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夢への第一歩―1

最近設定をいろいろ変えました。自分には、難易度が高かったです。

申し訳ございませんでした。

「、、、よし!これで、準備万端だな!」


 辺境の村の外れにある小さな家から、一人の黒髪黒眼の14~15歳ぐらいの青年が出てきた。


 青年リュウの背中には、少し大きめのバックが背負われていた。


 リュウは、もう家具一つ無い家の中をぐるりと見渡し、最後に一言だけ、小さな声で、

「行って来ます。」

とだけ呟いて家から出って行った。


(父さん、母さん、見守っていてください。)


 リュウは、自分をの大切な『家族』(かぞく)と言う者を此処で得て、そして亡くした。


 その『家族』(かぞく)の手によって愛されながら育った。


 リュウは、自分の容姿が、忌み嫌われるものだと知っていた。そんな自分を拾って育ててくれた。


(恩返しは、出来なかった、、、、。だからせめて父さんや母さんのように立派な『冒険者』(ぼうけんしゃ)になって向こうで、【天界】(てんかい)であった時に自慢できるように頑張ろう。)

リュウは、そんなことを思いながら自分が育った村を見渡した。まだ日も出ていないため、人気は無かった。


(父さんと母さん以外の人とは、いい思いでは無いけどいざ村から出ると思うと少し寂しいかな?)

リュウは、そう思いながら、少しだけ思い出してみた。


何もしていないのに石を投げられた、、


悪い事が起こるとすぐに自分のせいにされた、、


父さんと母さんが死んだ報せが入った瞬間に父さんたちの家から村の端に追い出されたしかも家にあったお金や両親の物は全部村長に盗られた、、

(あ、やっぱぜんぜん寂しくないや、むしろ腹立ってきた。)

と思うも、

(ま、全部返してもらったからいいんだけどね。)

と怒りを何とか納めたのであった。

リュウは、村の出口まで行き、何にも躊躇わず村の外に出たのであった。

__________________


「やばいな。」


 俺は、あの後意気揚々と外に出たものの、まだ暗かったためにすぐに道に迷いそして現在、


「ここ何処だ?」


 深い森の中にいた。

___________

 男たちは、深い森の中を駆けていた。


「くそっ、何であんな小さな商隊に、【ランクA】の冒険者たちが護衛しているんだよ。」


 そう喚きながらリーダー格らしき人物が言った。


「ぜぇ、、ぜぇ、、しかた、ねえ、じゃねえですか」


 そういったのは、男の仲間のうちの一番太っている人物だった。


「仕方なくなんかあるか!あれを襲えなかったら俺たちは、終わりだぞ!」


 そうリーダー格らしき人物が言った。


「それも、これも、全部、リーダーの、せい、じゃない、ですかっ!」


 別の仲間が言った。


「何だと!!お前らも勝手に飲み食いしてたじゃねえか!」


 とうとう山賊達は立ち止まり口論をしだした。


「リーダー止まっている場合ですか!?早くしないと追いつかれちまいますよ!」


「うるせーっ!もうお前等なんかと一緒に逃げるなんて真っ平、、ん?」


 そんな場面に一人の青年が入ってきた。

____________

 俺は、ただ声が聞こえたから、道を聞こうと思い近寄っていっただけなのだが、


(あちゃー、外れだったか。)


 そう今、目の前に現れたのは、「山賊ですよ。」とアピールするかのような服装をした、山賊だった。


(しかし、山賊だったなら、別に姿を変える必要性無かったかな?。でも、まあいいや。そのうち街に着いたら変えてたところだし。)


そう、今の俺は、自分が使える魔法の内の一つ【闇魔法】幻影(イリュージョン)を使い、いつもの黒髪黒眼の姿じゃなくて、深い青色の髪と茶色い眼をしていた。


 そんな事を考えていたら、山賊たちは、どこから出したか分からないがそれぞれナイフや剣などを持ち、こういってきた。


「おうっ!、てめーがいま持っているもの全部置いて消えるか死ぬか選べ。」


 山賊たちは下卑た笑みを浮かべていた、山賊には俺が強そうに見えなかったんだろうな。体つきは、ひょろひょろってわけじゃないんだけどな、まあ決して筋肉質と言ううわけでもないからしかたないか。見るからに普通、今の俺は、かっこうのカモってことね。山賊たちから見た俺の印象はこんなものだろう。ま、そんなことどうでもいいや、あの魔法の実験台になってもらおう。そのために、、


「え、やだよ。」

と答えた。

 山賊たちは、一瞬ぽかんとした、その隙は致命的なミスだな。


「【下位闇魔法】影縛り」


 山賊たちは今になって自分たちのミスに気づいたっぽいな、それも実際は、仕方ないのかもしれないな。この世で生活魔法以外の魔法を使える人は、多くは無く、少なくとも自分たちが襲おうとした俺がまさか魔法を使えるとは、思わなかったのだろう。まあ、いいやとりあえず今は、


「道教えてくれませんか?」


と言うだけいった。その言葉を聞いている山賊たちは、全員自分の影に体を拘束されている。


「な、なんでこんな辺境にお前みたいな魔法が使える奴がいるんだよ!?」


 そう山賊達は、誰一人としてその場から動けなかったのだった。その内の一人の問いに対して俺は、


「え、だって普通使えるでしょ。」


 山賊たちは、顔に驚愕の表情を浮かべていた。それもその筈、魔法は、下級と言えど習得できる人が少ないからだ。その中でも、闇と光は特に習得が難しいのだ。俺が言うように簡単には出来ない。


「な、なんでお前みたいな奴がこんな所にいるんだ?」


 驚きから醒めないまま山賊が尋ねた。答えといてやるか、


「ん、べつに、父さんや母さんのような人に必要とされる冒険者になるために【冒険者ギルド】のある街に向かってる途中に迷ったからだよ。」


 そう言った。山賊たちは、まだなんか言ってくるけど、無視だな。


「あ、誰か来るな、こうなったら使いたくなかったけど、あれをやるか。」


 そう言うと、俺はおもむろに動けない山賊たちの頭に手をかざし、魔法を使った。その魔法が効果を表す前に山賊達は、気を失ったようだ。





お読みいただき有難うございます。

しばらくは、ぶれないでいたいと思いたいです。

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