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妄言綺語  作者: うに
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1-4

「キャ〜!

ママ私の番号あった、あったよ~

春からここの大学通えるんだ~

うわ~ん」



大学合格発表会場のまわりがざわめく中、俺とまさきは……



「まさき…何番?…あった?」


「とおる、俺のあった!あったよ!

とおるは何番?見つけた?」


「………ない」


「え!?……う、そ」


「……」


「ない…お、俺の番号がどこにもないんだよ!!」


俺は叫んだ!と思う。

そこからの記憶はない。



いつの間にか家に帰っていた。

親には嘘をついた。

友達にも嘘をついた。

後輩にも嘘をついた。


「受かったよ」



まさきは、何も言わなかった。




先生だけが、何か言っていたような気がする。。覚えてない。



いつの間にか、卒業式も終わり。

卒業生代表も何を言ったのか記憶がない。



覚えているのは、途方もない劣等感と罪悪感だけだ。



親には嘘はすぐばれた。



浪人する事になり、わずらわしいものから逃げるように、俺は誰も知らない所で一人暮らしを始めた。



「初めは自由気ままで良かったんだよな~」



わずらわしさから逃れ一人になった俺は、少しずつ自信を取り戻していたと思う。


まさきのはまぐれ、俺のが凄い



そんな思い込みと自信が災いしたのか、次の年も不合格。




浪人2年目になると現実から逃れるようにネットの世界にはまった。



当たり前のように2年目も落ち、親には見放され、高卒では職もなく、派遣先を転々として今にいたる。




「ハア~、毎日何やってるんだろ俺。

こんなはずじゃなかったのに…」




疲れとほどよい酔いの中で、嫌な記憶を消すように俺は意識を手放した。



















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