試験ですが・・・自覚はなしです
評価をしてくれた人、本当にありがとうございました。見た時に嬉しくて泣きそうになりました。
これからも頑張りますのでどうかお願いします、ほかの皆様からの評価もお待ちしております。
学園に入りまず先生たちが試験をする生徒の誘導をしていたのでそれに従って俺たちも移動をしていたのだった。どんな試験を待ち受けているのだろうと思っていたらまず最初は筆記試験みたいことから始まった。
その内容は正確な答えはなく己の考えを書くようなことで内政や軍略など関係する問題ばかりで俺は前世で歴史オタクだったこともあり昔の政治や軍略など興味がありいろいろと書いていた。
これは本当に正解という物はあると言えばあるかもしれないが基本的になくただ己の知識などや地形、その時の状況などから判断をしないといけないから本当にそんな意味で楽しい試験であった。
無理なのは分かってはいるが元にいた世界でもこのような試験だったら全然苦にはならなかったのにと思いながらやり終えてその後は個人の能力検査に入り、正確に測るために一人、一人時間をかけて試験をしていた。
やばい本格的にここで成績を上げないとやばいなと思いながら待っていた。そうして試験はそれで終わりみたいで終わった順番から下校してよいということになっていた。俺は試験が終わったら何をしようかなと必死に緊張感を無くそうとして待っていた。
そうして一人、また一人と終えて行き、桃花も試験を終えてそして親友も終えていつになったら俺の番は来るのであろうと思っていたら二人になって片方の名前が呼ばれて最後の一人になったのである。
マジですか、よりにもよって一番最後ですか。ものすごい時間、緊張して待っていたのに最後の最後とはでもいくら結果が悪くてもバレる心配はないからそれはそれでありがたいかもしれないけどと考えながら待っていると最後から二番目の人が終えてそうしてついに
「最後の人、島津将希君、入ってください」
そう言われたので俺は身を引き締めながらドアを開けて部屋の中に入るのだった。中にはまさかの師匠と学園長である天照大御神がいたのである、まさかの二人で俺は驚きと緊張で動きがロボットのようになっていると
「そんなに緊張しなくてもよいぞ、俺様はお前の力を知っているからな。無理やりでも合格させてやるから緊張しなくても大丈夫だ」
そう笑いながら師匠は俺に対して笑ってくれていた。一方、それを見ていた天照大御神は弟の発言に呆れた顔をしながらも俺に対しては礼儀正しく優しい言葉で
「まったく、須佐之男命は・・でもあなたの武勇伝は聞きました。本当にありがとうございました、まだ神にもなっていないあなたがここまでのことをしてくれるとは・・・これを大きくすれば飛び級で神にもなれるかもしれませんよ」
俺はその話を聞いてそうか、不合格はなさそうだなと思いながら安心したがでも飛び級はしたくはない。ここでしかできないことがあるし、それに桃花や親友との学園生活も楽しく暮らしていきたいので俺は丁寧に
「学園長に師匠。本当に気持ちはありがたいのですか。飛び級の話は聞かなかったことにいたします。俺はここでしか学べないことや友に好きな人と一緒に成長したいのです。どうか、我儘な俺の思いを聞いてください」
そうお願いしたら二人とも笑顔に了解をしてくれたのだった、本当に二人とも良い神で助かりました。でも試験はほかの人と同じ条件でしてもらうらしい、確かに師匠はそのようなことは嫌いですものと思いながら俺は試験を始めるのだった。
内容は出来る魔法をまず発動してもらうことから始まった。発動する順番として発動できる初級魔法からやっていくということだった。部屋の張り紙にも得点表が乗っていた。
初級魔法
可、一点
良、三点
優、五点
中級魔法
可、五点
良、十点
優、十五点
上級魔法
可、十点
良、二十点
優、三十点
最上級魔法
可、二十点
良、四十点
優、六十点
と貼られていた、なるほどこれで決めるというわけか。ほかにもできる特技が加点される可能性もあるのでそれもやること、これで決めるんのか、これは多くの属性を持っている人にはかなり有利だなと感じながらも始めた。
まず最初に雷気を発動して、得点は五点であり良しと思い次に炎気を発動させたら
「おい、将希。いつの間に炎属性まで使えるようになったのか・・・そう言えば桃花という娘も雷属性が使えるように・・・特に言わんが一言で言おう、末永く幸せにな」
完全にバレた、もう先生たちに見事にバレました。俺は試験中にも恥ずかしくて真っ赤になっていたが結果は優でこれで得点は十点になった。天照大御神が照れ臭そうにしながら次をお願いしても良いでしょうかと言われたので次に中級魔法を発動させるのだった。
結果は雷桜と炎桜とも優を頂きここで三十点を加えて計、四十点になっていた。ここで上級魔法に入り流石に炎舞桜までは習得できていなかったのでここからは雷属性一つになっていたが俺が発動した雷舞桜はものすごい攻撃力で二人ともびっくりをしていた。結果は優であり、合計七十点になっていた。
師匠からも学園長からも誉め言葉がもらえたが俺はまだすべてを出していませんと言って次に最上級魔法の準備をしてすぐに雷光桜を発動したら二人ともポカーンとして天照大御神がそのような表情のままで優を出した。
かなりいいぞ、これで百三十点になり少しは自信がついたがここで二人に特に師匠に感謝をしながら俺は
「学園長に師匠、二人のおかげでこんな落ちこぼれでも少しはまともになりました。そして次が最後です、雷光舞桜ーーー」
そう言い発動させたら威力の余りで部屋に張っていた結界を壊して建物も壊してしまって俺はやばい、怒られると思いすぐに二人に謝っていたが二人とも何も言わずにしばらくそのままになり、そうして動き出したその瞬間に勢いよく俺に対して
「な、なんてものを習得したのですか、ありない魔法を習得したのですがしかもまだ神にもなっていない生徒が・・・」
「さ、さ、さ、流石、俺様の弟子だな、苦労して鍛えて良かった。お前なら必ずできると信じていた。これからも頑張ってゆきなよ・・・(いやいや、ありえないだろう。俺様が努力しても習得できなかったものをこいつは習得しやがった。俺様、とんでもないやつを育ててしまったかもしれない)」
「はい、二人のおかげ様です。本当にありがとうございました、それでもまだまだです。これからも修行してもっと強くなります。そして神様の名前に恥じないぐらいには強くなるつもりですからどうかそれまで修行をつけさせてください」
それを聞いた天照大御神と須佐之男命は二人ともこれ以上強くなって何を戦うつもりなんだよと思いながら流石にこれを学園で使われたらいろいろと大変なことになると考えた二人は
「将希君には申し訳ないのだけどその雷光桜と雷光舞桜の二つを使えていないと嘘の結果を出してもいいかしら。もしこれがバレると問題が発生するのでお願いできますか」
「せっかく覚えたのにダメなのですか、それはどのような問題なのですか。いや、おそらくは先生たちのことを反感するのは良くないとわかってはいますがそれでも気になるので教えていただけないでしょうか」
「それはな、お前に対してだけ優遇が良いとバレて不公平だといわれる心配があるからだ。正直に言ってお前がそれを習得したのは師匠としてうれしいがほかの生徒には不公平なことをする神だと思われるからすまないがお願いできるか」
確かに言われてみれば明らかに師匠が俺だけをかなり優遇していたのは間違いない。俺のわがままのせいで付き合わせてしまったので不公平だと言われる可能性がある。俺個人でもそのようなことは避けたいし恩がある師匠にも迷惑をかけたくないと考えたので了解をしたのだった。
まあ、それをなしでも七十点があるから大丈夫だろう。ついでに伝説級は可でも五十点は貰えるらしい。そうなると-百十点引かれたのか、しょうがないか。師匠のためだしと思いながら今度は覚えてある特技を見せたのだった。
先ほどよりかは驚かれなかったがそれでもすごいと言われながら見せるのだった、紫電の一閃、癒しの雨、結界、雷と融合した結界、雷界に炎属性の炎界、式神の蒼雷、雷竜の舞、そして覚えたての煉獄の一閃も見せて加点をさせていった結果は九十五点まで上がった。
もしひかれていなければ二百点超えはしていたなと思いながらでもこれぐらいしておけば合格は出来るだろうと思いながら終えたのでお礼を言いその場から礼儀を守りその場から立ち去った。
しばらくして合格通知が来て俺は無事に合格してそれを報告しようと出かけたらすぐに桃花と親友のとよっちに出会い話をしたらみんな合格しているのはもちろんのこと成績が二人とも百点越えで最優秀生徒として新学期の挨拶をするみたいであった。
俺も一応、事情を話してそのために百点までは届かなかったよと言ったが親友のとよっちが
「それはもう超えていると同じじゃないか、と言うか。自分は挨拶をしない解けないから嫌なのだけど、変わってくれよ将希」
「それは無理だって俺だって好きでこのような点数になったじゃないだから。でもこれは挨拶をしなくて済むと考えたらありかな」
「でも本当は二百点越えでしょう、すごいわ。私なんて百点越えをするのが精いっぱいよ」
そんな会話をしていると親友が真剣そうな顔で話をし始めた。
「ついでに言うけど神様になるための最低合格ラインは六十点だからな。二人ともそれを忘れるなよ。自分たちはどれだけ異常なのかを自覚をしたほうが良い」
俺は親友がそのように優しい言葉をかけてくるが心配なので修業はやめるつもりはない、俺が修行をやめたらすぐに追いつかれる上に置いて行かれる未来しか見えないから。でもこれで少しは自信は持てたかなと思いながら学園に向かうと合格者が少ないので再びクラス分けをしたのだった。
でも確かに四十五人しかいないのは少ないよね、しかもここからが肝心でそのうち男は四人しかいない・・・嘘でしょう。ほかの四十一人はみんな女性かよと思いここは女子高だったかなと思いながら見てみるとなんと親友と違うクラスになり俺はその場で落ち込み体育座りをするのだった。
それを見た親友はまあ、こればかりはしょうがないでしょう。それに休み時間には会えるし良いじゃないかと言ってきたのでそれもそうかと考えた。それに桃花とは一緒のクラスで最悪ではなかったのでしょうがないかと思い指定されているクラスに向かうことになった。
そうして指定されているクラスについて扉を開けると
「そこの男子、入ったらすぐに童にあいさつしないか。それもとあいさつもできないほどの愚か者なのか」
そう言ってきたのは美少女が多い中でも一つ頭が抜いている、美少女がいた。でもまさか、入ってきてすぐに自己紹介をしろと言われるとは思いもしなかったが良く考えたら少ない男、異性がいるだけでも暮らしにくいと感じているかもしれない。
実際に俺も前世での高校生の時は男子校で好きなようにしていた。異性などはいなくて男子だけでも盛り上がって楽しかった記憶があり彼女もそのような感じの人なんだろうと考えながら近くに向かい俺は自己紹介をしたら
「ご苦労様、褒美として童の名前を教える。しかと聞くがいい、童はいずれ偉大なる女神になるものじゃ、ルルナ・アルバートと呼ばれておる。忘れたら承知しないからな、そこの男」
「はい、必死に覚えるように努力をいたしますね。ではこれからよろしくお願いします」
そうして手を差し伸べたがすぐにあしらわれて彼女がすぐに
「ふん、このエリートの童にお前のような男が触れるではない。触れても良いのはあのお方と学年一位の男だけじゃ」
そう言って彼女の視線の先には一人の男がいた、俺はその男にあいさつをするのだった。でも先ほどみたいにされないだろうかと心配しながら
「初めまして、俺は島津将希と言います。よろしくお願いします」
男はこちらを見てはすぐに笑顔にして言葉を返してきてくれたのだった。その姿はまさしく好青年でありなろう系でもう一人の主人公と言う感じを出していた。
「そうか、初めまして島津さん。僕は武田暁と言うだ、男二人しかいないけどよろしくな」
この人はとても話しやすくて良さそうな人で良かったと思いながら俺は新しくなったクラスで新学期を始めるのだった。それは期待と少しの不安があったが何とかなるだろうと考えていた。理由はもちろん修行すれば何とかるという考えのもとに行動をしていたからであった。
これで第一章は終わりになります。次回からは二章に入ります、ここまで読んでいただきありがとうございます。これからも応援よろしくお願いします。
・・・第二章、青春期・・・開始。