情をこちらに見せながら
「今宵はもう十分じゃ、いろんなものが回収して情報も得た、さて将希と言ったな。この者たちを返してほしければ吾輩の都、アトランティスに来るが良い。そこで吾輩に勝てたならば解放してやろう。入り口はここに作っておくぞ・・・それではまた会おう、楽しみにしているぞ。言い忘れたがこのゲートは一か月後には消えると言えば意味は分かるな、残り時間は一か月だけであるからなあんまり遅くなっても吾輩は知らないぞ。その時は分かるよな・・・将希」
そう言ってガタノゾーアは広場に大きくできた異空間に繋がる、ゲートを作りその中に入り込んでほかの者たちもそれについて行ったのである。そうして残ったのは俺だけとなりすぐに戦いの準備を始めた。
もちろん戦いの準備だけでは足りないことは分かっているのでまた厳しい修行を開始した。今のままで戦っても勝てないと感じたからである、敵は未知数の力を持っているので強くなっておくことには越したことはない。
俺は必死に死ぬ思いで修業をしてこの短期間で一気に強くなった。それも更に古代魔法を多く習得していた。古代魔法は属性関係がないのが多いために頑張れば習得できると思い必死に頑張って習得したのだった。
本当に古代魔法と言われているのに良くこんなに覚えることができたよなと思いながらガタノゾーアからあの言葉を思い出していた・・・・いやいや、そんなことはない。それよりも今は目の前の戦いに集中しないといけないと思い俺は戦いに備えて準備をしていた。
だいぶ準備を終えてこれから戦いに行く前に俺は誰もいなくなった学園に来て俺は校門の前で
「先生、みんな、そして桃花。俺は必ずみんなを助けます。だからこの学園で祈って待っていてください・・・それでは行ってきます」
俺は言いきるともう後ろには振り返ることはしなかった。もし万が一、あのガタノゾーアが言ったことが本当ならば俺はもう二度とこの学園に戻ってくることはないだろうだから、俺は覚悟を決めてゲートがある広場までついて俺は迷いもなくそのゲートの中に入り込んだ。
そうしてゲートの先では神秘的でしかし、廃墟と化した元々は美しい都であった場所についた。ここが神話に出てくるアトランティスなのかと思いながら俺は辺りを見ていた、敵はいないか拠点にできそうな場所はないかと探していると急に目の前に桃花の姿を現したので思わず武器を握り構えているとその生気がない目と顔を見せながら俺に対して来なさいと言ってどこかに誘導しようとしていたので俺が
「そんな罠に招待されるほど馬鹿ではないだよね。俺はまずは状況を確認させてもら・・・なるほどそう来たか、そうもされたら行くしかないな。まったく、流石相手が邪神だけにあって汚い手を使ってくるな」
そうそのセリフを言い出したら桃花は急に持っている刀で己の首元を斬ろうとしていたので俺が断った瞬間に桃花の命はないということか・・・俺の選択はないに等しかった。俺は罠だとわかりつつ桃花についてくのだった。果たして何が待ち受けているのか、化け物が出てくることは確実ではあるが・・・
桃花に案内されて着いた場所はとても広くまるで大きな神殿の中のようであった、それを見ていると急に奥から声が聞こえてきたのだった。
「ここはかつて神々の都であったが吾輩たち、邪神の手によって落とされた都。ようこそ、邪神が住む場所に」
「俺はこんな場所からいち早く帰りたいのですがみんなを連れて帰っても良いですか。もう面倒ごとは嫌と言いたいぐらいに困っているです」
「そうもいかないよ、せっかくの来客を何ももてなしをしないで返すのは礼儀に反しているだろう。吾輩自ら、もてなしをさせてやろうではないか」
本当にそれだけは困るのですがそうもしないとどうやら返してくれそうもないので俺は承諾をして勝負する構えをした。こうなったら相手が桃花たちを使う前に倒すしかない、もし使われでもしたら万が一にも勝ち目はない。そう思い、俺は短期決戦をすることにした。
そうして戦いの合図代わりに一滴の水滴が落ちたのを皮切りに戦いが始まった。流石、伝説に残る邪神だけにあってとても強かった。今までの相手に比例できないほど強かったがそれでも押されているわけではなかった。
死ぬほどの修行の成果もありわずかであるがこちらが押していた。相手が攻撃してきても回避もしくは十文字槍で受け止めて反撃をできて押しているはずなのになぜか向こうは余裕の表情を見せていた。俺はどうしてもそれが気になっていた、おそらく秘策があるのだろう。ならばそれを出される前に倒すしかないと思い更に攻撃を速めていくのだった。
ここでガタノゾーアが笑いながら俺に対して言うのであった。
「そうだ、吾輩も邪神であるから人質から動かそうとはしないが・・・ここは邪神たちが住むと言っていただろう、吾輩だけと思っているのか」
そう言われた瞬間、俺の後方でどこから来たのかが分からない攻撃を受けて俺は地面に落ちながらもなんとか受け身をして最小限の傷で抑えたがそれでも傷は浅いとは言えなかった。そして攻撃してきた方向を見てみると見たこともないものが見えたのである。その者は声を出して
「まさかな、ガタノゾーアがここまで追い込まれるとはな・・・自分はウロボロス、名前ぐらいは聞いたことあるだろう。そこの小僧」
おいおい、邪神が二体同時にいるなんて聞いていないぞと思っていると更に他の場所からも聞こえてきたのである。
「いやいや、騒がしいと思ってきてみたら何ですか、お祭りでも開いていると思っていましたよ。でもお祭りよりも楽しそうなものが開いているじゃないですか・・・それとそこの人間かな神様なのかなどちらでもいいや、僕はヒュドラと言うのかなり短い間になると思うけどよろしくね」
・・・邪神が三体もいる、それも最強クラスと言われているのが、それに対して俺のみでどこまで戦えるのか・・・いや、戦うだ。みんなの未来のためにも、何よりも桃花の未来のためにもこの化け物たちを倒すだ。
それが己の命を落とすことになろうともこの化け物たちはここで倒す、俺は迷いもなく邪神たちに向かって魂からの叫び、咆哮をして
「俺の名前は島津将希。薩摩、島津家の末裔である。化け物たちよ、薩摩隼人の生きざまを見ておくがいい・・・では参るぞー」
こうして語りつかれている神話よりも激しい激闘が今、起きるのであった。そして後に語り継がれる神話にもなる出来事になった。