お○ま様に摂り憑かれて…大嫌いな「将棋」が大好きになっちゃった!!!~中盤② お○ま様人化~
田はニヤリと心で笑う‥それは闘争心を漲らせる「相手」との「真剣勝負」程面白い物はないからだ…
しかも「将棋」を初めて半年の、まだ保育園児が「本気」で怒っている‥「マジ面白ぇ…」と…
その時「ドスン!!!」と音がして左を見ると、黒猫が「人化」していてた
人の姿をしていたが3本ヒゲが生えていて「しっぽ」がウネウネ‥細身の長身の美しさも兼ね備えて
舞を少し見下ろし「何みてんの?」と言いたげだったが、即座に盤面に目を戻す…
真実も「人化」していて、舞は「どんな美人なのだろう…」と期待を込め、右を見ると「ギャァ――――!!!お相撲さん!!!」と、叫んでいた…
「誰が関取じゃ!!!誰がデラックスじゃ!!!どずこぃ!!!」と叫び‥また細身の着グルミに変化した…
「何時もなら、ココで龍樹に四つになり、行司を情二が取ると言う『ギャグ』を…」と、流模が言い掛けた刹那
「キャァ――――――――――――――ッ」と、先の悲鳴とは違う声を出し‥舞が頭を抱え、卒倒した…
礼美と苺風が倒れそうになった舞を支え「どうしたの?舞ちゃん!!!」と言うと気を失った…
「うぅ…」と唸った後、「礼美さん、大丈夫です、この子は少し気を失っただけ…」と舞の、口調が変わった
その声は流模の声だった…
「田が『神儀-以心伝心-』で、舞の意識に直接‥映像を送り込んだのです…」と、流模は静かに言った
「どんな映像だ?」と、龍樹が聞くと「舞ちゃんが死んで、彩さん(舞の母)が「舞!!!舞!!!」と‥何度も泣き叫んでいる姿や…
通夜の夜中に‥舞さんのお父さんが「舞‥ごめんな…『将棋』嫌いだったね‥もっと他の事を‥本当にゴメンな…」と舞さんに…
「もぅ…いい…」と遮ったのは情を司る神、情二だった‥親の子に対する愛情を知る者には耐え難い状況…
「田てめぇ…人化しろ!!!人化位できんだろ?」と龍樹が言うと
「まぁ‥そうだな…ハンデ位やらないと面白くねぇ…神儀-人化変態-!!!あっ!!!脳内変換間違えた!!!」と田が言い
「『お○ま様』だけに…オカっ!!!」と言い掛けた瞬間、龍樹の拳が、女性用の着物着た、田の口を塞いだ
情二も田を思い切り殴り「真面目に怒ってんのが…解らねぇのか!!!」と、吐き捨て
黒猫と真実は、無言で蹴り上げ、苺風は、冷やかな軽蔑の眼差しを田へと送っていた
「痛っぇ…」と田が言い‥俯いて暫く動かない‥重い空気が流れていた…
流模は、気絶した舞の体で「田も皆も、よく聞いてほしい、私に考えが有ります」と、言った