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桃花との手合わせですが・・・自覚なしです

修行を始めて五日目、俺と桃花は急に元魔王からとんでもないことを言われたのである。



「今日は練習試合をしてもらいたいのだよ、将希君と桃花ちゃんの二人で勝負してほしいのだ。お互いにどれぐらい成長できたのかも確認出来るし戦いの練習にもなるだろう。悪い提案ではないと思うのだがいかがかな」



確かにお互いに別々に修行をしているから成長の具合が分からないから確かに面白そうだなと思い桃花にも聞いてみたが



「確かに私も気になっていたところだわ・・・将希、久しぶりに勝負しないかしら。入学してすぐに戦って以来一度も手合わせをしていないわ。私は負けっぱなしは嫌いなのだから再挑戦をしてもいいかな」



なるほど確かに入学してすぐに戦って以来一度も手合わせもしていないからいい機会だなと思いそれを承諾したのだった。俺たちはすぐに手合わせの準備を開始した、もちろん審判は元魔王が引き受けてくれるらしい。こうしてお互いに戦う準備ができて



「将希、こちらの準備は終わったけどそちらも終わったかしら」



「こちらも終わったところだ、それでは元魔王さん。試合の合図をお願いします」



「よろしい・・ではこれより手合わせを始める。勝負内容は特になし、余が戦闘続行が不可能になるかどちらかが負けを認めたらその時点で試合は終了だ。それでは両者・・・はじめ」



その瞬間に俺は雷桜をいつでも放てる準備をしながら十文字槍を持ち突撃したら向こうはいきなり剣と炎を融合させて桃花が得意な剣術で俺に対抗してきた。



「ならいきなり見せるわね、炎竜の舞」



そう言いやってきた剣戟は本当に舞をしているような攻撃でどこから斬撃が来るか予想ができずに俺は構えていた雷桜を地面に放ち、地面を砕き、岩が空中にあるうちに距離を取った。まさか、いきなり魔法剣を出してくるとは思いもしなかった。



それと桃花の剣術が合わさって危ないところだった、本当に数か月前とは比べ物にならないほど強くなっていたがそれはこちらも同じことだと思い桃花に負けじと俺も武器と魔法の融合をした。



「桃花、俺は雷だけだが何とか俺にもできたぜ・・・一発型ではなく継続型がな。ではお互いに戦場で舞をするか・・・では行くぞ、桃花が炎竜の舞ならば俺は雷竜の舞だー」



そうしてお互いの斬撃がぶつかり合い激しい衝突をしていた、これで少しは優勢になったかと思っていた瞬間、桃花はこんな斬撃をしているのにも関わらず魔法の準備をしていた。



「悪いね、将希。私は修行でこんなこともできるようにあったのよ、天風ー」



俺はそれに当たり少しばかり後退したが桃花はこれを見逃さずに追撃してきた、そして桃花は



「将希、戦いで舞を止めるのは負けと同じよ・・・炎竜の舞」



こうして追撃してきた攻撃に今度は完全に防ぐことは出来ずに受けてしまったが俺はすぐに持っている槍を地面に突き刺しまたこれで後退しようとしたがそのことにすぐに勘づいた桃花は風魔法の天風で逆に利用してきたのである。



俺は防ぐつもりで出した岩が仇になりダメージ量を増やして吹き飛ばされたが持っていた槍を地面に刺し何とか大きく後退しなくて済んだが状況は向こうが有利だ、流石と言うしかなかったが俺にも秘策はあった、まずはそれを見せることにしよう。



そう思い再び突撃したが今度は結界を張って突撃したがこの結界は一味違う結界でそれを見た桃花は



「何よそれ、普通の結界じゃない・・・雷がまとっている結界なの」



「そうだ、名前はとりあえず雷界とつけたが良いのがあればこの戦いが終わってから聞かせてくれや」



そうして再び接近戦になったが今度は先ほどと違く、俺は結界のおかげで守りに入る必要がなく捨て身の攻撃をしていた、しかも雷の強さがすごいのか桃花の炎が全く通さなかったのである。これを見た桃花はまずいと思い距離を離そうとして風魔法を放ち、距離を作ったがそれはこちらもわかっていたこと。



すぐにこちらも次の手を打った、それはこの地面一帯は金属系の物質が多いためにすぐに地面を叩きつけて岩を空中に浮かせてから俺は浮いた岩を桃花に向かって打ったのである。



「桃花、俺は武器以外にも融合させることができるようになったぜ・・・雷属性だけだけどな。特に名前は考えていなかったけどしいて言うなら雷落石としようかな」



桃花はそうして撃たれてきた雷落石を切り刻んで何とか防いでいた、そうして雷落石が終えた瞬間に今度は雷舞桜を放ったのである。桃花はまたしても日本刀で防ぎ、態勢は建て直せたように思えたが俺の攻撃はまだ続いていた。



「桃花、悪いな。この勝負貰ったぜ、紫電の一閃ー」



そうこの技を発動させるために時間を稼ぎなおかつバレないようにしていたのである、この紫電の一閃は前とは比べ物にならないぐらいの威力がありこれに当たれば普通ならば死ぬだろうが今回は元魔王が死なないようにしてくれるらしいので安心して使った。



これで桃花も終わりだろうと思っていると向こうは諦めた表情ではなくむしろ流石ねと言う表情をしてすぐに応戦で



「・・・鳳凰長い潜伏の時を経て今、天空に飛びたて、鳳凰の一の太刀ー」



そうして桃花はなんと炎属性と風属性の融合魔法をしたうえで刀に更に融合させて桃花の一撃必殺である、一の太刀を組みまわせてきたが俺もそれを見て流石だなとお互いに思いながら二人が持ている全力をぶつけるのだった。



その威力のあまりに周りの木や草木は激突している場所から倒れるように曲がっていたがそれでも俺と桃花の鍔迫り合いは続いていた。そんな状況でも平然と見守っているのは元魔王のみで俺の式神の蒼雷もその威力の凄さに体を地面につけて見守っているほど強力な攻撃を繰り出していた。



そうして次第にこちらが優勢となってゆきそうしてついに均衡は崩れて桃花のほうが破れたのだった、その威力のあまりに吹き飛ばされた桃花だったがすぐそこで待機していた蒼雷が空中で桃花を受け取ったのだった。それを見ていた元魔王が



「そこまで、この勝負、将希君の勝ちとする・・・お互いともお疲れ様。とてもいい勝負だったよ。修行する前とは比べ物にならないぐらいに上達をしているよ」



「はい、ありがとうございます・・・でも負けて悔しい。前回よりもかなり将希を追いつめたと思っていたのに負けたー」



「いやいや、桃花。お前の成長は想像を超えていたから安心してくれ、マジで負けるかと思ったぐらいだから。それと蒼雷、ありがとな桃花を捕まえてくれて」



蒼雷は嬉しそうに声をあげるのだった、それを見ていた元魔王がその場の勢いでとんでもないことを出だしたのである。



「二人ともとてもいい勝負だったから明後日辺りにまた余と手合わせをしようか」



「「はい、もちろん・・・はい?今何と言いましたか」」



俺と桃花は信じられない言葉を聞いたような感じをしたので改めて聞き直してみたが



「だから、明後日辺りに余とまた手合わせをしようではないか。これまでの修行でどこまで余に通用するか気になるだろう、余も気になるから付き合ってほしい。君たちがどこまで強くなったのかを」



いやいや、やばいですけどまたラスボスフラグが建ちそうなんですけど俺と桃花だけでは無理ですからやめてください。でも殺される心配がないのならば確かにやってみたいかもしれないと思い俺は承諾をしたのだった。



それを見ていた桃花も承諾して明後日辺りにまた元魔王と手合わせをすることになったのである。でも今回はこの前みたいに手も出せずに負けないように努力をしよう。桃花を力を合わせれば可能性があると考えていた。



俺と桃花はそれから二人でどうやって戦うかを話し合ってそして次の日から一緒に修行をしていた。今度は戦いと言える戦いをして見せるために二人で修業をするのだった。


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