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8.記者会見

side:鈴木俊哉


高校が襲われてから、2週間が経過した。

僕は怪我をした阿部亮輔のお見舞いに向かう。

近くのコンビニでリンゴを買う。この間はバナナだから、今日はこっちだ。お見舞いなら多分この辺だろう。


あの事件は大々的に報道され、当時の動画はSNSでも凄い再生されている。今日はこの後、政府から公式記者会見を行なうと発表されている。

亮輔と病院で一緒にみるつもりだ。全世界に配信されるようで、注目されている。

CGだと疑う声も多いらしいが、当事者からしたらふざけた話だ。

いきなりの音で何かと思ったら、なんかデカいヤツがいるし。気づいたらそれをアリスさんがものすごいスピードで斬っていた。

いきなりのことでて立ちすくんでいたら、さっきのデカいヤツと同じヤツが現れて、襲いかかってくるし。必死で走り出したけど、どうにもならなかった。

気付いたらアリスさんに助けられていた…

恐怖…憧れ…

色んな感情がごちゃ混ぜになる……


また、あの時のことを思い出していたら、もう病室の前に到着したようだ。

「大丈夫ー?」

「お!?トシー!きてくれたか!待ってたぜー」

「時間通りだろ?」

「ずっとここにいると、長いんだよー」

「まぁ今日はあと僕もいるから…」

「さっすが親友ー!」

「今日はリンゴだから、ちょっとナイフ借りるよ」

「助かるわー、やー、不便だねー、これは」

亮輔はそう言って右手で左肩をさする。

僕も自然と目が向かうが……

まだ、ショックを受ける。

………亮輔の左腕はもうない


あの生物にやられたのだ。クラスメイトは亡くなった人もいる。

そう考えれば、まだ助かったのだから、亮輔は不幸中の幸いなのだろうか…

僕が助かったのもアリスさんのおかげで、あと少しでも遅かったら…

……あと少しで………やめよう…



亮輔だって元気そうに振舞っているが、ずっと一緒にいる僕には強がりだ分かってしまう。今日は面会ギリギリまで一緒にいよう。


「お、もう少しで会見じゃないか?」

「そうだね、テレビつけるよ」



始まった記者会見上はよく見るような壇上にテーブルがあり、手前に記者達が並んで座っている。

まだ壇上に人は座っていないが、会場も大きく記者の数がとんでもない。

この前、有名な芸能人がスキャンダルで謝罪会見していたが、比べ物にならない規模だろう。


「お、誰か来たな!?」

「首相と…ん?」

キチッとしているが、疲労のみえる顔をした首相に続いて、筋骨隆々を地で行くような、巨漢の男が入ってくる。少し白髪混じりのグレーっぽい髪色の短髪で、髭もありなんとゆうか、凄いオーラのあるおじさんだった。

首相はあんまり大きくないが、並ぶと対比が凄い。

その後ろからも3人入ってくる。全身黒系のいかにも特殊部隊っぽい装備をしている。

「…やっぱり見間違いじゃないんだね」

「…アリスちゃんだ」

「D組のアレンくんもいる」

「……あの人、3年の転校生じゃなかったか?」

「え!?そうなの?」

いったい何がおきているんだろう?


___________



凄いフラッシュの量だ、ものすごい数のカメラもあるし、後ろで控えている私は緊張してきた。

西田総理、レイモンド総長、隊長が並んで着席し、

隊長の後ろに私とアレンが並んで立っている。


「えー、首相の西田です。えー、この度は皆様へ重大な発表があり、このような場を設けさせていただいております。

詳細はこちらの対バグズクラスト特殊部隊、通称BSFの総長、レイモンド・マイルズ氏よりお話させていただきますが…

まずもって、これよりお話するものは、嘘、偽りなく本当のことです。この会見が終わる頃には国連からの発表も予定しております。

皆さん落ち着いて聞いてください。それではお願いします。」


記者の人達がみんな戸惑った顔をしてるな。これからなのに…


「あ、あー、ワシがご紹介預かったレイモンド・マイルズだ。此度の桜花高校襲撃事件についてなのじゃが、大前提から話す必要があってな。

あー、あまりまどろっこしいことは、嫌いなもんで、単刀直入に話す。

まず奴らは"人類の敵"じゃ!

"バグズクラスト"と呼称されておる。

バグズ共は人類や牛、馬、その他色んな生物を襲い捕食する。意思疎通することは叶わず、見かけたら即座に逃げるか隠れることをオススメする。

今回はこやつらに高校が襲われたということだ。」



総理の横にはモニターでバグズクラストの写真が映し出されており、どよめきが起きていた。

あ、やっぱり、記者から質問がきている。


「えー、そのバグズクラストとは、もう少し詳しく説明してしただけますか!?」


だよね、そう思うよねー

今のだけじゃ説明不足すぎるもんね…


「あー、バグズクラストはな、地中に生息しており、蟻のように女王がおって、種を増やしておると思われる。正直、奴らについては分からんことも多い。

じゃが、奴らと相容れぬことだけは間違いない。ワシら人類を捕食対象としか見ておらん。意思疎通を図った研究者で生きとるものは1人もおらん事が証拠じゃな。」


「そのバグズクラストはいつからいたんですか?いつから知っていたのでしょうか!?」


質疑の時間はこの後の予定だったはずだが、総長の言葉足らずのせいで質問に答える形になりそうだ…


「そりゃー、200年前には既におったんじゃが、具体的には分からん。」

「その件は私から」


総理が引き継いでくれるようだ。まぁ、この総長は説明下手だからしょうがない。


「200年前には確実にいたことがわかっておりますが、どこから来たのかは定かではありません。研究の成果により、地球上ではバグズクラストにしか確認されていない未知の原子が発見されています。このことから、地球外生命体が飛来し、地中で生息していたものとされています。

更に昔から文献等に似たような記述もあることから、紀元前からいたのではないか…という説が有力です。


いつから知ってるのか?ですが…

歴代の総理は就任後直ぐに知らされることとなります。各国首脳陣も同様と聞いております。

バグズクラストへの対策は必須ですから。」


流石、政治家…

比べると話が上手いのが際立つなー。


「我々国民には何故知らされていないんだ!?」

まぁ、そう来るよね。

「そりゃ、混乱するからじゃ!?いきなり、こんな生物がいて、襲って来ます!は混乱するし、諸君らは信じられるのかの?」

「あなた達のせいで高校生にたくさん被害が出ているんですよ!?申し訳ないと思わないんですか!?」


あの記者はちょっとムカつくな…

後でイタズラしてやろうか……


「今回被害に会われたもの達には哀悼の意を表しまする。

だかの、奴らは地下深くを掘削して移動してくる。いつ、どこで、襲撃してくるか予想することは困難なのじゃ!我々BSFの対応と残念ながら、奴らが出てきてからの対処しかできかねておる。

これまでは主に2、3体くらいの散発的なものがほとんどで、今回のような規模は過去の事例も数件のじゃ。

それでも!それでもじゃ!!

今回は予測して対策をうっておったのだ!

今回は場所が悪かった、そこらじゅう至る所に湧き出たバグズを5分で全部を倒すなど、こやつらでなければ出来ん。それでもこれだけの被害が出たのだ!

こやつらがいなければ、生き残りすらいなかった…

……高校どころか"市"丸ごと蹂躙される規模だったのじゃ!

バグズ共はそのくらいの脅威だとゆうことを認識してくれ!!」

総長の言葉に に記者達も息を呑む。

奴らはコンクリートだろうと簡単に破ってくる。

見つかったら最期だ…



「じゃ、じゃあ、私達はただやられるしかないんですか!?」

「いいや、そういえば全然、我々"BSF"とはなんだ?と質問がこないのぉ?」

総長はニヤリと笑って、アゴ髭を撫でた。

ご覧いただきありがとうございます。

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