浪人生
高校二年生の頃、友人に
「尾崎豊」の歌詞のコピ―を見せてもらい衝撃を受けた。反社会的な言葉に共感した。それから、
「尾崎豊」の情報やCDを集めた。FMで
「街路樹」を聴いた時は、胸をえぐられるような感じがした。
そして、
「尾崎豊」の影響を受け、自分に何かできないだろうか、自分も世のため人の為になることを野望を抱きつつ望んだ。地上天国建設、人類救済という目的であれば、世界征服を企んだとしても構わないと思った。 浪人生の夏休みに、N駅前でS会の浄霊を受けた。その時は、
「大学に入ったらやります。」と断り家に帰った。
それからである。色々なインスピレ―ションが沸いてきた。神の啓示を受けたような感覚だった。まず、
「日本を一つの家族にする。」
「日本の西の端に行け。」
「そこで、その土地のリ―ダ―を作れ。」という声が頭の中に聞こえてきた。
それから、色々のことが、頭に浮かんできた。
「太陽は、東から西に沈む。日本の西の端で締めくくりをするんだ。」
アインシュタインやヒトラ―にも関心を持った。その中でも、アインシュタインのE=QC二乗という公式に興味を持った。エネルギ―とは、意識に光速の二乗をかけたものである。全人類の意識を結集し地球を救うんだ。そういう発想が閃いた。
そして、僕は、自分の部屋で毎日祈っていた。西に向かいひれ伏し、
「どうか私の体を使って人を救ってください。どうか人を救う力をお与えください。」毎日、ひたすら祈り続けた。
そして、受験の時期が近付き、下関へ向かった。その一週間前、風邪をひき、ドタン場になって、古典の単語と英単語に山をはり丸暗記した。すると、試験当日、その単語がなんと全て出たのである。しかし、A日程B日程不合格だった僕は、もう一年浪人することを決意していた。ある朝、母親が、大きな封筒を僕に渡し、中身を見ると
「合格」の二文字が書かれていた。
神は、おられた。自分の運命を感じた。