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ずんぐりむっくり転移者は異世界で図太く生きる〜イケメンじゃなくても異世界で生き残れますよね?〜  作者: まっしゅ@
第四章 異世界転移したけど英雄扱い!?

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ゴーシィ、情報の対価を払いたい〜異世界生活八十四日目⑤〜

 フィズさんに肩を叩かれる迄あまりの衝撃に僕が完全にフリーズしてしまたた僕。


 まぁ、その衝撃がゴルゾフさんの年齢なのはどうかと思うけど。


 エルクリアは再び戻ってきた僕に「折角だから」と、原初の四種族以外のエルフ・ドワーフ・ハルピュイア・マーフォークの大まかな寿命を教えてくれました。






 エルフ:最長で千五百年、平均は千二百年。


 ドワーフ:最長で千年、平均は七百年。


 ハルピュイア:最長で千年、平均は五百年


 マーフォーク:最長で三千年、平均は千八百年




 それ以外にも、




 獣人(鳥人も含む):最長が短い種で八十年、長い種で二百年、平均はかなり短い。


 虫人:個体差が少なく詳しくは分からない種も多いが、大体百年〜二百年と獣人と近く、平均は不明。


 魚人(鯨や海豚等もこちら):最長が短い種で五十年、長い種だと千年程、平均は種によってバラつきが大きい。


 ホビット:最長で五百年、平均は四百年。


 その他にもいるらしいがあまり見かけ無い者が多いので、詳しくは不明。







「貴方が会う可能性が高い種族はこんなところかしら」

「ヒト族と比べると長い種族が多いんですね。因みに高位(エルダー)種の方々はどうなんですか?」

「私達は大体同じ種の十倍程ね」

「おぉ……まじか…………」


 大体クロマニョン人、つまり新人と呼ばれる僕達地球人の原型である人間が単純してから大体四万年だから、それと比較してべらぼうな寿命なのがよく分かりますね…………。


高位(エルダー)の皆さんは精霊の力を受け継ぐのと寿命以外に何か違いはあるんですか?」

「あるわよ。寧ろそこが一番ね」

「それは……?」

「今までの先祖が知り得る知識を全て受け継ぐわ」


 先祖が知り得る全ての知識。

 つまり、初めての人間がこの世界に誕生してから今に至る迄の全てを知っているって事ですか……。


 それって実質世界の王なのでは?


「とは言っても聖女の誓約や私達しか知らない禁忌もあるから、全てを活かせる訳では無いわ。それにその時の感情迄は分からないから、その知識が良いものなのか悪いものなのかは私達の判断次第ね」

「確かに。その時代に合わなければ必要ありませんからね」

「その通りよ。他にも何かあるかしら?」

「う〜ん……。無くは無いのですが、これ以上聞くと頭がパンクしそうなんで最後に一つだけ良いですか?」


 今までの質問は話を聞いたからこそ出てきた疑問でした。

 しかし今から聞く話の内容は僕はこの場に来た時から聞こうと決めていた事。




「僕は何をすれば良いのでしょうか?」




 そう、これでした。


 僕は何故この世界に呼ばれ、一体何を求められているのか?

 そんな説明は一切ありませんでしたし、こちらに来てからも相変わらず見つかりません。


 この場に呼ばれ、この世界や人間の成り立ちを聞かされ、その上で彼女達は僕に何を望むのか?


 それ次第では彼女達と決別の道も少なからずあるとも。


 そして、僕の言葉を聞いたエルクリアさんはこう告げました。











「さぁ?好きに生きれば良いんじゃない?」











 と。




 …………はい?


「えっと……」

「別に今まで喚ばれた異世界人も「何を成せ」と言われた訳じゃないし」

「この村に連れてきたのも儂と知り合ったからだからな」

「じゃあ重要な話を聞かせたのは……?」

「異世界人の方々は知りたがる方が多かったので先にお話したのですが…………迷惑でした?」

「異世界人は皆知りたがりなの!」

「…………」


 え〜っと、つまり?

 僕はただ、この世界に喚ばれて、偶然ゴルゾフさんと知り合ったからこの村を訪れて、異世界人は色々話を聞きたがる人が多いから最初に説明しておこうと思ってこうやって集まった…………だけ?


 本当に……?


「とは言え、いきなり「好きに生きろ」って言われて、貴方の性格だと直ぐに信じられないでしょう?」

「そうですね……。特に情報はお金を払ってでも手に入れたいものですから。これだけ色々と聞かせてもらって対価は必要無いと言われるのは不安ですね。タダより高いものは無いですから」

「こっちにとっちゃあ情報なんて大層な事を話したつもりは無ぇんだがな」

「そうなの!ただ事実と歴史を教えただけなの!」

「私的にはこの村の敵にならないでもらえたらそれで万々歳なのですがねぇ……」


 長寿なだけあって物欲とかもあんまり無いんでしょうね。

 多分「まぁ百年くらいすれば手に入るだろ」的な凄く長い目で見れるでしょうし。


「マリアン、それ良いじゃない。話の対価として「この村と敵対しない事を誓う」で。他にも付け加えるなら、狩りを手伝ってくれると助かるわ」

「そうだな、また採掘に付き合ってくれれば構わん」

「異世界人の子種が欲しいの!」


 最後に変なのが混ざっている気もしましたが、「この村と敵対せず、狩猟や採掘等の雑事を手伝う」ですか……。

 情報の対価って言うより「この村に住むなら手伝ってね」位の事な気もしますが……。


 それでも必要無いと思っているにも関わらず無理矢理にでも捻り出してくれた条件、飲まない訳にはいきませんよね。


「分かりました。フラウさんの件は保留させてもらいますが、お話を聞かせてもらった分とこれからお世話になる対価として皆さんの出してくれた条件でお願いします」


 四人は笑顔で頷いてくれました。


 今日から僕とフィズさんはこの村の一員として、生活していく事になりました。




 異世界に来て。

 森でサバイバルをして。

 ヒトの国に招かれて。

 またも洞窟サバイバル?をして。

 今度はヒト族以外が住む村での生活。




 いや〜異世界生活満喫してますね。

 これからどうなっていくんでしょうか。










 …………いや、終わりっぽいけどこれからまだまだ続きますよ?

 何か最後の文章を書いていて「俺達の戦いはこれからだ」的な雰囲気が出てしまったので、主人公に作者の言葉を代弁してもらいました。

 俗に言うメタ発言ってやつですね、はい。

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