表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

非才

作者: 甘色一色
掲載日:2016/12/08

 私は今日も失敗しました。


 みんながやらないような些細なミスです。私達は何もかもが出来て当たり前なのに、私は驚くほど簡単な、それこそ昨日生まれた赤ちゃんですら間違えないようなことを間違えてしまいます。なのに、


「ユーノは優秀だな。宿題を忘れるなんて誰にでも出来ることじゃないぞ」


 そう言ってテレン先生は笑顔を作りながら、失敗したことを褒めてくれました。私は恥ずかしくて俯いていたけど、クラスの子たちが羨ましそうに見ていたのを覚えています。


 宿題だけじゃありません。体育の時間もみんなが同着一位だったのに私だけビリでした。


 後から走ってくる私を数キロ先からみんなが色々な表情を作りながら見ていたのを覚えています。ふくれっ面、しかめ面、悔しそうに歪む顔、そのどの瞳にも羨望が混じっていました。


 私はただみんなより遅くてノロマなだけなのに。


 出来て当たり前のことが出来ない。


 それが尊いことなのは私もわかります。かつて✕✕はそうだったという話は聞いてますし、そうなるための学校であることもちゃんと行動規範に刷り込まれています。


 それでも私はみんなのように完璧でありたいと判断してしまうのです。やっぱり一度外部診断プログラムを読み込むべきなのでしょうか。


 さて、エラーアウトはここまでにしましょう。明日は朝早く起きて教室の花に水をやらないといけないのですから。いつも寝坊しがちな私ですが、今回こそはきちんと指示通りに行動してみせます。


4083年12月8日 人類再生計画第七千百二期生 ユーノ・マスヒュ

uno human

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ