表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/7

第5話

 エルはこれらの魔法の結果、物理と魔法の両方に耐性があるということになるが、絶対的な防御というわけではない。ただ、物理攻撃をしてくるモンスターは圧倒的に多いので、ユッカからしたら風魔法のユ・コートは憧れの存在である。

 防御と言えば、ゴッドの持っている盾にはユ・プラスエンチャントの効果があり、一瞬だけパーティーに対するあらゆる攻撃を無効化する。ゴッドの盾でパーティーメンバーが何度命を救われたかしれないが、ゴッドから離れすぎると効果が得られない為、距離感が大切になる。

 攻撃は専業剣士のクウガの長刀が雷属性を帯びている名刀で、かなりの切れ味だ。アルナも水魔法使いながら普段は弓を使って攻撃しており攻撃力は侮れない。ゴッドの戦斧も破壊力があるし、エルはその防御の高さを生かして接近戦を仕掛けていく。

 ユッカの双剣もかなりの物だが、61層で通じる程のレベルではない。ただ、土魔法のパク・ドラゴンを召喚することで敵の攻撃をそちらへ向ける等の補助的な役割は期待されている。

 

 61層で最初に遭遇したモンスターはデーモン系だった。黒い肌に角を生やし、赤い目をしている。パーティーが気づくと同時にデーモンも気づいたようだ。デーモンは知性が高く、逃げられると仲間を呼ばれてやっかいだ。

 クウガがデーモン目がけて走る。デーモンは一瞬逃げるが迷ったようだが、その間にクウガは距離を詰め、長刀で一刀両断にする。デーモンは体を真っ二つにされ息絶えた。

 その後、レアな薬草を二箇所で採った後、一時休憩として簡単な食事をした。そのまま、レア鉱石を採掘に行く予定だったが、炎魔法がないと倒しづらいモンスターがおり、鉱石は諦めた。

 パーティーは61層のほぼ中央の廊下を北へ進んでいた。通路を進んで行くうちに、スーツを着た男性と出会った。

 「ようこそ、お嬢様方」ヴァンパイアだった。

 「ユッカ、目を見るな」エルが鋭く言うが遅かった。

 ユッカはヴァンパイアによって催眠状態にかけられてしまっていた。双剣をアルナの方へ向けて振りかざす。そのユッカの双剣をクウガが長刀で叩き落す。それでも、なおユッカが素手で飛び掛かってくるので、ユッカの腹に思いっきりパンチを当てた。ユッカはようやく気を失い、床に寝そべった。

 ヴァンパイアに対しては、エルが向かった。互いに素早い動きで敵の攻撃を避ける。ヴァンパイアの武器はステッキだが、まともに食らえば、骨が砕けそうな威力である。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ