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氷の大魔導師にお漏らし疑惑が生じたので、炎の大魔導師がお世話をする -8-

 しかしながら、魔物は本来館内に入ってはいけません。


「わたしはもうしばらくレシピを解読したいので、フレデリック君とトビーは、どこか別の場所で待機してもらえますか」


「うん、わかった! トビーと一緒に、となりの村に行って、時間潰してるね」


「ありがとうございます。そんなに時間はかかりませんので、一、二時間もしたら、わたしもそちらに向かいます」


「ごゆっくりペーン」


 トビーがごきげんに、手を振っています。


 心なしか、わたしがいないほうがうれしそうに見えるのは、気のせいでしょうか。





 パンフレットを使って、瞬間移動。


 再び古代書の棚に戻ってきました。 


 すべての解読まで、あと少しのところまできています。


 やはりピルピルのレシピに、児童化した者を元に戻す魔道も記されています。


 注視すべきは、ここです。


 ***********************


 ***********************


 ***********************


 ふむ。なるほど。それで――


「!?」


 次のページを開くと、もっとも重要な箇所が切り取られていました。


 いいえ、切り取るなど、なまやさしいものではありません。


 乱暴に、ちぎり取られています。偶然とは思えません。


 レシピが完成しないよう、悪意を持って行われた所業と読み取るのが正解のようです。

 

「……」


 この破れた古代書を借りて、ハクハク大図書館を後にしました。



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