二章始まりですが・・・自覚はないです
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こうして授業を始まる前にいろいろと自己紹介をしていた。そうして一番多く聞いてくるのは試験の点数だった、この世界でもやはりみんな他人のテストの結果が気になるのか。確かに俺も親友の成績が気になるし人の事は言えないが俺はまあ、-110点ぐらい引かれてあるし特に驚かれる心配はないと思って正直に話したら
「本当に将希くんは凄い優秀なんだね、私なんか25点しかないのに将希君とは四倍ぐらいの差があるね。どうしたらそのようなすごい点数を出せるの教えてよ」
「本当にすみませんが今度、時間があるときに教えてあげるから待っていてくれるかな。俺は少しだけ用事があるからここで失礼する」
このままだと人が集まりそうで困るので俺は隙を見てその場から逃げ出したが思うことがあった。それは点数の低さである、本当にすみません、正直に思いますが低すぎませんか。言葉では出さなかったが心の中では低い、それで合格できたの、それで合格できるのならばたくさん退学になった人たちはそれ以下だったの。
いくら何でも怠けすぎじゃないですか、俺たちは神になるための学園に通っているのだから必死に修行をしないといけないでしょう。俺みたいに命がけみたいになっていた修行まではする必要はないかもしれないけど最低限はしてこようよ。
俺なんて不合格になるのが怖すぎて毎日、毎日修行をしていたのに、ついでに今も置いて行かれないように修行をしているのですけどそう言えば自分はエリートと言っているルルナさんはどうなんだろうと思い怒られるのを覚悟で聞いてみた。
「すみません、ルルナさんのその試験の結果はどうだったのでしょうか。俺も教えますから教えていただけないでしょうか」
俺は出来る限り怒らせないように話してみたらすごくえらい態度で自慢をしてきたのだった、点数は88点だったらしいのでみんなに自慢していた。俺はそれでエリートなの、それぐらいならば桃花はもちろん親友のとよっちはどうなるのと思いながら俺も約束通りに教えたら
「嘘よ、本当はもっと低いでしょう。証拠を見せなさいよ、証拠を見せないと私は信じないからね」
納得してもらうために試験の結果が書かれた紙を渡した。もちろんこれは偽装などは絶対にできないのでこれで嘘ではないことが分かったらルルナは顔を真っ赤にしながら俺に対して怒りが出てきたのかいろいろと罵倒を言い始めたので俺はそれでは失礼いたしますと言ってその場から離れて桃花の場所にでも戻ろうかなと考えていると
「島津君はそこまですごい成績だったの、是非とも僕のやつと見せ合いっこしないか」
と暁から言われたので俺は喜んですぐに暁の場所に向かい成績を見せ合いをしたら暁の成績がとんでもない数値だった。点数が118点であり今回で百点越えは四人しかいないと言われたうちの一人だと思いながら俺は
「すごいですね、暁さんは俺も頑張ってここまで来ましたけど暁さんは更に上にいますね」
「そうでもないよ、島津君も95点ではないか。余りにも開いているわけではないよ、それに君もエリートと自慢しても良いのに自慢もしないで今のままで満足せず己を磨き続けている姿も立派だと思うよ。ぜひ、これからも一緒に精進していかないか」
とても良い人だ、暁さんはこれは本当に親友のとよっち以来になるかもしれない。男友達ができるかもしれないと思いながら話をしていた。
そうもしているうちに時間が過ぎて先生たちが入ってきたのだった。担当の先生は二人で一人はクシダナヒメ先生でもう一人はどこかで見たことがある先生だったがどこで出会ったのか思い出せないでいたら
「どうも皆さん初めまして私は思金神と言います・・・それとそこの落ちこぼれ久しぶりですね、私のことを覚えていますよね。私はあの日から忘れていませんでしたよ、見込んだ生徒はすべて退学になりこのことをどう思っているかわかりますか」
え、どこで会ったかなと考えていると桃花があの時の先生と言ってくれたので言われてみればそうだなと思いだしていた、あの時は師匠の雷の威力しか記憶なくて忘れていた。だから俺は笑顔にして久しぶりです、先生と言って返したら向こうば何か赤くなってそのまま無視をした。
どうして言葉を出しただけなのにと思っていると桃花が将希、最高の返しだったよと笑いながら俺に言ってくれたが何が良かったのかは分からずどうしたら良いものかと考えるのだった。
そうもしてこれからの方針に話などもしていたら思金神がここでずっといるのも退屈でしょうから外で練習試合でも致しましょうと提案してきたので俺もやはりここでずっと座っているよりもかなり良い案だと思い賛成した。
そうして空いていた校庭を使い練習試合をすることになった、もちろんみんながやる時間はないので先生が選ばれたものが試合をする形にした。そうしてただこれではつまらないと思金神はそう言いだしたのでどこからか大きなダンボールをもってここに入っている多くのボールが書かれた属性は試合中は禁止にすると言う物でこれで実力差があっても試合ができるように考えたらしい。
それはとてもいい考えた、これで天才と戦っても勝てる可能性があると言うわけだ。それに天才のほうも普段使えている属性が使えないとしてほかの戦い方を考えなければならないからこれは両方に良い対応しているなと思っていると戦いに選ばれたのはまず一人が俺だった。
やったー先陣切って戦えるぜと嬉しく思っていると対戦相手はルルナ・アルバートだった、相手はものすごい気合が入っておりこれはいい試合ができると思っていた。更にここでダンボールの中からボールを探し始めて思金神が出したボールには雷と書かれておりこれを見て
「それでは両者とも見ての通りにこの書かれている属性の使用は禁止にいたします。それを使った時点で負けとみなします、それでは始め」
やばい、いきなりやばいのが来た。一番得意な雷属性が使うと負けか、まさか五分の一で来ることになるとは・・そう言っても何も変わらない、それにこれは雷属性が効果がない相手が来るかもしれないから良い修行になると考えを直して勝負した。そう考えるとある意味、思金神先生は良いことをしてくれたかもしれないと感じていた。
一方、思金神はどうだ、お前にも同じような屈辱を味わせてやる。雷属性しか使えないお前ではこの状況は乗り切れない、負けたうえで盛大に恥じれてしまえ。これが最初の私からの仕返しだよ、落ちこぼれ。
そのことを見ていたクシダナヒメに桃花は気になり隙をついてこっそりとダンボールの中身を見てみるとそこには雷と書かれたボールしかなくこれは意図的に仕込んだものですぐにクシダナヒメは思金神のもとに向かいこれの説明をするように要求したら
「私は何か間違いなど言いましたか、私はこの中に禁止にする属性は入っていますと言いましたがすべての属性が入っているとは一言も言っておりません。どれぐらいの割合とかも一言も言っておりません、それにあなたも含めて皆さんは認めていたでしょう。それを急にやめろとは虫が良すぎるのではありませんか」
「それは私は均等になっていると思っていたからです、これは彼に対して明らかな虐めです。彼は雷属性しか使えないのですよ、それでこのような勝負にどう戦えと言うのですか」
クシダナヒメは必死にそれを言っていたので聞いて周りの者たちのほとんどが騒ぎ出していた。一つしか使えないのか、でもどうしてここまで成績が良かったのかと騒ぎ出していた。だが、ここでクシダナヒメの肩を後ろから叩いてきた者がいた、桃花だった。
「クシダナ先生、安心して見守ってください。大丈夫です、将希はそう簡単に負けはしませんから信じていてください」
「桃花ちゃん、それは無理よ。魔法もなしでどうやっても勝ち目はないわ、相手は今年の中でも十位以内に入る相手なのよ。彼が雷が使えたのならば問題はないけどそれをなしなんて公開処刑と同じだわ」
「・・・クシダナ先生、私は先生よりも将希のことは知っているつもりです。だから信じてみていてください、彼がこの逆境から逆転するところを見てから言ってください。彼はそんな状況でも乗り越える人なのですから」
それを言う彼女の表情は乱れなどなくまるで彼を信用しているように見守っていたのだった。だが、雷属性しか使えないことは相手にも伝わり
「話は聞いたわ、あなたは雷属性しか使えないのね。それだけで良くもこの私を追い越した点数を出したわね、どれだけ身ほど知らずか体で教えてあげるわよ」
そう言いルルナは風魔法の中級、風桜と唱えて攻撃をしたのだった。クシダナヒメはもうだめと思い目をそらしていた。ほとんどの者が将希の敗北を確信していたがここで将希が
「まあ、確かに一番得意なのは雷属性ですが別にそれ以外も使えるですよ、証拠を見せます。では参る、炎桜ー」
そう言って将希から炎が出てルルナが出した風桜と激突した、威力は少しばかり将希のほうが威力あり押し返してルルナは返されてきた攻撃を剣で受け止めて事をなしたが周りからはあれ、彼は一つしか使えないはずではなかったと話になっていた。
もちろんこれを見ていた思金神は馬鹿なありえない、急に使える属性が増えることなんてありえない。もしかして最初から隠していたのか、いや天照大御神様や須佐之男命の前では嘘は通じないのは知っている。ならばどうしてだと怒りながら考えていた。
一方、クシダナヒメもそれを見て驚いていた、確かに使える属性は一つだけだったはず。それは前のクラスの担任として知っているはずと考えていたら少しばかりの疑惑を感じ視線の先を桃花のほうにしてみたら少し恥ずかしそうに笑っている桃花がいた。
クシダナヒメはまさかと思い桃花に聞いてみると何も答えはしなかったが顔が赤くなったことで答えを言っている物と同じでありそれを見てクシダナヒメは本当に若いのは良いわね、昔の私と夫もこのような感じだったのかしら。ならば信用しましょう、夫が自慢までする弟子をと思い戦いに視線を戻した。
桃花も実は気になっていたことがあったそれはみんなが将希が炎属性が使えていることに驚いていない者がいた。それは武田暁であり一人は静かに勝負の行く末を見守っていた。どうして彼だけは将希が炎属性を使えたことに驚いていないのかしらと思いながらも将希の勝負を見守る桃花だった。
それを見ていた暁は勝負を見守りながら考えていた、将希が炎属性が使えるぐらいはすでに情報に入っている。僕は彼は間違いない強者になるだろうと思っているだからそのような相手の情報も知っているのは戦う上で絶対に必要なことであり当たり前だ。
だが、もしかしたらそれ以上の物をここで見せてくれるかもしれない。それはそれで嬉しい、相手を知って僕自身も知っておけば負けることはない。それに彼は落ちこぼれと言われていたがそれ以上に大きな騒ぎを起こしてきた。
一年生初めての上級魔法の獲得に伊予の国を救済したこと、これだけ見ても彼が落ちこぼれではないとわかる。それに彼の彼女と言うべき桃花もかなりの強者だ、彼女も伊予の国で将希と共に救済を手伝いその実績で近いうちに二人に名誉ある称号が贈られるはずだ。
情報を制することは戦い、人生の勝ち組になるためには絶対条件だ。それもわからない者ばかりで本当に退屈だ、後は可愛いだけが取り柄の女ばかりであり目に留まって才能を感じたのは将希にまあ、ありかなと思うのは桃花だけであった。
さて、将希。君の力を分析し僕は君よりさらに高みに上る、僕はいずれは最上級クラスの神になる男になるのだからと思っていた。暁から見れば将希は利用する価値もありそして乗り越えるべき壁の存在であった。
こうしていろんな者の思惑の中、練習試合は幕を開けたのだった。だが、そんなことは将希は知る由もなかった。当の本人は良い修行になりそうだと思って勝負に挑んでいるだけであった。そう将希は人一倍の天然でもあったからそんなことを考えているとは夢にも思ってもいなかった。