大会後半ですが・・・自覚ないです
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俺は流石にこれはやばいでしょうと思いすぐに親友のもとに向かい相談をするのだった。だって、成績があれほどいい暁さんも倒してしまうなんて普通に考えたらありえないでしょう、もし俺が他人だったら絶対に信用しない。
己でもそう思っているならば相手はならばなおさら目の前の状況に信じられないだろうだから少しでも解決策を出してくれそうな親友のもとに向かい話し合いをしてみたら
「ここまでくると考えられることは少ないが一番ありえそうな可能性は単純に神力が強くなりすぎて威力に差が出ているのではないか。将希、最近誰かと練習試合でもいいした覚えはあるか」
「いいや、ここ最近は練習試合はしなくてただ修行に明け暮れていた。少しでもいい成績を残せるように努力をしていただけでほかにはやった覚えはないよ」
親友は真剣そうな表情で俺を見つけてこう言うのであった、下手にお前は上級魔法を使わないほうが良いだろう。先ほどの威力を見ればわかってくれるだろう、下手にすれば死人も出て来てもう取り返しがつかないことになるからと言ってくれた。
そうだよな、こんなことで人を殺してしまって裁判なんかしたくはないから俺は素直に親友の言葉を聞くのであった。そうして迎えた準決勝の相手は桃花でだった、俺は戦う前に一言彼女に言葉をかけた。
「桃花、すまないが今の俺は手加減とわかっていないからもしかしたらやりすぎるかもしれないけど許してほしい。もし危ないと思ったらすぐに棄権でもしてくれ、頼むよ」
「相変わらず、私のことを心配してくれるのね。心配なんて要らない・・・と言いたいだけど素直にそうさせてもらうかもね。先ほどの戦いを見ても私が勝ち目があるようにも思えないから、でも出来る限りは戦わせてもらうけどね」
それでこそ桃花だ、俺も上級クラスの魔法は発動しないようにして戦わないといけないなと思いながら俺は戦いの準備をして桃花も構えてお互いに試合の準備を終えて合図を待っていた、そうして合図を言った瞬間、お互いに武器と魔法の融合を瞬時に済ませて接近戦を繰り広げていた。
そのすごさに周りの者たちは声も上げないで試合を見ていた、それを見ていた豊喜はもうこれが事実上の決勝戦だろう、正直に言って今の自分では以後気について来れないからどちらが勝っても自分の敗北は決まっている。
自分は危険でもして戦わないことにしようだから今はこの試合でも見ておこうと思い見ていた。そのころ将希と桃花の二人は上級クラスの神たちですら驚くほどの戦いを見せていた。もしこの中に入り込んでも勝てるかどうかが怪しいぐらいでありそれほど二人の戦いの凄さを示していた。
それを見ていた須佐之男命は俺様の弟子の将希は化け物みたいな力を持っていおるのは分かってはいたがもう一人いるのかよ、それも女と来た。まったく、戦場は男がするものなのにほかの三人はこれよりも弱いか・・・情けない、だがあの女が異常ともいえるがな。
ほかにもこの戦いを見てほとんどの者たちは二人に対して恐怖に近い感情を出していた。それはあまりにも強すぎる力に受け入れることができずにただ恐怖を抱いていた。だが、二人ともこれぐらいの戦いは普通だろうと思っていた。
そう、ここで元魔王に修行されていた者としていない者の差が出て来てしまっていた。もちろん将希はもちろん桃花もまさか自分たちが化け物扱いされていることに気が付いていなかった。
でもこれでもお互いに全力を出しておらず力をセーブしあっている戦いだけに体力があんまり減ることはなかった。でもお互いにそろそろ戦いを終わりにしないかとまさかの戦いをしながらそう提案していた。
もちろん周りのほとんどの者はそれに気が付くはずもなく数少なく気づいたのは天照大御神、須佐之男命などの最上級クラスの神と将希の親友である豊喜のみであった。
そうしてお互いに一旦距離を取りお互いの技の準備をしていた。それはお互いに武器と魔法の融合の一撃で終わりにしないかという物で将希もそれに乗り今までの経験上、雷属性はやばいと感じて炎属性の煉獄の一閃の準備をしていた。
それに応えるように桃花も出せる全力で必殺技を構えていた、それは鳳凰の一太刀である、それを見た将希はそれを見ながら思うのだった。
やはり来たか、前よりも更にすごくなっているに違いない、対して俺はこの技はまだまだ改善の余地があるために分が悪いがそこは神力が高くなっているということを信じて構えていた。そうして吹いていた風が止まった瞬間、お互いに動き出して
「参るぞ、桃花・・・煉獄の一閃ー」
「・・・鳳凰長い潜伏時を経て今、天空に飛び立て、鳳凰の一太刀ー」
そうしてお互いの技がぶつかりそれの衝突でそれを中心にして大きな衝撃が発生し多くの者は吹き飛ばされるかもしくは地面に座り込み飛ばされないようにしていた。そうしていないのは最上級の神たちのみでほかはみんなしており試合を観戦どころではなくなっていた。
そのころ、二人は必死に負けないように鍔迫り合い状態になりながら勝負していた。だが、ここでわずかに炎属性が得意な桃花が押し始めてそうして桃花の一撃が将希に入るのだった。
その衝撃の大きさに持っていた十文字槍を吹き飛ばされて己も遠くに飛ばされた、お互いに息が上がっていたがここで将希が
「審判、俺の負けでお願いします。これ以上戦えそうもありません・・・それに桃花、本当に強くなったな。遂に桃花に負けてしまったか」
「何を言うと思っていたらそんなこと、私はあなたに雷属性を使ってもらって初めて勝利したと考えているの。これは勝利して当り前よ、私に気を遣わせてもらってごめんなさい」
「良いだよ、それでもやはり炎属性では桃花のほうが一枚上手か。炎属性を使って桃花に勝ちたかっただけどまだまだ無理だな」
俺はそう笑って桃花に返した、しばらくして審判から俺の敗北が発表された。まあ、なかなかいい勝負できたから今回はこれでいいかな、それに俺が思っているほど強くないとアピールできたならばこれ以上もない成果になるだけどそれはなさそうかなと思いながら見ていた。
次は親友と桃花の勝負だからこれは見逃せないと思って待っていたらなんととよっちは勝負を棄権してまさかの決勝戦は不戦勝で桃花の勝利して優勝をしたのだった。桃花もまさか、優勝するなんて思ってもいなかったらしく驚いていた。
それよりもどうして桃花との勝負をしなかったと聞こうとしたらとよっちから勝てない勝負は最初からしない主義なのは分かっているだろう。今の桃花と自分が戦っても勝てる可能性は非常に低い、むしろボコボコにされて負ける未来しか見えない。
そんなものだろうかと考えていると親友からいろいろと情報を教えてくれたのだった、それは先ほどの戦いでお前と桃花が化け物みたいに見られてしまったことをさらに先生たちが余りにも強くなった俺と桃花を警戒し始めたことを詳しく教えてもらった。
とよっちも流石の強さで引いたけど強くなってもお前はお前だから問題はない、むしろまだまだ修行が足りないと考えていただろうと言われた。流石俺の大親友だ、考えていることがバレバレだぜ。
そう、これからも修行をしようとしていたら豊喜からしばらくは修行は控えたほうが良いかもしれない。これ以上強くなると先生たちに変な目で見られることになる。今でさえ危ないというのにこれ以上強くなったらやばいと言ってきた。
そうか、この先は修行で強くなっても表に出してはいけないということか。強さを隠しておけば強くなっても良いということだなと思い俺は親友の意見を採用するのだった。でも今度からは強くなっても見せることができないからそこは辛いかもしれないなと思いながら桃花の場所に向かい。親友からくれた情報を桃花にも伝えると
「嘘、私まで化け物扱いされているの。そんなに強くなったかしら、手加減している将希にギリギリ勝てるぐらいなのに。将希は私のことをどう見ている」
「俺は普通だけ思うけど・・・と言うか、俺も化け物扱いされているのだから参考にならないだろう。この先はお互いに強くなっても隠しておかないといけないらしい。でもないと面倒なことが起きるかもしれないと親友が言っていた」
桃花もそれに賛同してくれてこれからはお互いに力を隠しあおうと決まりとりあえず大会の優勝者として桃花は呼ばれて表彰された。流石だなと思いながら見ていたが周りの者たちの様子を見てみると確かに俺と桃花に好意的に見ている人は少なくむしろ恐れているような眼をしている者が多く見られた。
なるほど確かにこれ以上強くなってもバレないようにしないと面倒なことが起きそうだと考えていた。そうして俺と桃花の二人でその場から帰ったふりをして少しばかり様子を見に行くと
「先ほどの戦いさ、普通にありないよね。両者とも化け物みたいに強かったよね、私さ途中から怖くなってさ。もしこれが私たちのほうに来たらと思うとゾッとするよね」
「わかる、あの強さはあり得ないよね、先生たちさえもびっくりしていたのに今度からあの二人には気を付けよう。怒らしたら私たちの命が危ないからね、はっはっはっはっは」
俺と桃花はまだ話していたが今ので十分とみんなにどう思われているのかが理解できたのでバレないように二人ともその場から離れて誰も来ないだろう場所で二人で話し合っていた。
「桃花、すまない。俺のせいで桃花まで化け物扱いされてしまって、許してくれ」
俺は頭を下げて謝罪をしていたが桃花は笑顔にしながら俺に対して声をかけてくれたのだった。
「良いのよ、私もあれぐらいは普通だろうと考えていたんだしそれがバレるのが少し早かっただけだよ。将希こそこれからどうしていくつもりなの」
俺は少し考え、そうだなしばらくは図書室で知識を蓄えることにする。修行の時間を減らしてみんなの成長を待ってみることにすると今後の方針を聞いたら桃花もなら私も付き合っても良いかなと言ってきたので俺はもちろん二人ならば寂しさもなくなるだろうからこちらこそお願いをするのだった。
こうして大会が終わり俺の青春に黒い暗雲が近づいてきていた。もちろんその暗雲は将希だけではなく桃花、豊喜にも及ぼうとしていた。