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炎の大魔導師はそれを揉みたい -6-
「わかったペン。これがフレデリックの言ってたことだったペンね。ミリアおばはんは炎の大魔導師でありながら、変態大魔導師。寒いところにいてイライラしてくると、ひたすらに誰かの腸を揉みたくてたまらなくなるペン。まさか、これほどだったとは……」
トビーが両羽を組んで、納得したように、うんうんと頷いています。
「なにを言っているのですか。そんな悪趣味は持ち合わせていません。|前言撤回してください《腸を引き摺り出して揉ませなさい》」
トビーはキリリとした片眉を、ピクピクと引き攣らせています。
「まさか、自覚ないタイプ、ペ……?」
「なにを言っているのかわかりません」
「も、もういいペンよ。これ以上掘るのはやめとくペン。そのうち、本当に腸を揉まれかねないペン。ブルッ」
実に不可思議な光景です。
寒さが得意なはずの、トビー含めたイワトビーたち四体。
こぞって震え上がっています。




