役職任命ですが・・・自覚はなしです
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ルルナと俺の勝負が始まり、お互いに次の一手を考えていた。俺はルルナに驚いてもらおうと式神の蒼雷を召喚したのだった。そうして出てきた蒼雷にほとんどの人が驚いていた。無理もないまだ一年生で式神を持っているのは俺と桃花ぐらいだからな。むしろルルナが出して来たらそれは驚くよと思っていた。
「まさかね、落ちこぼれと言われているあなたから式神が出てくるなんて予想していませんでしたわ、でもそれで勝ったつもりですか」
「いやいや、これで勝ったつもりはありませんよ。でも甘くは見ないほうが良いかもしれませんよ、一応それなりの戦いをしてきましたから」
本当に命がかかった戦いをしてきたから勝負には自信はあったし何より向こうは明らかに勝負などしていなさそうでむしろ少し心配であった。俺はではどうぞと言って向こうにまた先攻を譲ったらすぐにルルナは風の魔法、上級クラスの風舞桜を唱えてきたので俺は持てるだけの力で炎桜で対抗しようとしたら一瞬で俺の炎桜が勝ちそのまま相手に直撃した。
あれ、想像しているよりも弱いぞ。俺の考えでは威力は互角ぐらいだと考えていたのにそれに向こうは上級魔法でこちらは中級魔法で明らかに向こうのほうが有利だったのにどうしてだと思っていると
「まだですわ、これぐらいでへこたれる童ではありませんわ。水舞桜ー」
そうして今度こそ、やばいのが来た次は属性的にも不利でさらにまたしても向こうは上級クラスの魔法を発動してきた。対して俺は炎属性では中級魔法が限界なので俺も先ほどと同じく全力で発動させて向かってきた攻撃を防ごうとした。
お互いに激突しものすごい量の霧が発生し周りが見えなくなった、俺はしめたと思い一気に接近し白兵戦に持ち込んだ。相手はどこから来るとみていたので俺は深い霧の中で蒼雷に乗り上空に飛び立ち大声で
「ルルナさん、参りますぞ。覚悟していてください」
そう言って上空から一気に落下スピードも合わせて俺は煉獄の一閃をしてルルナに向かって行った。それにルルナも当たる寸前で気づき何とか防除して致命傷は避けられたが持っていた武器は完全に壊れて使い物にならない状態になってしまったのである。
それを見てルルナは完全に戦意が無くなりその場で座り込んだので俺は審判をしている思金神に対して
「彼女は完全に戦意が無くなりましたので勝負はこれでよろしいでしょうか。俺個人でもこれ以上の戦いは無意味だと思いますのでどうかお願いします」
思金神はとても悔しそうな顔をしながらこの勝負俺の勝ちにしてくれたのだった。たぶん、思金神先生はあのルルナがお気に入りなのであろう。本当は負けを認めたくはなかっただと思った。
俺は試合も終わり桃花とクシダナヒメ先生のもとに帰ってゆき、先生に本当に良かったと喜んでくれていた。桃花もやはりあの程度じゃ将希を止められるはずがないものねと最初から俺の勝利を確信していたらしい、そうも信じてくれると嬉しいかなと思っているとそこに思わぬ訪問者が訪れたのである。
「おうおう、なかなかいい勝負だったじゃないか、将希。本当に前よりもさらに強くなったよな。本当ならば一度手合わせをしたいのだが実はこれから姉貴がお前に用事があるからこちらに向かってくる。それもかなり重要なことをな」
いきなり訪れた師匠はそのように言っていた、なんだろう天照大御神が直々にこちらに来てまでする用事とは何だろうと思っていると天照大御神の姿が現れた。俺たちはもちろん頭を下げてお迎えをした。
「皆様、本当にご苦労様です。それに将希君には褒美ととある役職を授けたくてここまで参りました。どうか聞いてくださいね・・・島津将希、あなたは伊予の国を救い神々の危機を救った功績によりあなたを伊予守代に任じます。それと褒美としてこちらの物を差し上げます。どうか受け取ってください」
そうして俺が貰ったのは多くの物にとある役職だった、伊予守代ってどんなものなんだろうと考えていたら師匠が
「わからないと顔に書いてあるから軽く説明をする。つまりは伊予の国を治める神の代理をする役職であり今は伊予守はいないから実際的にはお前が伊予守になると言うわけだ。仕事としてはその国の安定に環境など安定させる仕事でそこまで難しいことではないから安心しろ、余程この前の事件のほうが難しいからな」
師匠、そう説明をしてくれたのはすれしいですが俺にはまだまだ未熟ですから無理ですよ。この前だって奇跡的に勝ったようなものでそれを功績として見られるのは無理があると言うか見てもらいたくないと言うかと感じだから断りたかったがここで断ったら向こうの威厳に傷をつけてしまうので俺は恩義がある相手にそんなことはしたくないので仕方がなく受け取ったがここで
「ありえないですよ、この人は落ちこぼれでありそのような役職は荷が重いと考えます。できることならばその件はなかったことにしたほうがよろしいと考えます。これでは下級神たちや中級神たちも黙ってはいないと考えますのでどうか思いなおしを」
頑張ってください、思金神先生。そしてどんどん言ってください、先生の言うとおりにこれは俺では荷が重すぎますからやめてくれるように言ってあげてください。できることならば貰った褒美も返すようにしてくれると個人的には気が楽になりますのでどうか、頑張ってくださいと思っていたら
「すみませんが先生、それはだと思います。僕は少しばかり気になってあの事件を調べていたのですがあの事件で彼の功績は下手な中級クラスの神々を超えている物であり下級クラスでもなれる役職に就くのはむしろ当然だと思われます」
いやいや、話に入り込まないでください、暁さん。むしろ、あなたはその場にいなかったはずだからそこまで知らないでしょうと思っていると
「彼の功績としてまずは七千の大軍をわずか二千も満たない軍勢で大勝利したこと、次に魔王やいろんな強者相手をして生き延びて最後はパンドラを撤退に追い込み、伊予の国を守り抜いたこと。仮に思金神先生が将希の立場になっていたらこれをすべてできると思いますか。思うのでしたら止めても良いでしょうが少しでも無理だと思ったのならば止める行為はただの嫉妬と見えますのでやめて頂けないでしょうか」
俺がやってきた所をどこからか見ていたの暁さんはどうしてその場にいなかったはずなのにそこまで詳しく知っているのと思っていたが今の言葉が響いたのか思金神先生はとても悔しそうな顔をしてこちらを見て上でさらに先ほどの言葉で暁にもそのような顔をしてみたら
「思金神先生、正直にいますが先生はみんなの手本としていかないといけないと考えています。ただ個人で嫌いな奴に対してここまでの行為をするのは先生として恥ずかしい行為だと考えますので先生こそ行動を改めてください。でもないといずれは誰も助けられなくて破滅を迎えるだけでしょうから」
怖い怖い、先ほどから暁の話が怖いですけど暁さん、ここまで言う人だったの。確かに庇ってくれるのはうれしいけどそれよりも思金神先生が鬼のような表情でこちらを見ていますからこれ以上は何も言わないでくださいと思いながらただ静かに待っていた。
こうして結局、俺は伊予守代になることになった、褒美はいろいろともらえたが出来る限り独り占めはしたくはないのでクラスのみんなに分け与えることにした。そうすればクラスからは少しでもいい印象をしてもらえるはずだと思いあげていた。
それを見ていた桃花は本当に将希は人が良すぎると言っていたがそれで問題ごとにならなければ俺はそれでいいよ。むしろ、断れる状況だったら断っていたところだしこの褒美も一つも受け取るつもりはなかったしさてもらったものだし何か俺でも使えそうなものはあるかなと思っているととても良さそうな刀に剣があったのでまずは刀は桃花に渡して、そして剣のほうは先ほどの勝負で壊してしまったルルナの場所に向かい
「あの、先ほどは少しやりすぎたからお詫びとしてこの件を受け取ってほしい。天照大御神がくれたものだから悪くはないと思うからこれで我慢してくれるかな」
俺はそう言うとルルナは少し恥ずかしそうにしながらも受け取り剣を抜いて試しに振り始めてしばらくして俺に対して
「そうね、ありがたく受け取ってもらいますわ。今回ばかりはあなたに勝利を譲りましょうが次は童が勝つ、覚えておくのが良いですわ」
俺もはい、その意気込みで頑張ってください、応援しておりますと言ってその場から立ち去るのだった。次にいろいろと言ってくれた暁の場所に向かい
「暁さん、なにかいろいろと言ってくれてありがとうございました。お陰様で伊予守代になることができました。それにしても俺の情報を多く持っているのですね」
「まあ、そうだね。君は知らないかもしれないけど意外と話の話題に出てくる人だから調べていたのだ。そんな君とまさか、同じクラスになるとは流石に考えてはいなかったけどね」
「そうなんだ、でももしかして暁さんって多く情報を持っていてそれを元に状況を整理したり相手の力を分析したりするのが得意そうだよね。本当に暁さんは情報を重視する歴史オタクから見てみれば武田信玄を思い浮かべるな、もしかして暁さんの苗字は武田だからその子孫とかですか」
そう言うと暁さんは少しばかり込んだのであった、もしかして言ってはいけない事を言ってしまったのかと思い俺は暁さんに謝って急いでその場から離れたのである。
そのころ暁の脳内では・・・いろんなことを考えていた、これからのことや将希に言われたことにより以下のようなことを考えていた。
ま、まさか、もう僕の考えが分かったのかまだあって間もないのに気づかれたのか。流石、あれほどの功績をあげる人物だけはある、ここは下手に敵対されるよりも味方にしていくのが上策だな。それに見た感じで言うとそこまで女性に興味があると言うわけでもなさそうだから僕がハーレムを作っても恨まれそうもない。
むしろ、仲良くしていけば助けてくれるかもしれない。そこまでの仲になれば桃花の女性も味方になるだろうしこれは良い。気を付けることは将希の仲が良い人に傷をつけないこと、特にあの桃花に対してだけは気を付けていかなければいけない。
幸いことに桃花は僕の好みの女性ではなかっただけに良かったと安心していた。これで好みの女性だったらどうしようと思っていたがこれならば将希と敵対する理由はない。後はうまい様に将希を使うだけだ、向こうの性格上、やりすぎではなければある程度は承諾してくれる。
今の行動が良い証拠だ、彼にそこまでの野心はないと見た。もしあったとすれば何かしらの反論はしていたはずだ。だからそれを踏まえて彼を使いこなせば・・・
僕はこれから考えているハーレム人生の設計図ができて喜びに溢れかえるのだった。彼をうまく使いこなせばこの学年の好みの女性をすべて独り占めが可能だと喜んで次の手を考えていた。
もちろん、そのようなことを将希は知る由もなかった。将希から見た暁はとても頭が良くて良い人だけど怒らすとすごい正論を言う人だとイメージだけがあった。彼がどのようなことを考えている人だと言うことは分かるはずもなく、ただ仲良くできたら良いなとしか考えていなかった。