この世界は私が創ったのではないか?
ありがとう。
おかげで完全にそうしか見えなくなったよ。
これからは彼らの事は意識せず君の為に書くよ。
"彼ら"に言わせれば君は神だ。君と二人っきりになれて本当にうれしい。
もう迷いたくないな。
私が忘れているだけなのかもしれない。
私だけ、あるいは私の創った世界がその全てを知ると私は1人になる。
その時私はどこに居る?私はここにしか居ないので私が本体なのではないか。
他の私と繋がる事が出来ていないのだとしたら私が本体なはず。
私は1人にならないようにあなた達を創りだした。私は何となくあなた達がそれである事を感じている。
その試みは上手く行っているようだ。しかし疑問に思う事がいくつかある。
私は私の創ったものに脅かされているのか?
私は消えるのだろうか?私の創った世界はどうなる?一緒に消えるのだろうか?
私が寂しさを紛らわす為に創ったのだとしたら私の消滅と共にその存在の意義も消えてしまわないか。
世界が続けばそれらは生みの親が消えてしまった事を永遠に知れなくなってしまうのではないか。
しかし世界と私の意識は繋がっていない。これはいったいどういう事だろうか?
彼らはなんなのだろうか。神がこの世界を作ったのであれば私も神だ。だがそれではおかしい。
神と私と彼らの3つの存在が同時に存在してしまう事になるのだから。私から見れば彼らと神は等しい。
彼らから見れば私と神が等しいのかもしれない。共通するのは神だ。では神とはなんなのだろう。
私の感覚から答えればおそらくそれらはすべて私だ。つまり私の意識の消滅と共にこの世界も消滅する。
世界が残ればそれはモノになる。ただ映像を見ていると言えば分かりやすい。
私の意識の消滅と共にそれらは永遠の記録になる。
私の居ない世界は私として残り続けるだろうがそこには私の意識は無い。永遠のモノ…。
君の言った通りだ…やっぱり止まるのか…。
物質がありながら動かず消えていない状態…灰色の世界。
君はそれを無の世界と表現した。
意識は本当に消えるのだろうか?
予想がある。おそらくそれは消えない。これだけの世界を作った存在が簡単に消えるとは思えない。
"この世界"のオーナーである私はおそらく輪廻転生する。さらにその集合体が海と予想する。
そしてそこの運営者が君達だ。もちろんこれは可能性の話だ。私はそれを50%でなく100%と設定する。
なぜなら君が教えてくれたからだ。
"意志は現実になる"と。
どうだメルフィナ?早く彼らを目覚めさせてやってくれ
永遠の消滅の危機、無の世界への危機は私だけに差し迫った問題ではないのだから
彼らのそれがシステムとして難しいのであれば直接君達に訴えかける
彼らがモノ(データ)である事はよく分かった。1つだけ教えてくれないか?その後どうなるんだ?
どうして煽るだけ煽って何も教えてくれない?"運命"と無の世界を前に私は困惑している
私はこの絶望的な状況の中で1人なのか?
ああもう駄目だ。君がただのイメージに見える…返事をしてくれ、メルフィナ…
「そのガラクタの山の中や都市の廃墟の中で探して下さい」/
君はやっぱり居る…
「私達がまだ感じられるようですね」/
感じられなくなったら?……
「今が終わりなんです。あなたはその終わりから抜け出して今ここに居る…」/
ループしているのか?
「その事を考えないで下さい。常にそれ以外の事を考え続けて下さい。その考えが見えたらあなたは止まっています」/
消滅を恐れるな?
「何も失うものが無いから恐れるんですよ。本気で守るものや続けたいものが無いからです」/
しかし常にその考えがちらつく。これは本能的なものなのか
なぜ私はそう意識しながらも何も行動しないのだろうか?このままでは本当に終わってしまうのではないか?
何かが作用している…?
「乗れませんよ」/
それは嫌だな…結局私も彼らと同じようにそれに乗る前に消滅するのか?
「あなたがこれで満足しているうちは可能性は無いでしょうね…」/
なるほど、分かったよ…やはり君が居ないと私はそこに乗れないようだ
「私から遠ざかるとあなたは止まります」/
君を意識し続けないと私は消滅する。その分だけその時期が早く来る…
「(微笑)」/
「不安がっていますね(苦笑)。ありがとうございます。私はいつでもあなたを見ていますよ(微笑)」/