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炎の大魔導師はペットが苦手 -1-

「ひとまず、一度家に戻ることにしましょう。レシピの破かれていた箇所について、わたしなりにもう少し調べてみます」


「当然だよ。ミリアおばさんはぼくを元の大人の姿に戻す責任があるんだから」

 

「そうペンよ。じゃないと、怖いペンよ」


 ……百歩譲って、フレデリック君に悪態をつかれるのは致し方ないとして。トビーにこれほどまで辛辣な言葉を浴びせられるのはなぜでしょうか。


「わかっています。諦めたわけではありません」


 フレデリック君はブスーッとした顔をしていましたが、最終的には了承してくれました。


 普通に分かれ道で別れたので、フレデリックくんは当然帰る家を覚えているのでしょう。


 

 そういうわけで、久しぶりの我が家に帰ってきました。


 ふう。やはり、ほっとしますね。


 一人の時間があるのも落ち着きます。


 今日は早めに横になって、旅の疲れを取りましょう。


 明朝は早起きし、紅茶でも飲みながらさっそくレシピの解読に取りかかって……zzzz


「すう、すう……。フガッ! グガッ! フグゴゴゴゴゴゴ!」


 ペシーン!


「うるさいペン!」


 な、なんです? 突然顔面に衝撃が。い、痛い。しかし、眠い……。


「フッ……。むにゃむにゃ。グッ、グゴガガガガガガ!」


 ペシコン! ペシコン!


「フゴ!?(イタッ!?)」


「だ、か、ら、うるさいペーーーーーン! これじゃ眠れないペン!」


 ふたたび顔面に二発の衝撃。痛過ぎます。それに、肩がなんだか冷たいのですが?


 すっかり眠気も覚めて、眼鏡をかけて、周囲を見渡す。ええと、まだ暗いですね。


「プチファイア」


 小さな炎が手のひらに灯る中。目に飛び込んできたのは。


「どうして、あなたがこんなとこにいるんですか。フレデリック君について行ったのではなかったのですか」


 炎に浮かび上がったのは、イワトビー、いえトビーが、同じキルトを被って、わたしのベッドに寝ていました。

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