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俺の弟子入り要望ですが・・・自覚なしです

評価と登録をお願いします、後は感想もお待ちしておりますのでお願いします。

ほとんどの者があの日を境に誰も俺と桃花に話しかけようとしなくなった。あれほど優しかった暁さんも俺の顔を見るたびに化け物め、どこかに行きやがれと罵倒してくるだけであれ以来まともな話すらしていなかった。



ほかの生徒も同様に話しかけようとしても急に用事が出来たとか先生に呼び出しされているから今は無理とかいろんな理由をつけて俺と桃花に話しかけようともしなかった。そんな日が続き、俺と桃花はいつもの屋上で二人でゆっくりと話し合っていた。



「桃花、俺以外の人とまともに会話をしたか。俺はあれ以来、誰とも話しかけようとしなくなって寂しいよ。いろんな友達と一緒に学園生活をしたかったのにこれではいじめがないだけで前とそんなに変わりがないな」



「将希は嫌なんだ、私は別にこれでも構わない。むしろ、最初からみんなと仲良くする気がなかったしこれで下手に近寄ればどうなる変わらないから誰も近寄らなくなったから個人的にはうれしいかな」



桃花はとても笑顔でそう言っていた、本当にそんな意味では桃花のほうがすごいなと感じていた。桃花が良いならまだ良いけどそれでもせめて一人ぐらい仲がいい男友達を増やしたいと思っていた。



俺は何か売店でも向かって買い物しに行くかと思い屋上を後にして売店に向かうとそこでたくさんの食べ物を買っている男の生徒がいたので俺は気になって



「どうしたのか、君。そんなに多く買い物をしてまさか、一人で全部食べるつもりなのか」



「いいえ、そうではありません。クラスのみんなにお願いされていまして買い物をしているだけですから気にしないでください」



男はそう言って多くの食べ物をもってその場から立ち去った、俺はあんないろんな人に気を使える男もいるもんなんだと思いながら俺も売店で買い物をして屋上に戻ってきた。



「桃花、欲しかった商品があったから買ってきたから一緒に食べようぜ」



そう言って俺と桃花は昼飯をしながら気になったことを話し始めた。それは男が今年は四人しかいないが俺に親友、暁さんともう一人の男の情報が全く分からなかったから桃花が知っているか聞いてみるとなんと以外にも詳しく知っているらしいので聞いてみた。



話を聞くと名前は真田幸也という男でなんと俺と同じ、属性が一つしかもっていないみたいで普通なら退学になるはずなのに何とかギリギリ合格して俺とその真田幸也の二名しか属性一つのみで合格したのは。



なるほどそれで桃花も知っていたわけか。でも性格はなかなか良さそうな感じだったけどなと思っていると噂では新しいクラスで虐めをされたくなければ奴隷になれと言われていろいろとこき使われているらしいと言っていた。



なるほどそれで先ほどのあれほどの買い物はそんな意味だったのか、俺はそれならば助けに行きたいと相談したら桃花が少し笑いながら将希ならそう言うと思っていたから早速行きましょうかと言ってきたので俺も迷わずにそのクラスに向かった。



桃花の作戦はせっかく悪名みたいに広がっているからそれをうまく利用しましょうと言ってきたが一体どんな風に利用するのかと思ってそのクラスの場所に到着し行動を始めた。



まずは扉を勢いよく開けてクラスのみんなにこちらの存在を気づかせてから俺たちはその真田幸也の場所に向かい始めた。その途中でも周りの女子たちは噂になっている化け物夫婦じゃないのあれとか話していたので誰も俺と桃花の前に出ようとはしていなかった。



そうして真田幸也の場所に到着し真田はとても怯えていた。俺はこの後どうすればいいか聞いていないですけどと思っていたら



「噂でここに良いパシリがいると聞いていたから見に来たけど本当に良いパシリじゃない。これ、私たちが貰うけど構わないよね」



まさかの手段なんですけど、普通に助けるじゃないの。俺はパシリなど使ったことはありません、パシリならなっていましたけど。桃花ちゃん、少し目的が変わっていませんかと思っているとこのクラスのリーダー格であろう人物がそれは非常に困ると言ってきた。



まあ、文句も言わないパシリがいなくなると意外と苦労するような話をどこかで聞いたことがあるからな。そんな意味で離したくはないのでしょうと思っていたら



「あら、そうなのならば勝負して勝ったものの所有物にするというのはどうでしょうか。もちろんあなたが勝ったらそれ以上に望むものを準備しましょう・・・自信はありますよね、でもそれはこちらもそうですけど・・・私に私の彼氏を相手にしたいですか。早く答えてくださいよ、こちらはあなたみたいな人に時間を割いている暇はないですから」



そう言いながらリーダー格に対して脅迫に近い言葉に抜いていない鞘が付いている日本刀をリーダー格である彼女に顔の真横に刺して脅していた。



もうこれではどちらが悪者変わらない、いやこちらが悪者かな・・・ってダメだろう。だってこの真田幸也君がもうものすごい泣きそうな表情をしていますけど桃花ちゃん、いろいろとまずいからやめてと思っていた。



そうしてリーダー格の人が俺たちと戦うのは分が悪すぎると考え、素直に従ってくれた。何かこちらが強奪しているみたいでいい気分になれないと感じていたがでもとりあえず救うことは成功したから良いかと思い屋上に引き返したのだった。



屋上について真田幸也は泣きながら某はどうすれば良いのですかと聞いてきたので俺は桃花に対して



「桃花、いくら何でもやりすぎだろう。完全に真田君が怯えているじゃないか、今のは流石の俺でもビビるよ」



「あれ、そんなに演技がうまかったかしら。そこそこだと思っていたのに・・・でもとりあえず真田君、私たちは君にパシリみたいなことはしないからここでゆっくりとしていなさい。ここは良く私たちがいる場所だから誰も近寄らないから」



「本当に申し訳ありませんが名前を聞いても良いでしょうか、某は真田幸也と申します。使える属性は炎属性のみでとても落ちこぼれです」



「そうなの、私たちは別にそんなことは気にしないから心配しないでついでに私は足利風葉と言うの、よろしくね」



「おい、堂々とオンラインゲームで使っている偽名を使うな。すまないな彼女は山城桃花で俺は島津将希と言うだ、よろしくな」




それを聞くとほとんどの者は怯えるがこの真田はほかの者と違くむしろ何かついに見つけたような顔をしていた。なんでだろと思っていたら



「急にこんなことを言うのは無礼とか礼儀を知らないとか言われるかもしれませんがどうか、どうか、二人の弟子にさせてください。某は話で聞きました、二人が強力な炎属性の使い手だということをですからどうか某を鍛えてください、どうかお願いします。もし聞いてくれましたらパシリでも何でもしますから」



まさかの弟子入り希望だとは思いもしなかったがでもなんか己と重なる場所もあるので見捨てる行為だけはしたくはない。でもパシリはしたくはないからなと考えてそうして考え抜いた答えは



「わかった、君の思いはしっかりと伝わった。君を弟子にする条件がある、それを聞いてくれたら俺が鍛えてあげよう」



それを聞いた真田はとても笑顔で本当ですか、それでその条件とは何でしょうかと聞いてきたので俺はその条件を教えるのだった。



「別に難しくはない条件だよ、俺の友達になってくれないか。こう見えて仲がいい人が少なくて話し相手が欲しかったからそうしてくれるならば弟子にして教えてあげても良い」



さてどう出るかなと思っていたらすぐに真田はよろしくお願いします、それでは師匠と呼ばしてもらっても良いですかと聞いてきたので俺は流石に恥ずかしいから将希さんでいいよと言った。



「わかりました、それでは改めてよろしくお願いします、将希さんに桃花さん。いろいろと迷惑をかけるかもしれませんがどうかよろしくお願いします」



こうして屋上にまた一人来る人が増えて良かったと思いながら俺はまずは食事からしてから修行内容を考えようと言ってまずは食事をするのだった。



その後は約束通りに真田の修行に付き合ってあげた、真田は本当に弱く、炎属性しかないのに中級の炎桜までしか使えず。その炎桜も優、良、可で言うならば可と言うべきだろう。本当に弱いけどそれはそれでどこまで強くなれるのかが気になるから気合が入る、もしかして師匠もそのような思いで修業をしてくれていたのかと考えていた。



それからは真田の修行をしながら俺は図書室で本を借りては屋上でゆっくりと読んで過ごすことが多くなっていた。もちろん効率がいい修行の仕方をして更に俺の修行の話を聞いてせめて半分ぐらいはやり遂げて見せますと言ってかなり修行をしていた。



本当に修行をしているところを見ると俺もしたくはなるが今は真田の修行に付き合って時間をおかないといけない。これ以上強くなり化け物ではないかと言う噂を無くさないといけないから今、出来るのは知識を増やすのみだがこれも修行の一環だと考えれば良いと言い聞かせていた。



そんな日々を過ごしているうちに真田はついに炎桜が優と判断されるほどになっていて確実に前より強くなっていたがこれではまだまだと言ってどうしてそんなに急いでいるだと聞いてみると好きな人ができたのでその人にふさわしい男になりたいからですと言ってきたので俺はもう喜んで協力した。



やはりそんな思いで修業しているときが一番強くなると信じているから俺は元魔王が教えてくれた修行を遠慮なしでやらせていたがそれでも真田は逃げようとはせずに努力をしていた。



それを見ていた桃花はどうしてここまであの修行に耐えられるのかしらと聞いてきたので俺は桃花に対して



「そんなのは簡単なことだ、誰かと一緒になりたいと思いが彼を強くしているだ。思いは力に変えられることができると信じているからな」



「なるほどそれで将希も私のためにそんなに強くなったわけなんだね・・・嬉しいかな」



やめてください、とても恥ずかしくて顔が赤くなりますからそんなことをしている間にも真田は修行を続けていた。その修行を見て俺と桃花は彼を見守ることにした。もしかしたら戦いなどになるかもしれないからその時は二人が助太刀しよう。



でも相手が一人の時は彼にすべて任せようということになった、彼の人生は彼自身で切り開かなければならないから、もし余りにも理不尽な時は二人が助太刀することにした。



そうして真田の修行をしてから半月後には炎舞桜を習得したのだった、彼はこれを見てから俺たちにお礼を言って今度、行動に移りたいと思いますと言っていたので俺たちはこっそりとその日について行くことにしたのだった。

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