揉め事、解決ですが・・・自覚はないです
俺と師匠の勝負の激しさを見て周りの者たちは言葉を失っていたが俺はもうそれこそ必死になっていた。全力で攻撃しているのにまったくの互角であった。しかも相手は雷桜と今、俺が唱えているよりも低い魔法で互角に勝負していた。
これは神力の差であろうが・・・ありすぎると思いながらも俺は必死になって魔法を唱えていた。そうしたらついに僅かであるが押し始めたので俺はここだと思い一気に勝負に出た。
その威力が大きくなり師匠の前まで激突を押し込んでいたがここで師匠が笑顔で
「よくぞここまで押し出してきたな・・・見事だだからその礼をさせてもらうぞ・・・雷舞桜ーーー」
そうして師匠もそう唱えたらあっという間に魔法同士が衝突している場所がどんどん押されてゆき自分のすぐそこまで来たのである。
俺は激突する前に流石です、師匠と思いながら師匠の魔法を受けたのであった。その威力の強さはものすごく俺はかなり後ろにある校舎の壁に激突した俺は師匠に対して流石ですと言葉でそう言いその場で倒れこんだ。
勝負が終わりを告げてすぐに桃花は将希のもとに向かい、心配そうにしていると
「大丈夫だ、そいつは気を失っているだけだ。俺様もついつい負けそうになったから上級魔法を使ってしまったすまなかったな。悪いが桃花と言ったかなそいつを保健室まで連れて言ってくれないか」
桃花はそれを聞いてすぐに将希を保健室に連れて行くのであった。そこで残った豊喜が心配そうにしながら
「すみませんが先ほどの勝負はどうなったのでしょうか。将希は勝負に負けてしまったのでしょうか」
天照大御神は優しそうな表情をしながら周りに対して
「もちろん、この勝負は須佐之男命が約束していた以外の魔法を使った時点で将希の勝利で勝負がついているのじゃ。だからこの件は水に流すことになったからもう緊張しなくてもよいのじゃ。それよりもところで須佐之男命、どうして約束していた雷桜以外を使ったのか説明してくれるのじゃな」
天照大御神がそう言い須佐之男命に問い詰めるとすぐに空の方へ向き知らないふりをするのであった。流石の須佐之男命でも姉である天照大御神には敵わなかったのである。そこに須佐之男命に追撃をするようにクシダナヒメが
「そうですよ、あなた。あの子がかなり強かったから生きていますけどもしこれで死亡でもしたらどうするつもりだったのですか」
「いや・・・あの・・その・・俺様はあいつを信じていたから発動させたまでであって別に殺そうとは・・・」
「あなた・・・そこで正座、少し反省してください。私の生徒をあんな怪我をさせて」
「そうはないぜ、クシダナ。いくらなんでもそれは・・・」
「良いですよ、でも無視したら今後、あなたのことを無視しますから」
そう言われた須佐之男命は目にも追いつけないほどの速さでその場で正座をするのであった。しかし、この結果に向こうの者たちは納得しておらず代表として
「ですが須佐之男命様は最後は勝ちました、それならば私の方を採用するのが道理ではないでしょうか。これでは納得しません」
そう相手側の先生はそう言ってきたのでここで天照大御神が意外な言葉を口にしたのであった。
「それもそうじゃな・・・弟よ・・・三分じゃ。それ以上は許さないのじゃ」
「はい、それは何の時間でしょうか、天照大御神様」
「それは・・・この学園の誇りに傷をつけた者に対してた罰をしても良い時間じゃ・・・むろんおぬしらのことじゃな。わかったか・・・ならば始めるがいいのじゃ、この三分間は殺すことは除いてすべて水に流してやろう」
「流石、姉貴。俺様の気持ちをよくわかっているな・・・お前ら良かったな三分間で俺様なら丸々一日になるところだったぜ。器が大きい姉貴に感謝するだな・・・そこのくそ野郎・・・お前は感情で動くのは劣等生物と言っていたな。良く感情で動く俺様を馬鹿にしたな・・・半殺しぐらいになる覚悟はできているだろうな」
その怒りの表情に相手側すべての者たちは恐怖に飲まれて身動きできずにただその時を待っているだけであった。そうしてその次の瞬間に相手たちは地獄を見せられるだった。その悲鳴は学園中に響くほどであった。
それから数時間後、将希は保健室の布団で目を覚ましたのである。俺は負けたのか・・・この後どうなるだろうなと思っていると枕がなんか暖かく、柔らかいと思いよく見てみるとそれは膝でありそうしているのは桃花であった。しかも本人は寝ていた。
・・・地獄に向かうだと思っていたらまさかの天国に行きました、良いにおいがしてしかも柔らかいこんなかわいい子にしてもらって俺は本当に怪我をしてよかった。もう怪我をしてマイナスよりも桃花に膝枕をしてもらってむしろプラスになりました。
でも一つ問題がある、それはこの状況で童貞は地獄みたいな訓練よりも精神的にダメージが来る。目の前の美少女をいじりたいがこんなに親切にしてくれた人にする態度かと心の中の悪魔と天使が言い争っていた。
そうして出した結論は・・・この可愛い桃花の寝顔を脳内のデータに保存すると言うことで決着がついた。そうして俺はすぐに桃花の寝顔をじっと見て脳内のデータにコピーをしていた。可愛い子は何しても可愛い、これはどこの世界でも同じことなんだねと思っていた。
そうして完全に脳内に保存出来てしばらくはそのままにしていたらそこに誰かが来たので俺と寝ていた桃花は起きた。
「将希・・・おはよう、返事は出来る」
「まったく心配しすぎだ、俺はこの通りに元気だが勝負に負けたから俺と親友はどうなるのだろう」
「それは心配ないのじゃ、お主らはこの件に関しては何も追及はしないと決めたのじゃ。先に家の弟が約束を破ってすまなかったのじゃ」
そうして天照大御神は頭を下げてそう謝ってきたので俺と桃花は別にいいですよと言って必死にすぐに頭をあげてくださいと言ってそうして頭をあげた天照大御神だった。俺たちは天照大御神の話を聞くのであった。
「今回の件は・・・水にすべて流したいところじゃが問題ごとが大きくなりそうもいかないのじゃ・・・だからお主らには当分の間、基本的に掃除をしていない場所を掃除してもらうのじゃ。お主らの罰はこれでおしまいじゃ、後は・・・やりすぎた弟の不始末だけじゃ」
そう言う天照大御神はため息をついていた、確かに師匠ならこの後に更に大きなことを起こしやすそうな柱ですもんね。感情で動く柱ですから・・・あれ、相手の先生はもしかしてとんでもないことを言ってしまったのかな・・・でも自業自得だよねと思っていた。
そう考え、俺と桃花は聞き終えて天照大御神はまるでこれからサービス残業でもするような顔で外に出て行った。ごめんなさい、天照大御神様。どうか、過労死しないでくださいねと思いながら見送るだった。
しばらくして親友が迎えに来てくれて俺はそれなりの怪我をしていたのでその日は親友におんぶしてもらって寮に帰っることにしたのであった。
「すまない、とよっち。俺のせいでお前まで迷惑をかけてこんなことまでしてもらって」
「別にいいよ、昔から迷惑をかけられるのは慣れているしな。それに普段から世話になっていたんだ。これぐらいのこと気にしないでくれ」
「そうか、ありがとうな。それと桃花もありがとう、俺の看病をしていただろう。そんなのに時間を使わせてもらってすまなかった」
「別にいいのよ、将希には世話になり続けているだから少しぐらい返しても罰は当たらないわよ。でも今度からはそんな無茶はしないでね、約束しなさいよ」
「そうだな、よっぽどの理由がない限りはそうさせてもらうぜ」
そう言い早く寮に帰ろうとしたときに自分の部屋が散らかっているのを思い出しやばいと思い俺はすぐにもう大丈夫だからこの辺で解散しようと言い出した。
すると親友がこんな時は部屋にばれたくない物があるもしくは部屋が汚れているから見せたくない時の表情だなと言ってきたのでお前は俺の表情を見ただけでもわかるのかよと思った。
その結果、部屋が汚れているのをバレて二人に怒られて一緒に掃除をしました。俺、怪我をしているのに掃除をしてどうする・・・でも綺麗になった部屋で寝るのは久しぶりで快適に寝れてその日はすぐに就寝できたのだった。
こうして俺の学園生活、初めての危機は去ったのである、でもまたいつか来るだろうなとも思っていた。