大会前半ですが・・・自覚はなしです
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俺は修行と図書室で知識を増やすことに伊予の統治、そして桃花たちとの交流をしながら学園生活をしていた。そんなある日にもうすぐに学年別で腕試しをする大会が開かれるみたいであり一クラスから五人を選んで出させるらしい。
相変わらず仲良くならない思金神先生は俺を出場させたくないらしく何としても阻止しようとしていた。別に俺もそこまで出たくはないから何も言わなかったら俺以外でクラスの代表が決まりその中には暁さんに桃花、ルルナは入っていた。
三人とも俺が出てないことに不満を持っていたが俺はそんな大会で名前をあげようとは思っていなかったしもうすでに手が一杯状態でこれ以上何か増やされたら困るぐらいだからむしろ思金神先生には助かってもらっている。
やった、これでゆっくりと大会の時は休める、それに本も持ち込んで読書もできるからかなりうれしいぞ。だから暁さんに桃花ルルナの三人は頑張ってね。俺は観客席から本を見ながら応援しておくからと思っていた時期もありました。
その数日後、大会に出場してくれないかと推薦書を貰った。どうやら参加者が奇数だから一人学年から一人選ばれるみたいでありそれが俺になった。もちろん思金神先生は最初は反対したがその推薦者の相手を聞くとすぐに黙り込んだ。
まあ、相手が天照大御神、須佐之男命に月夜見の三柱から推薦書を出されたので流石に相手が悪すぎた。俺もせっかくゆっくりとできると思っていたのに最近修行内容をさらに過酷にしたから疲れているのにと思ってはいたが俺も思金神先生みたいに逆らうことはできないのでしぶしぶとそれを受け入れるのだった。
三人ともとても喜んでいた、そうしてそのうわさを聞き付けた親友がこちらに来て
「残念だったな、せっかくゆっくりとできると思っていたらまさかの推薦書を貰うとは、本当に笑ったよ。それでもしょうがないから頑張れよ、俺も決勝戦で待っているから。良い大会になると良いな」
やはり親友のとよっちは俺の気持ちを理解していた、この大会は本当に出たくはない。ずる休みでもしようかなと思うぐらいだ、でも後後が怖いからしょうがないか。でも俺の実力がどれぐらいになっているか知るいい機会になるかもしれないと考え直して気合を入れるのだった。
大会に出て恥ずかしくない成績を残すためにまた辛い修行をさらに厳しくして鍛えることにしたのだった。せめて準決勝までは行きたいなと思いながらするのであった。
そうして迎えた大会当日はとても天気が晴れており良い大会になれるだろうと考えていた。みんなも強い人ばかりだから頑張って戦って行かないととりあえずトーナメント方式だから決勝戦まで行くのには三回勝ち残らないといけないのか。でも修行はしていおるしそう簡単には負けないでしょう。考えていたら後ろから声をかけられた。
「どうだ、将希。調子は大丈夫か、自分はお前以外に負けることは考えていないから会うとしたら決勝戦だろうな。でもお互いに油断しないようにしておこう」
そうだな、とよっちの言う通り油断していたら負けるかもしれないから本気で戦おう、でも流石に本当の戦いをしていない人たちには手加減をしないと危ないと言ったらそうだなと笑って返してくれた。
そんな会話をしながらついに大会は始まり俺は戦う順番を待ちながら本を読んでいた、それは図書室から借りてきた本で神話の話を書いてある本で読んでいたらいつの間にか順番が俺になっていたので急いで表に出て先に出て待っていた相手にまずは謝罪しようとしたら相手がルルナであった。
「遅い、童をいつまで待たせておるのじゃ。本当に戦いから逃げたと思っていたのじゃ」
「すみません、試合前に少し落ち着こうとして本を読んでいたら時間を忘れてしまっていました。でもその分、いい勝負にしますからそれで勘弁してください」
そう言って向こうはそうならば良いのじゃと言って笑ってくれた、一か月前に負けたはずなのにあそこまでの余裕は何かあるなと思いながら戦いに望むのだった。それで審判が試合を開始する前に戦いのルールと共に言い出した。
「それではルルナ・アルバートと島津将希の試合を始めます。ルールは相手が気を失うかもしくは降参すれば勝ちになります。ただし、必要以上の行為や悪質な手を使った場合はその場で負けをさせていただきます。それでは始め」
そう言ってルルナはすぐに得意な魔法攻撃をしてきたので俺もまずは様子見として雷桜を発動さえて攻撃をしたらその雷桜が威力が高いのかもしくは向こうの魔法の威力が弱いのか。あっという間にルルナの攻撃をすべて飲み込んでルルナに直撃をしたのであった。
とりあえず、先制攻撃は成功したからこれからどう動いてくると考えながら待っているとルルナは倒れており俺はあれ、どうしたのかと考えてもしかして当たりどころが悪かったとかそんな感じですかと思い心配になり審判に様子を見てきてくれるようにお願いした。
そうして様子を見た審判がこれ以上の戦いは続行不可能とみなし俺の勝利に終わった、嫌々早くないですか。俺はまだ雷桜しか発動しておりませんがどうしてこんなに早く勝負が決まったのですかと思ってはいたが答えが出るはずもなく俺は静かにその場を後にした。
先ほどの戦いの様子が気になった親友が俺のところに向かってきた。そして先ほどの戦いでお前は何をしたのかと言われたが俺は別に雷桜を発動しただけでそれ以外のことはしていないと説明したが納得してくれていなかった。でも俺自身も信用しきれていなかったので親友のとよっちが疑ってもしょうがないと思っていた。
「でもその顔はお前が嘘をついていないのは分かるけどそれでも可笑しくないか、ルルナもかなり有能であり将来が期待されている人物。そんな人物がただの雷桜で負けるとは考えにくい、もしかして雷桜と一緒に何かを発動させていたとかそんなものじゃないかな。それもお前が無意識でやっているとしか考えられない」
そうだよね、ルルナさんもかなり強いのは俺でも知っているから普通に考えてあり得ないよね。そう考えると親友が言っている無意識に何かを発動させている考えが今は一番有力な説か、でもそれは何であろうと考えていたがこればかりは親友も分からず、今度師匠でも聞いてみようかなと考えるのだった。
そうしている間にも次の戦いが始まっとり俺はまた急いで向かいまたしても対戦相手に謝っていた。今度は武田暁さんだから前よりもさらに強いから大丈夫だろうと考えていた。そうして暁さんがこちらに対して
「先ほどの戦いは見事でしたよ、偉そうにして実力がないやつは本当に困りますから。それに比べて将希君は本当に有能だと思いますよ、でも戦いに勝つのは僕ですから覚悟していてくださいね」
俺もどこまで戦えるかわからないですが頑張りますと言ってお互いに礼をしてから試合に望んだ、とりあえずまた雷桜でも発動して親友に見てくれたら何かが分かるかもしれないと感じた俺はすぐに試合開始直後に雷桜を発動させた。
でも今度の相手、暁は先ほどと戦ったルルナと違く攻撃を土属性の魔法で壁を作り防ぎ切った。それを見た俺はなんだ先ほどの戦いは不運にも当たりどころが悪かっただけかと思っていたら暁から意外な言葉が出てきたのだった。
「やはり、将希君は力を隠していたのか、いや隠されていたと言うべきか。君が今、発動させた雷属性の魔法は最上級クラスの雷光桜であろう。僕の情報で君がそれを使えることはすでにわかっている。だから彼女が一撃で倒されても不思議ではなかった、でもこれで君の得意とする雷属性は完全に防ぐことが可能とわかった今、君が勝利することができるかな」
すみません、頑張って分析をしているのに外れていますと言いにくい。確かに雷光桜は発動できるけど今のはただの雷桜でありそんな威力は出ていないはず、向こうもそれにすぐに気づくだろうと考えていたら
「嘘、将希君は最上級クラスの魔法が使えるだ。すごい、私も試合が終わったらあいさつしに行こうかな」
「すごいな、あれが噂になっている出世している学生。将希君と仲良くできないかな」
「な、何よ、それをできるならば最初から童にも教えろ、そうすれば童ももっと警戒したのに」
いろいろと言っているが誰一人、俺が雷桜を使ったことを信じていない。どうしようかなり言いずらいこの状況、正直に話しておいたほうが良いのか。それとも嘘を貫いたほうが良いのか、考えていたら向こうから
「流石に将希君もショックだったかな、でも無理もないこの僕に負けることは別に恥ずかしいことではないから。むしろ、僕の秘策の一つを使わせただけでも君は凄いと思っているよ。だから今から棄権しても恥ずかしくはない」
いや、そうではなくて・・・ここは隠している方が問題になりそうだから正直に言うことにしたのだった。
「皆さんには申し訳ありませんが今のは雷光桜ではありません・・・ただの雷桜です。それ以上の魔法は発動しておりません」
それを大声で言い観客のみんなにも伝わるように言ったがすぐにあり得ないでしょうと言う言葉が聞こえてきた。そして相手になっている暁も
「君が嘘を言うなんて意外だったな、でもいくら何でもすぐにバレる嘘は良くないよ。どうしても嘘をつくときはもっと信用できる言葉ではないと信用がなくなるよ。もし、本当ならば今度は上級クラスの魔法を発動してみてよ」
そう言われたので俺は素直に上級魔法である雷舞桜を発動させて先ほどできた暁が魔法で出した土の壁を見事に壊してそのまま暁に直撃してその勢いで吹き飛ばされて後ろの壁に激突してようやく止まった。
その威力の大きさは壁という物があったにもかかわらず威力の高さが分かるように激突した壁はへこんで大きく亀裂も入っていた。
また、先生たちでも驚きが隠せないでいた、それは生徒が出来る限り怪我をしないようにするためにとても厚い結界を張っていたのだ。それも多くの神々が協力して作った結界を見事に壊して暁をそれよりも後ろまで吹き飛ばしていた。
先生たちも信じられないという顔をしていた、もちろんそれは将希の師匠でもある須佐之男命もそのような顔になっていた。ここで初めて須佐之男命は彼に余りにも厳しい修行をさせてしまったことを後悔するようになっていた。
須佐之男命はもしかしたら手を付けられない化け物を生み出してしまったのではないかと内心そう思いながら彼をただ見つめているだけであった。そして彼を危険と感じ始めたのは須佐之男命以外にも出て来て知らないうちに将希は徐々に危険な立場に置かれ始めていた。
無論、そのようなことを彼は知る由もなくただ将希はまたやりすぎてしまった、どうしようと目の前のことを必死に解決しようとしているだけであった。