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妄言綺語  作者: うに
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1-5

ビー、ビー!!



「うわ、やべっ」



慌てて、アラームを止める。


ギリギリ会社に間に合う時間だ。




「おはようございます。」


「…おはよう。綿貫君、ギリギリじゃ困るよ。」


「すみませんでした。気をつけます。」


「そんなんだと、来年はないから。」


「大変申し訳ございませんでした!」


俺は腰を90度に曲げた。




朝から社員に怒られ、最悪のスタートだ。


だいたい遅刻したわけでもねーし。

ただの社員の癖に、来年はないからとか何様だよ。


マジやってらんないわ~。



心の中では、悪態をついても表には出せない。


29歳、派遣社員2年目、社員になれるか契約を切られるか瀬戸際だ。



ボーナスなしで、年収300万。

サービス残業あり。


手取り20万ちょいだが、年が年なだけに安定は大事だ。社員にならないと。



結婚の予定があるわけではない。



こっちにきてなんとなく付き合った子もいた。

初めはうまくいっても、



一緒にいても楽しくない。


生活力がない。ダメ男。


先が見えない。将来が不安。



俺は普通よりましな顔だと思う。


高校時代は、バレンタインが楽しみだった。


派遣でも、それなりにもてた。


なんとなく付き合った相手もいた。


だが、別れ際の捨て台詞にこれは、ダメージがでかかった。



夢も金も希望もなく、メンタルも弱い俺。



彼女4年いない。

友達は10年できていない。

頼りになる上司もいなければ、頼られる後輩もいない。



毎日、頭を下げて仕事をする日々。



そんな日々もなければ、

そこにいるのか、いないのか、

存在があるのか、ないのか、

わからない俺。








ハァ~、まさきは新車か~


大学受かって夢も叶って、

大手企業に採用され金もあり、

また、外車の新車で未来も満ち溢れてるよな~





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