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平和な日々ですが・・・自覚はないです

あの件以来は特に問題ごとなく平和に学園生活を送っていた。変わったことは放課後に掃除することと修行する時間が短くなったことのみでほかは特に変わりないような生活をしていた。桃花ととよっちの三人で仲良く話していた。



そんな時に俺は気になって親友に聞いてみたのである。それはどうしてとよっちはあんなにいろんな女性に声をかけられているのに誰とも仲良くならないのかと聞いてみると



「お前そんなこともわからないのか・・・いやお前のことだ聞いていなかったな。なら話しておく、あの女性たちは自分ではなく自分の才能がすごいから来た女性たちばかりで自分に対しては何も興味を持っていない者たちばかりだから好きになれないかな」



「そうか・・・でも見た目はとても可愛いから仲良くしていけばきっととよっちの良いところを見てそして分かってくれるって」



そう俺が言うと親友は苦笑いをしながら俺と桃花に対して



「・・・そうならば昔虐めみたいなことはされることはなかっただろう。自分はどうしても人との付き合いは苦手だ、お前みたいな単純でいいやつは相手にできるが・・・それ以外の者たちは信用できないし仲良くする気がない。本当にお前と桃花を見ていると結構、悔しいなと思うよ・・まあ、これがお前だから何も言わないが赤の他人なら迷わずに襲う」



「そうだったのね・・・なんかごめんなさい。豊喜さんも本当なら異性と仲良くしたいのは当たり前ですよね」



「良いよ、気にしないでくれ自分にそんな機会がまだないだけだと信じたい・・・」



俺は親友を元気を出してもらうべくネタ顔をしながら



「大丈夫だ、俺がその機会を作って見せるぜ。そして晴れてとよっちをなろう系ハーレム主人公にして見せる」


そう言うと親友はでは期待して待とうかなと言って笑ってくれるのであった。本当に親友は機会がないだけで機会が来れば美少女のヒロインがどんどん増えていくと信じている。



これが十数人になろうとも俺は別に驚きはしないだろうし恨みもわかない。だってそれだけ親友は凄いやつなのは知っているから。俺が一生努力しても勝てない人で真っ先に思いつくのは親友だからなるのは当然・・・そしてさせてあげるのも親友の務め。期待して待っておけよと思いながら話していた。




「そういえばお前は歴史が好きだからもう神々の歴史は大体覚えたか」



「もちろんだ、いろんな時代の歴史がありロマンを感じたがそれでも一番印象に残ったのは神々が一気にいなくなった時代の話かな」



そう、この神々の長い歴史で多くの神様たちが一気に死んだ時代があるのである。それは月光時代と言いこの時代の名前は世界を覆した月魔族と言う種族の国の名前でありその時の七代目魔王が一気に勢力を伸ばして多くの神々を殺して西洋の神々はほぼ死亡し東洋のほうも半数以上が死亡した。



そうして足りなくなった神々の数を補うために作られたのがこの神様学園と言うわけだ。ただし、それでもほとんどの奪われた領土は取り返せていないらしい。戦いを挑んでも必ず負けて多くの神たちが無くなるが・・・それに従った人やほかの種族たちはかなりの人数が生還を果たすがそのほとんどが敵国に逃げて実際はとんでもない被害を出している。



もう攻められたら滅びるのは間違いないのに向こうはこちらに攻め入れようとする気配がないのである。もちろん無防備にしていた時期もあったにもかかわらず誰とも攻めてはこなかった。



そうして生き残った神々で頂点に立ったのが天照大御神でその考えのもと戦争状態で冷戦みたいな状況になり戦っている国ではあるがここ数百年間、戦いは一度のみだった。



それは七代目魔王が退位した時だけでその時は好機だと思って攻めたが返り討ちに合い、また多くの神々が死んだ。それを聞いた天照大御神は更に守備を固めて攻め入れることはしなかった。



「それで俺たちが今、こんな状況になっているわけだ。それにしても神々たちはこの月魔族たちに負けすぎじゃないか。どんだけ強い魔族なんだよと言いたいぐらいだ。それに一代で大勢力を創り出した七代目魔王にもあってみたいなと言う気持ちはあるかな・・・代わりにお代金は命になりそうだが」



そんな話をしながら俺たちは掃除をしていた。そうして掃除を終えたらどこか三人で食べに行かないと桃花が提案してきたので俺はつい最近、近くでいい定食屋を見つけたのでそこに行かないかと誘った。



二人ともとても美味しい上にとても安いと聞いたらすぐに飛びついた。でもあんなに安くて美味しい定食屋はなかなか見つからないから俺も聞いたらすぐに飛びつくかなと思っていた。そうと決まり俺たちは掃除を終えたらその定食屋に向かって歩きだした。



歩き出して十数分後にその定食屋に到着した、特に変わった特徴がないが周りには建物が少なくこんなところに来るのかと思うが味はおいしく安いので何回も来店していた常連なので俺は店の扉を開けて



「勝虎のおっさんー。今日も来たぜ、それに今日は友達も連れてきたよ」



そう言うと奥から一人の男性が出てきた、年齢はおそらく四十代ぐらいの人でとても優しそうな人だった。その勝虎と呼ばれているおっさんは



「今日も元気そうでなり寄りだよ、将希。ほう、その人たちが将希が前に言っていた、大親友と彼女にしたい女の子友達か。二人とも良い人で良かったな将希」



「お、おっさんー、そんな恥ずかしいことを本人の前で言わないでー。恥ずかしくて泣きそうになるからさ」


俺は恥ずかしさの余りで泣きそうになりながら頭を抱えて横に振っていたら勝虎のおっさんが楽しそうに笑いながら



「悪い悪い、その代わりに今日は好きなものを一品サービスしてやるから許してくれ」



「本当ですか、ならば許します。それでおっさん、俺はいつものやつでお願いします」


豊喜はおいおい、それで良いのかよと思っていた、そうして何も返事がない桃花のほうを見てみると桃花本人も赤くなっており・・・はあ、相思相愛と言うわけですかと思いながら席に座るのだった。



桃花も恥ずかしそうにしながらも席に座って注文表を見ていた、そうして桃花と豊喜の注文も決まり勝虎のおっさんにお願いするのだった。そうして十数分後には出来上がって持ってきていたのであった。



時間は早いが味はと思っているとすぐに将希は食べ始めたので二人も食べてみるととても美味しく長年、調理をしていたのが分かるほどとても美味しかった。将希がどうだろう美味しいだろうと顔にそう書いてあった。



しかし、こんなに頼んで大丈夫なのか。お金は足りるのかと二人とも思っているとどんなに頼んでも学生は500円、大人は千円、十二歳以下なら無料と書かれてあった。ほかにこんなことを書いてある店なんか見たことはない。



豊喜と桃花はこの店はそれで大丈夫なのかと思っているとそれに感じたのか勝虎のおっさんが



「別にわしはお金儲けようとしてこの店を開いているわけじゃない。ただ、この店に来て食べてもらって美味しいや楽しいと思ってほしいから開いているだけだ、しいて言えばそんな顔がわしにとって儲けになるのかな」



「ですが、それでも余りにも安すぎますよ。これではすぐに店が破綻しますよ。悪いことは言いません、せめて食材の原価だけでもとることをお勧めします」



「心配してくれてありがとうな、豊喜君。でも安心してくれ、お金はとても多く持っているから。もし後ろめたさがあるのならば・・・もし困っている人がいたら助けてほしい。もちろん無理してまでは言わないけど・・もし手を差し伸べて助けることができる命ならば助けてあげてほしい・・・それがおっさんにとってのお代金変わりだ」



三人ともそんな話を聞いた、俺はすぐに二人にでとてもいい場所でしょう。料理はうまいやお代金は安い上に店主の性格がとてもよく、俺が通っている理由が分かるだろうと聞いたら二人ともうなずくのであった。




こうして楽しく食事をして俺たちは最低限の金額のみ支払って店を後にしようとしていた時に勝虎のおっさんからこれ、お守りだけど君たちにあげとくねと言われて三人分貰うのであった。本当にここの店主は人が良すぎるからある意味困るかなと思いながら店を後にした。




こうして俺たちの学園生活は続き、何事もなく過ごしてゆきそうして早くも七月に入り夏休みに入ろうとしていた。このころになると罰の掃除は終えて放課後もゆっくりとできるようになっていた。俺たちは夏休みをどうしようかと考え始めるのであった。


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