高校デビュー
春です!高校生活です!私が通う高校が見えてきました。岐阜から引っ越して来た田舎者の私が東京人と仲良くなれるといいんですが......着きました!
「ここがアジア第二高校ですか」
アジア第二高等学校。それが私の通う高校の名前です。3年前に作られた高校なので校舎が綺麗です。クラスは3つあります。確認してきましょう。
「私は......Cクラスですか」
「君もCクラス?俺も俺も!」
「えーと、あなたは?」
「俺の名前は愛情誠。よろしく!」
「私は神室心愛と言います。よろしくお願いします」
「へー、心愛ちゃんか、よろしく!」
「愛情さん、よかったら教室まで一緒に行きませんか?」
「うんOKOK!あと誠でいいよ!」
「わかりました。誠さん」
早速お友達ができました。この調子でクラスの皆さんとも仲良くなりたいです。
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「ばーかばーか!」
「助けてくださいぃぃいぃぃーー!!」」
「お前ら落ち着けよ」
「みなさんやめてください!」
12時間前
「もうみんな大体来てるね......じゃあ俺あっちの人達と話してくるね!」
教室に着きました。皆さん会話で盛り上がってます。私も早く仲良くならないと!
「お前らー、席に座れ!」
と思いましたがもう先生が来てしまいました。若い女性の先生です。
「このクラスの担任を受け持つことになった花見静だ。君たちは倍率3倍の入試をパスして入学したエリート。胸を張っていい」
「だが、そのエリートの中でも格差は存在する。このクラスは入試合格者下位15名を集めた落ちこぼれの集まりだ。落ちこぼれは15人もいらない。よって君たちには今からゲームをしてもらい、そのゲームに勝ち残った者10名のみがこの学校に残る権利が与えられる」
「負けた奴らはどうなるんだ!」
「即退学だ」
「ふざけんな!」
「そんなことして何になるんだよ!」
「さっきまでみんなと仲よくしようって話してたのに雰囲気台無し~」
「甘いっ!」
「「「「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」」」」
「みんな?仲良く?ファーーっ!まだそんなもの信じてんのかよお前ら。みんなが主役の合唱祭。勝ち負けなしの運動会。小学校までだろ。その発想は。社会では結果!結果が全てだ!結果を出し、勝ち残った者のみが注目される。世間は負け犬になんかに興味ない!」
「あんたそんなに偉いのかよ!」
「そんなこと言って、あんたが友達いねぇだけなんじゃないのw」
「友達など百害あって一利なし。それを君たちは知ることになるだろう」
毒舌な先生です。まるで捨て台詞かのように去ってしまいました。ところでゲームってなんでしょう?