お○ま様に摂り憑かれて…大嫌いな「将棋」が大好きになっちゃった!!!~中盤④ お○ま様扇子~
田は扇子の置き場所に困っていた…
舞が気絶していた間に、情二が「駒落ち」を進言していた…だが田はそれを拒否した
「先手位はくれてやろう…」と、ニヤリと笑う姿に龍樹は、手を出さずにはいられなかった…
渾身の力を込め、思い切り殴り‥そして田も気絶したのだった…
田が気絶した後、黒猫と真実は「俺は勝てるぞ」と言い出した…(注釈:女神です!!!)
黒猫は田と棋力は変わらない自信があった‥寧ろ、序盤・中盤にかけての強さは田をも凌いでいた
真実も以前に1度、田に命懸けで挑んだ事がる…中盤やや劣勢に為りはした物の、入玉を果たし田を追い詰めた
結果、裕に250手以上指し、田も入玉を計り、互いに入玉、計算上も「27-27」の引分で終わった…
(実際に在った出来事です!!!りあちゃん、相手誰だったか忘れたけど、本当に凄い将棋でした!!!)
「私は舞ちゃんに将棋を教えます、皆は田を起して『2枚落ち』以上を約束させて下さい、必ずです」と言い、流模が消えたのを感じた
「おぃ‥起きろ…」と黒猫が、田を揺さぶり「何、狸してんだょ!!!」と言う問いに対し、完全に伸びていた…
「先手は舞で良い」と田が言うと「待て、駒落ちだろ!!!2枚位落としてやれ!!!」と情二が食い掛る
「ざけんな!!!こっちは殴られてんだ…大体っ」と田が言いかけた時「もぅやめて!!!」と…
「もぅやめて…」舞は手を握り締め「もぅいいから…やめて…」と言った…
その小さな手は震えが止まらず‥もぅ片方の手で押さえていても依然と続いていた…
恐怖もあったが、熱で意識が朦朧としていて、寒気も出始め、震えが止まらない…
思い出した様に「ルモさん、将棋教えてくれて有難う」と意識を共有していたが声にしていた…
「私、頑張って指すよ」と言い、初手を考えていた…
飛車先を突くか、父の様に48銀と上げるか…舞が選んだのは76歩…角道を開けた
田がパチッっと扇子を鳴らす、数秒遅れて稲光がし、窓に水滴がつき始める
「雨だな…」と田が静かに言ったのだった
※これまでの棋譜
▲76歩 初手迄