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炎の大魔導師はペットが苦手 -3-

「おい、おばさん、なにやってるペン。早く、飯用意してくれよペン」


「トビーが一緒に寝たせいで、びしょぬれになったキルトを乾かしているんです。邪魔しないでください」


 プチファイアで乾かすには、あまりに浸水しています。とはいえ、モアファイアをかましたら焼き焦げてしまうでしょう。


「おまえ、ほんとうに一応はかしこいヒロイン枠なのかペン? もう少し頭を働かして効率的に乾かせないのかペン」


 かしこいヒロイン枠? はて、そういえば多少は炎の大魔導師として、大陸に名が知れているからこそ、フレデリックのような不良がときどき勝負を挑んできますが。


 しかしながら、フレデリックはわたしのことを「変態魔導師」とも呼んでいましたし。肩書っていったいどこでだれが勝手に決めているのでしょうね。


「あまりうるさいと、ご飯など作ってあげませんよ。そのへんでの垂れ死んでなさい」


「の垂れ死……だと、ペン……!?」


 うるさいクソペンギンです。とはいえ、確かにいつまでもちびちびプチファイアで乾かしていては時間の無駄ですね。


 木の枝に干しているキルトの下に、そのへんに落ちている木の枝を束ねて。


「プチファイア」


 小さな炎が木の枝を燃やし、やがてパチパチと音を鳴らしながら、安定した焚火となる。


 これで就寝するまでにはキルトも乾くでしょう。


「ほら、トビー。ごはんにしましょうか。トビー?」


 どこにも見当たりません。さっきまであんなにご機嫌で毒舌を振り撒いていたのに。


 魔力を失いただの脂肪の塊となったイワトビーが、人族の加護なくしていったいどうやって生き抜いていくというのです?


 トビー。トビー……。


「死ねなどと、言い過ぎました。早く、見つけなければ」

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